読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2試合連続で安、町田の順に途中投入

 大分戦、岐阜戦と関塚監督は得点が欲しい状況で、安、町田の順に交代カードを切っていきました。
 安は単純なフィジカルという意味では、他のFWより優れているのだろうと思います。
 2試合ともロングボールのターゲットとして、期待されたのでしょう。


 森本は足元でのポストプレーこそ期待できるものの、空中戦でのポストプレーに関しては決して強いとは言えない選手。
 オナイウも跳躍力はありますが、対人プレーに関しては課題もあり、競り合いに強いFWとは言い難いと思います。
 安はペチュニクより機動力がありますし、松田より高さもある選手だと思いますので、空中戦でのターゲットという意味では一番計算できるFWと言えるのでしょう。


 接触プレーも厭わず裏へのスピードも期待できるため、ロングボールを蹴り込むサッカーには適した選手ではないかと思います。
 そのため、 終盤のパワープレー要員としても計算しやすい選手でしょう。
 そこを期待されての補強だったと思うのですが、チームとしていわゆる"縦ポンサッカー"にもなりきれない状況もあって、なかなか出番が回ってこなかった印象です。
 基本的には長所のはっきりしている選手ですから、使われ方次第、チームのスタイル次第といったところがあると思います。
 ただ、若干プレーが荒いところは気になりますが…。



 町田はチームのハイプレスが効かなくなっていったたゴールデンウィーク連戦から一時期スタメンで起用されていましたが、7月末からパタッと出番がなくなっていました。
 しかし、10月4日の愛媛戦でベンチ入りを果たすと、次節の福岡戦から3試合連続で途中出場を果たしています。
 関塚監督は困ったときに町田を起用するところがある印象です。


 プレーを見ると動きは良さそうで、コンディションが上がってきているため起用しているという部分もあるのでしょう。
 やはり町田は中盤の高い位置でのパスワークを、1人で作り上げることができる。
 流動的に動き回ってパスを受ける、繋ぐ…といった動きを継続してできる選手なので、パスワークの潤滑油になることができますね。



 しかし、町田もタイプは異なるものの安と同様に、長所と短所がはっきりしている選手。
 そのため町田のチーム内での立場というのは、チームの目指すサッカーによって大きく異なる。
 例えば今季序盤のハイプレス時に町田が使われなかったのも、町田のフィジカル面を考えると当然と思えるところがありました。


 では、今のジェフは何を目指しているのか…と考えると、そこがはっきりしないのが残念なところで。
 チーム状況が厳しい状況でも目指す方向性が定まっていればいつかは抜け出せるだろうと期待できると思うのですが、今のジェフには何も見えない。
 現在2人の起用法はあくまでも試合途中であり、オプション的な意味合いが強いのでしょう。



 しかし、途中起用に関しても安を先に使って町田を後に投入するというのは、いまいちしっくりしない部分があります。
 ロングボールを安とペチュニクにあてて、町田に飛び込ませるということなのでしょうか。
 しかし、町田は中盤でのパスワークでは大きく貢献できる選手ですが、そこからアタッキングサードに飛び込んで得点に絡むといった点においては計算しにくい選手。


 ゴール前に飛び込もうにもパワープレー状態ではゴール前に両チームの選手が密集しているため、フィジカルの弱い町田が競り勝てるかどうか。
 実際、安も「ペチュニクとどちらかが競ってどちらかが拾う」といった関係を作りたかったと話していますし、町田が拾うという狙いは感じ取っていなかったように思います。
 これが逆の順番での投入なら、まだ意図もわかります。


 昨日も話した通り健太郎が安より先に投入された段階では、健太郎がサイドに流れてパスを繋ごうという意図を感じました。
 そこに町田も投入してパスワークの改善を図り、それでだめなら安を投入してパワープレーを試みるという流れなら理解できるのではないでしょうか。
 しかし、実際にはパワープレー状態で町田を投入しているわけで、どうにも意図がつかみにくい部分があります。
 岐阜戦だけならばともかくここ2試合続けてこの順番となると、選手の疲労などによる交代だけではないのでしょうし。



 このあたりは細かな話ではありますが、ここからはそういった細かな部分がチームの将来を左右する可能性があります。
 実際問題として、今から細かなビルドアップや守備の問題を大きく改善するのは難しいでしょう。
 もともと関塚監督は、戦術面では期待しにくい監督ですし。


 …となれば他に何を期待するのかというと、モチベーションやコンディションの管理、そして選手の起用法ということになるでしょう。
 しかし、現状では選手交代もしっくりこない状況。
 福岡戦でも3-5-2から始まって、途中から3トップにして中村を投入するもうまくいかず…。
 大分戦でも大岩が攻めて中村が守り、ペチュニク、谷澤、水野と攻撃的な選手を並べて、前からの守備の穴で2失点を喫し…。
 選手起用・選手交代の面でも、チームをマネジメントしきれていない印象があります。



 いっそ大きくメンバーを変えるのも、ありなのかもしれません。
 現状だと攻守に何の形もない状況ですから、大きく変えることに支障はないでしょう。
 関塚監督も頻繁にやり方を変えるのは得意な方だと思いますし。


 前線の2枚を一気に変えて、森本と町田で広範囲を走らせ、2人の連携でゴールを狙うとか。
 逆に安と松田にして、安へのロングボールを松田に拾わせる形を狙うとか。
 中村と谷澤を変えて金井や田中を起用し、4×4の守備を厚くして守備重視で戦うとか。
 パウリーニョの強さも魅力ではありますが、攻守に無難に戦うことを考えると勇人と健太郎に戻すことも考えられるかも知れない…。


 今から完全にゼロからのリスタートというのは現実的ではないでしょうが、ある程度は残してチームを再構築するということは不可能ではないようにも思います。
 現状だと取っ散らかった選手起用になっている印象ですので、最小限で何ができるかを考え直し、それを基に最適化した方がすっきりと戦えるかもしれません。
 チーム状況は厳しくなっていますが、それでもまだプレーオフ圏内からは遠くない状況ですし、最後までもがいてほしいところです。