関塚監督「今季の悔しさを次につなげていく」

 関塚監督が3日の練習後に、取材に答えたようです。
 千葉日報によると「今季の悔しさを次につなげていく」と話しているようで、やはり来季も監督を継続する流れとなっているようですね。


 今年の練習最終日となった5日の後にもクラブから続投発表は行われませんでしたし、このまま何の発表もなく続投となるのでしょうか。
 監督継続の発表などしなくていいものと思っているのかもしれませんし、新体制発表会時に説明すればいいという考えなのかもしれません。
 けれども、これだけ反対意見も多い中での監督続投ですし、せめて監督続投の発表くらいはしてほしいところではないかと思います。



 今オフは監督を交代するクラブが、例年以上に多いのではないかと思います。
 噂も含めれば柳下監督、吉田監督、チョウ監督、森下監督、小林監督、中田監督、西野監督、小野監督などが退任あるいは移籍。
 シーズン中にも樋口監督、柱谷監督、バルバリッチ監督などがフリーになって、城福監督、川勝監督、松田監督なども空いていた。
 高橋GMつながりで考えれば、現在長崎でコーチを務める安達監督なども招聘できたかもしれないし、監督候補は十分いたのではないかと思います。
 ギャンブル性は高いかもしれないですが、外国人監督も考えられたはずです。


 もちろんそれぞれの監督に善し悪しがあるでしょうし、うまくジェフにはまるかどうかはわかりません。
 交渉がうまくいく可能性の少ない候補もいらっしゃるとは思います。
 しかし、現状のままだとサポーターの士気の問題にもつながりかねないし、選手にも悪影響を与えるかもしれない。
 例えばとして中村の移籍などにも、多少なりとも影響を与えたかもしれません。
 現状だと監督継続ではマイナススタートとなりかねない状況のようにも思いますから、ギャンブルだとしても新たな監督でスタートしてゼロスタートになる方がまだ良いようにも考えられる状況なのではないかと思います。



 ただ、個人的は今季終了から時間がたって、腹をくくり始めています。
 その要因は監督の問題ではなく、ファンやサポーターを取り巻く雰囲気において。
 多くのファンやサポーターが、現状のままでは厳しいと思い始めている。
 本来それは明るい材料ではないように思いますが、もしかしたら昨年終了後の期待先行な状況よりも正常で、冷静にクラブとチームの状況に向かい合うチャンスでもあるのかもしれないないな…と。


 もちろん、そういった要素以上に本来は監督の手腕の方が重要でしょう。
 この1年半を思い返しても監督続投ではうまくいくようには思えないし、不安要素の方が大きいことには変わりありません。
 しかし、一喜一憂しがちにも感じるジェフサポの状況を考えると、決してマイナスばかりでもないのかなと思うように感じてきました。
 最終節終了時の関塚監督への反応を見ると、どうも関塚監督には面と向かって批判も言いにくい部分があるようですので、意外と大荒れの雰囲気にはならないのではないかとも思いますし…(笑)



 ただ、残念なのは、クラブから続投の発表がないこと。
 島田社長は最終節後に、監督続投に関しては「強化スタッフの判断に委ねたい」と話していたと報じられています
 にもかかわらず何の発表もなく続投となれば、結果的に結局また責任の所在を有耶無耶にした形で終わることになるのではないか。
 前回監督交代時と同様に、クラブとしての方向性の説明もなく次に進むことになるのではないか…。


 責任を明確にすることがすべてではないですが、誰が、どのようなビジョンを持って、なぜ、その監督を選んだのか。
 そこがはっきりしないから、ジェフはここまでズルズルときているのではないでしょうか。
 例えばとして、土台作りをするから、島田社長と斉藤TDが中心となって、戦術を構築できる鈴木監督を選んだ。


 そういった形で、監督続投に意図があるのなら、反省や修正もしやすかったはずです。
 もしそれで土台作りに失敗したのなら、若手選手が足りなかった、戦術が良くなかったなど、分析もしやすいでしょう。
 より具体的にどこがどうダメだったのかといった話もできたはずで、それがPDCAというものでしょう。
 結局その土台作りの方向も、表明から半年で終ってしまったわけですが…。



 しかし、現状だとなぜ関塚監督を続投するのか、どういった狙いがあるのかが見えてこない状況と言えるのではないでしょうか。
 今年の状況を見れば早期の結果が期待できるような状況にはないように思うし、かといって長期的に見て戦術のベースや若手育成などが期待できる監督のようにも一切感じない。
 戦術面でも結局パスサッカーからフィジカル中心のロングボールサッカーに移行。
 一つのサッカーがうまくいかないからといって、隣の芝生は青いと簡単に変えてしまっては土台ができないのも当然でしょう。


 クラブとしてもただただ闇雲にJ1昇格を目指しただけではうまくいかないということは、過去5年間で痛いほどわかったはずで。
 特に今年は成績も内容も酷い状況で監督続投となったわけですから、具体的な説明は後回しにしてもせめて続投の発表をしてけじめくらいはきちんと取ってほしかったように思います。


 もしかしたら親会社からの命もあってのことかもしれない。
 そうであるのなら、フロントの方たちも親会社とサポーターとの間で板挟みになっている可能性もあるのかもしれません。
 そう考えると可哀想な面もあるのかもしれませんが、それで隠れてしまってはクラブとして先に進まないのではないかと思うのですが。



 ともかく、決まったからには頑張ってほしいと思います。
 関塚監督体勢でいかに良いチームが作れるのか、知恵を絞って来季スタートに臨んでほしいところですね。
 まぁ、決まったかどうかも分からないので、何とも締まらない話で終ってしまいますが…。