佐藤琢磨、移籍を正式発表 Fポンへスポット参戦も
2月3日に本田がモータスポーツ活動の発表会を行い、その中で佐藤琢磨のレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング加入が正式に発表になりました。
昨年まで2年間加入していたKVレーシングがホンダからシボレーエンジンに変更となり、琢磨の去就が注目されていました。
また、詳細は未定ですが、フォーミュラ・ニッポンにスポット参戦することも同時に発表されました。
詳しくはこちらなどで。
佐藤琢磨は97年鈴鹿サーキット・レーシング・スクール・フォーミュラを首席で卒業すると、1998年途中からイギリスのジュニアフォーミュラに参戦。
2001年にはF1の登竜門イギリスF3で見事に優勝し、文字通りF1への切符を自らの活躍で獲得しました。
ミドルカテゴリーでこれだけの活躍をした日本人ドライバーというのは、それ以前もこれからもなかなか出てはこないのではないでしょうか。
2002年ジョーダンGPからF1にフル参戦し、04年からはBARホンダのレギュラードライバーとなり05年には3位表彰台にも上りました。
しかし、05年は結果が出せず、06年にはスーパーアグリに移籍。
そして、2010年からIRLに参戦していました。
昨年はポールポジションを2度獲得するなど速さを見せてくれましたが、なかなか決勝の結果には結びつかず。
そこで結果か出せればよかったのかもしれませんが、新チームはここ数年スポット参戦しかしておらず、正直チーム力には不安もあります。
もしかしたらフォーミュラー・日本のスポット参戦は将来のフル参戦の可能性も考えてのことだったりするのでしょうか。
もちろん今年からインディー・ジャパンがなくなって、ファンやスポンサーとの関係などもあるのでしょうけど。
上記の通り日本でのレース経験はほとんどないわけですから、フォーミュラ・ニッポン出場は琢磨にとって大きなチャレンジと言うことになります。
2000年にF1では苦戦した高木虎之介が復帰し、圧倒的な速さでシーズンチャンピオンになったことはありますけど、琢磨はスポット参戦ですし苦戦する可能性もあるかもしれません。
ただ、日本での実績がなく任期は非常に高い琢磨を良く思っていない層もいるのも事実だと思いますし、そこを納得させるためには目の前で結果を残すのが一番ではあるでしょうね。
個人的にもIRLに全力を尽くすのがベストだとは思いますが、良い状況で参戦できないのであれば、他の選択肢を考える必要もあると思います。
フォーミュラ・ニッポンでどこまでやれるのかは見てみたいところもありますし、良い挑戦となってほしいところです。