リーグ戦休止を前に勝利が求められる横浜FC戦
今週末に横浜FC戦のジェフ。
今後の試合日程を確認すると、23日にアウェイで横浜FC戦。
29日には天皇杯1回戦で、埼玉県代表とフクアリで対戦。
それに勝利すれば、9月6日にFC岐阜と兵庫県代表の勝者とフクアリで対戦することになります。
天皇杯のトーナメント表はJFA公式サイトで。
埼玉県代表として城西大学と東京国際大の勝者が出場することになり、23日に試合が行われるそうです。
こちらは埼玉県サッカー協会のサイトより。
東京国際大と言えば、ジェフユースや水戸の監督を務めた前田秀樹監督が指揮するチームですね。
天皇杯の対戦相手も気になりますが、まずは今週末の横浜FC戦。
ジェフとしてはアウェイながらも、勝点3をものにしたい試合とということになるのではないでしょうか。
上記したように、これで一度リーグ戦はお休み。
すっきりとリーグ戦で結果を残して、天皇杯に進みたいところではないかと思います。
そして、何よりも対戦相手の横浜FCが非常に悪い状況であること。
横浜FCは現在6連敗中。
前々節の東京V戦では1-6の大敗を喫しているなど、負け方も良くない状態と言えるのではないかと思います。
ここ6試合での総失点は18で、6試合全てで2失点以上の失点が続いている状況です。
ミロシュ・ルス監督が指揮するチームは、欧州の監督らしくポジションを重視したゾーンディフェンスと言えるでしょう。
特定のエリアを特定の選手が受け持つ守り方ということになるわけですが、それをそのまま日本のチームでやるとうまくはまらないことも少なくない印象があります。
日本の選手はやはりどちらかと言えば特定のエリアで1人で跳ね返すよりも、周りと連携して守る方があっているのではないか思いますし、ゾーンで守るにしても状況に応じて助け合う部分が重要になるのではないでしょうか。
特に状況の悪い場合や選手層に恵まれないチームということになると、より「周りとフォローし合って何とか守る」といった粘り強い守備が必要になってくるのではないかと思います。
もちろん戦術的な問題だけでなく、個々の選手の問題も大きいように感じます。
ここ数試合の横浜FCの失点シーンを見ると、ゴール前で集中力を欠いていることが多い。
最後までマークに付ききれずにやられてしまう場面が目立っているようで、そこが失点の多い一番の問題点と言えるのかもしれません。
選手にどこか諦めを感じる部分もあり、負けが続いていることで精神的な問題も出ているのではないでしょうか。
また、攻撃においてもパスミスが多く、そこからカウンターを受ける場面が少なくない。
基本的にはシンプルなワイド攻撃を狙うことが多い印象ですが、こちらも欧州の監督ということで一発でチャンスを作ろうという意識が強すぎてボールを失うことが多いように思います。
もちろんそういったやり方がすべて悪いというわけではないのですが、攻守に欧州人監督が日本で失敗するよくあるパターンにはまってしまっているのかなといった印象を受けました。
欧州のやり方から学ぶべきものはまだまだたくさんあるとは思いますが、それをそのまま日本に流用してもうまくいくとは限らないわけで。
そこでどれだけ日本のサッカーにアジャストできるかが、重要なのかもしれませんね。
これは欧州人監督のみならず外国人選手や、日本の指導者や関係者などにも言えることなのかもしれませんが。
そういった横浜FCの状況を考えると、監督交代もあり得るのかな…と思っていました。
前節も1-2で敗れ栃木に4試合ぶりの勝利を記録されただけに、かなり苦しい状況ではあると思います。
とはいえ、連敗が続いているだけに、危機感というものは強くなっているかもしれません。
ジェフとしては、そこに注意すべきかと思います。
対するジェフは、徳島戦から4-4-2に変えて1勝2分。
成績は改善しつつありますが、快勝といった試合は少なく逆にC大阪戦、長崎戦と先制したにもかかわらず、同点に追いつかれて引き分けにされるといった展開が続いています。
波に乗り切れていない印象が強いですね。
長らくの迷走後に昨年のスタイルを戻してようやく戦い方が見えてきた状況ですから、これで浮上できなければ次の一手は期待できないのではないかとすら思います。
それが「勝利が求められる」、最後の理由です。
個人的には安易にそういったことを言うのは好きではないのですが、それだけここで勝たなければ後がないのではないかという思いを強く感じます。
現在7位とプレーオフ争いからも遅れている状況ですから、ここから浮上するには取りこぼしは許されない状況と言えるでしょう。
戦い方が見えてきたとはいえ、攻守に課題がある状況には変わらないと思います。
攻撃では相手を押し込んだ後のビルドアップを、どう考えていくのか。
守備では後方で引いて守る形で凌いでいますが、その前を取られた時にどのように対処するのか。
ここまでのチームの状態は昨年と大きく変わらない印象ですが、そのチームで昨年はプレーオフで敗れたわけで、そこからどう違いや進歩を見せてくれるのかが重要ではないかと思います。
ジェフの注目は、やはり松田ということになるのではないでしょうか。
前節長崎戦で初スタメン初ゴール。
今までのジェフにいなかった、点取り屋タイプのストライカー出現ということになるのか。
1人でボールを持ってシュートまで行けそうなタイプの選手ですし、課題だった決定力にも期待が高まります。
松田がブレイクすればチーム全体も盛り上がっていくかもしれないし、他のアタッカー陣の刺激にもなってほしいところですね。
ともかくまずはしっかりと勝利して、内容の部分でも良い傾向が見られるといいですね。