鳥取戦、新規入会チームとは考えずに

 GW連戦の最終戦はガイナーレ鳥取とのアウェイゲームとなります。
 鳥取は今期からJリーグに入会したチーム。
 とはいえ、メンバーを見るとJリーグでの経験が豊富な選手が多く、メンバーだけをみると新規入会のチームとは思えない顔ぶれです。


 特に後方のメンバーは豪華で、東京Vで活躍した戸川、ジェフでもプレー経験のある喜多の両者をCBとし、左SBには鳥栖で86試合に出場経験がある加藤、右SBには横浜FMからレンタル移籍の丁東浩
 そして、1つ前のアンカーの位置には服部年宏が構える布陣となっています。
 ジェフとしては、このメンバーを攻略しなければいけないわけですね。


 実際、今期の鳥取はこれまで開幕戦の徳島にアウェイで0-1と敗れたものの(ジェフと同じスコアですね…)、Jリーグ再開直後の北九州戦では2-0の勝利、富山には0-0で引き分け、先日の横浜FC戦も1-0で勝利と、着実に結果を残しています。
 今期からJリーグに入会したチームではありますが、そんなことは考えずにしっかりと準備をして戦わなければいけませんね。



 ジェフに関しては、前節愛媛の試合前と同様のことがいえるのではないでしょうか。
 まずは「絶対に勝てるところ」であり、「戦術の軸」でもあるオーロイが出場できるかどうかが重要だと思います。
 オーロイが出れるかどうかで戦い方も変わっていくだろうし、多少なりとも変えなければいけないところもあると思います。


 もちろん監督曰く愛媛戦でスタメン出場した久保もターゲットとして期待されており、それによってやることは明白になったと思います。
 しかし、オーロイと久保では同じターゲットマンでもタイプが違いますから、出すボールの種類を変える必要があり、そのボールの質と周りのサポートの動きも向上していかなければいけないはずです。
 


 ドワイト監督は鳥取戦後に、このような話しをしています。

「基本的に考えていることはオーロイ1人に頼ったチーム作りをしないということ。」(J's GOAL

 やはりサイドからの形よりも、オーロイにあてて2列目が飛び出す形を重視している理由はここにあるのかもしれませんね。
 そこに関しては理論的に(オーロイ不在時の不安もありますし)納得できる部分もあると思うのですが、一方で「ロングボールを出すということはチームの中で必要な戦術」とも話しています。
 ここが少し気になるところで、愛媛戦での青木孝太の時も久保の時も後方からのロングボールが多かったですけど、やはり2人ともそこまで高さに特徴のある選手ではなく、競り負けるシーンの方が多かったと思います。
 それに対応して試合の中で、久保への足元へのボールや裏へのパスが少しずつ増えていったのは選手達の判断だったのかな(監督の言い方からして)…とも思うのですが、後方でのビルドアップから、くさびのパスを出して、FWが落して、中盤の選手が受ける形を作るとなると、チーム全体での連携が問われることになりますから、やはりそこは監督が意識して練習からやっていく必要性が出てくるのではないでしょうか。 
 そのあたりをどうドワイト監督が考えているのかが、気になるところですね。



 それと共に、愛媛戦で気になるのは連戦によるコンディションですね。
 再開直後、いきなりの連戦となっていますから、コンディション調整と怪我へのケアもしっかり気をつけなければいけないところだと思います。
 しかも、明日の試合はアウェイゲームですから、なおさらそのあたりが重要になってくるはずです。


 昨年はアウェイゲームで苦しみましたが、J1に昇格するためにはホーム、アウェイ共にしっかりと結果を出していかなければ。
 今期は昨年の柏のようなJ2の軸となるチームがまだはっきりしていませんし、ジェフとしては今のうちに勝ち星を重ねて、優位に立っておきたいところです。
 そのためには、明日の試合でもしっかりと勝利を期待したいところですね。