伝統のイギリスGP始まる

 まず、今週マルシャの直線テスト中にマシンが突然、動きだしトラックに追突する事故が発生いたしました。
 これにより女性テストドライバーであるマリア・デ・ビロタが重傷を負ったとのこと。
 一時期は生死にかかわる事故と伝えられていましたが、病院で意識を取り戻したそうです。
 最悪の事態は免れたようですが、現在も入院中で、残念ながら右目を失う事態となってしまったそうで…。
 本人の回復が一番大切ですが、それとともにチームにおいてはしっかりと原因の究明をほしいところです。



 さて、今週末はイギリスGPが開幕します。
 現在イギリスではロンドンオリンピック開幕目前ということで、F1でもルイス・ハミルトン聖火ランナーを務めることが決まったり、ロンドンGP構想の話が出てきたりと五輪関係の話が増えてきています。
 まぁ、後者はロンドン五輪に便乗しようという考えであって、実際に開催できる可能性はあまりないのかもしれませんが。


 前レース、アロンソの優勝でようやく今季2勝目のウィナーが誕生しました。
 これによってチャンピオンシップも111ポイントでアロンソがトップに、2位になんと91ポイントのウェバー、3位には88ポイントのミルトンとなりました
 混戦模様の今季F1ですから、コツコツと稼いでいくことも重要になっています。
 シーズン前半に苦しんだアロンソのチャンピオンシップリーダー浮上には、本人のドライビングセンスだけでなく、浜島さんのタイヤマネジメントも貢献しているのではないかと日本のメディアは伝えていますね。


 一方、小林可夢偉は前レースでもチャンスはありながらも、ピットでのミスなど不運なアクシデントも続き、最後はリタイアとなってしまいました。
 予選ではセルジオ・ペレスに勝っており、早さでは評価されているところもあるようですが、ペレスが2度の表彰台に立っていることもあり、来季のドライバー交代の話が再び出ています。
 目立ったスポンサーもいないですし、実力でシートを勝ちとらなければいけない立場であり、このままでは厳しいかもしれません。
 いくら不運などがあったとはいえ、シートを得るには結果という説得力がなければ、なかなか難しいものだと思いますし。


 今回のレースではマッサとの接触で5グリッド降格のペナルティが決まっていますが、これまでペレスなどは運も味方につけて後方からの上位フィニッシュに成功していますし、当然ペナルティがあってもチャンスは十分に残されているはず。
 変に焦らずに頑張ってほしいと思います。