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アランダのセンタリングから船山が今季2ゴール目

 東京V戦の先制ゴールはアランダのセンタリングを、船山が中央で決めたものでした。
 船山にとって今季2ゴール目。
 3月13日の横浜FC戦以来となる、久々のゴールとなりました。


 今シーズン序盤の船山はFWとして起用され、ゴール前での動きで何度もチャンスを作っていました。
 しかし、決定機はあったものの、ゴールは遠かった。
 個人的にはチャンスメイクからゴールまでのすべてを船山がこなしていたために、負担が大きくなって決めきれない部分もあったのではないかと思います。



 しかし、5月中旬からは、サイドで起用されるようになった。
 これによって船山はサイドからのチャンスメイクに専念する形となり、ゴールはエウトンや町田が狙う展開が増えた。
 これでチーム全体のバランスが改善された面もあると思います。


 船山の負担が分散されただけでなく、船山頼りだけではなくなった印象で。
 エウトンと町田が好調なこともあり、サイドでは船山が、中央ではエウトンと町田が存在感を出せるようになった。
 相手もジェフの攻撃を掴みにくくなり、守備が分散されるようになったという面もあるでしょう。


 また、SHに船山という攻撃的な選手を使うことによって、ハーフカウンター時に積極的に前へ出ていく人数が増えて、攻撃時の厚みも増したように思います。
 ただ、その分どうしても守備では、課題が出る面もあると思います。
 そこをどうカバーするかが、現在の問題点と言えるのでしょうね。


 船山本人も話している通り、東京V戦での先制点は「ほぼアランダのゴール」だったと思います。
 ただ、この日の船山は前半から中央寄りでプレーしており、船山がゴール方向へ飛び出すプレーは狙い通りでもあったのでしょう。
 後半途中からはサイドでプレーする機会が増えたことからして、チームとしての狙いだったのかもしれません。



 アランダは札幌戦でも同じような展開で、右サイドを駆け上がり得点に結びつくセンタリングを上げています。
 確実にゴールが決まる場面で攻撃参加していることからしても、アランダの判断能力の高さが伺えます。
 あのシーンで相手を崩せたのも、ほぼアランダの能力と言っていいのではないでしょうか。


 ジェフはアタッキングサードででパスは作れても、そこからゴール前へ侵入することが出来ず、崩し切れずにミドルシュートで終わってしまうことも多い。
 しかし、他の選手がパスを繋いでいる中で、アランダがタイミングよく相手にとって危険なエリアを見定めて飛び出すことで状況を打開する。
 後方から飛び出してくるのでマークもつかみにくく、相手にとっては非常に嫌な存在だと思います。



 またジェフは右SBに守備的な選手を入れていることもあって、なかなか右サイドで効果的なオーバーラップが出来ていないと思います。
 この試合で初スタメンとなった比嘉も決定的な仕掛けが出来るタイプではないですし、多々良もクロスの精度は高いものの攻撃的な選手ではない。
 それだけにSB経験もあるアランダが、ボランチの位置からSBのような攻撃参加を見せて決定的なクロスを上げられるというのは、チームにとって大きなアクセントとなっている印象です。


 守備でも危ないところは消して、攻撃でも存在感を増している。
 ジェフの中でも1人抜けたような存在になっていますね。
 このままアランダのチームとなっていくのでしょうか。
 開幕から徐々にコンディションを上げていった印象のアランダですが、日本の夏にどれだけ対応できるかも気になるところではあります。



 しかし、少し気になったのは東京V戦で先に2点をあげて運動量が落ちてから、周囲の選手が守備をアランダに頼りがちになっていたように感じたところ。
 相手に中盤後方で回されている時に、アランダだけがボールに反応してポジションを修正していました。
 単純に体力的にアランダだけが動ける状態だっただけなのかもしれませんが、アランダの存在感が増して他の選手がアランダ頼りになりつつあるのであればあまり良くない傾向ではないかと思います。


 確かにジェフの中盤後方はアランダが止めてくれるといった安心感はあるとは思いますが、その分前からのプレスやサイドでの守備が少しずつ緩くなれば、どうしてもそここから後手に回ってしまう。
 東京V戦でも前からのプレスで少しずつ後手に回り始めて相手の流れになっていった印象ですし、チーム全体でバランスよく守れなければリトリート時の安定は難しいように思います。
 アランダのプレーは今後も楽しみではありますが、アランダ頼りになりすぎないことも重要なのかもしれません。