J2上位から抜け出すために
台風の影響も心配された週末ですが、J2が開催される日曜日は何とか天候が回復するのでしょうか。
Jリーグ開催に限らず、大きな被害が出ないことを祈りたいですね。
ジェフは神戸、FC東京といった格上チームとの試合で好ゲームを演じ、先週末には順位的に下位の熊本にも大勝しました。
予想通りベテラン選手は夏場を超えてコンディションが戻ってきた印象ですし、若手選手も成長してきている。
それらがうまくかみ合って、チームが良い方向に進んでいるのではないでしょうか。
これまで上位チームよりも中位から下位チーム相手に苦しんできた印象のあるジェフですが、前節は熊本に勝利。
しかし、熊本戦はあまりにも大差がついてしまったので、あの試合だけで評価するのは難しいところもある気がします。
熊本は試合序盤のプレスや1トップにボールを預ける形のボール運びなどは、スムーズにできていたと思います。
けれども、攻守においてゴール前での粘り強さや精度には欠けていた印象で、典型的なJ2中位から下位チームの課題を持つ状態なのかなと感じました。
今週末ジェフが対戦する横浜FCは現在13位。
昨年J1昇格プレーオフに出場したチームということを考えれば、現在の順位からするとかなり苦しんでいるようです。
やっているサッカー自体はワイドに選手を置いてそこから縦か、中を覗いてポストを使うとった感じで、昨年と大差はないと思うのですが。
まぁ、横浜FCの場合昨年終盤の勢いがちょっと異例だったのかなとも言えるのかもしれませんが、戦力的には油断できなチームではないかとも思います。
しかし、巻は頑張っていますけど東京Vも現在12位に沈んでいることを考えれば、毎年J2で昇格争いをし続けるというのも簡単なことではないのかなとも思います。
それだけジェフはJ2の中では頑張っているとも言えるのかもしれないし、その分他チームにマークされても仕方がないのだろうなぁと。
もちろんJ2上位に満足する気は更々ないのですし、ジェフの場合規模や環境などの面は大きいのでしょうけど、結局ピッチに立てるのは11人+交代枠3人ですからね。
普通の会社のように規模が増えたからと言って増員できるわけでもないし、中途半端な経営規模だけでは他を圧倒できるわけではないのだろうなとも思います。
逆に言うとあまり長くJ2にいれば、ジェフもここからずるずると落ちていく可能性も十分あるのだろうなぁとも思いますが。
ジェフは前節の熊本戦で、兵働が活躍。
1試合ではまだ何とも言えませんが、低めの位置からも一発で相手の裏にボールが出るようになって、攻撃のバリエーションが増える可能性を感じました。
しかし、一方で町田に関してはマークか厳しくなって決定機を演出する回数が少なかった印象で、そこが少し気になる部分です。
町田のアジリティや狭いエリアでプレーできる能力というのは引いた相手を崩すうえで非常に重要だとも感じますので、町田の活躍が一時的なものではなく継続的にやっていけるかどうかは、今季のプレーオフに向けて注目ポイントだと思います。
それこそJ2上位から更に抜け出すためには、町田のような将来有望な選手が思い切ってプレーできる環境を作れるかどうかが大事ではないかとも思います。
そのためにも兵働のような選手が試合をコントロールして町田へのマークを分散させて、田中のような選手がハードワークして…とチームとして、上手い組み合わせを築き上げていきたいところですね。
一方の横浜FCは、今週水曜日にJ2岐阜戦が行われました。
本来は9月29日に開催される予定だった試合ですが、スタジアムにおける芝の養生の問題でこの日に延期になったとのこと。
横浜FCとしてはホーム・ニッパツでの連戦とはいえ、日程的には厳しいものがあるはずです。
岐阜との試合は2-2の引き分けで、攻撃においては鋭さを感じましたが、守備においてはスピードに課題があって速い揺さぶりに課題があるようにも見えました。
ただ、岐阜戦とジェフ相手の試合では当然戦い方も変わってくるはずで、相手がどのように出てくるかも十分注意しなければいけないと思います。
今季の残り試合もあとわずかになってきましたし、1試合1試合集中力を切らさずに戦っていって、最終的にはプレーオフにつなげていきたいところです。
ここ数戦で良い状況で戦えさえすれば、結果の出せる力はあるチームだとわかったはずですし、しっかりと準備を整えたうえで、一丸となって残り試合を戦っていきたいですね。