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徳島戦、ブレークスルーのきっかけを

 大分戦で6試合ぶりの勝利を飾ったジェフは、今週末徳島と対戦。
 2戦連続のアウェーゲームということになります。
 鳴門での徳島戦ということで、一昨年のプレーオフをつい思い出してしまいますね。
 ただ、前節も3年前にプレーオフで敗れた大分との試合でしたし、気にしすぎない方がジェフにとってはいいのではないでしょうか。


 徳島も大分同様、今年のチーム状況はかなり厳しいものとなっています。
 現在11試合、勝ち星なし。
 前節C大阪戦も0-1で敗れており、21位に後退しています。
 これで3年前にプレーオフでJ1に昇格した大分が22位、2年前にプレーオフでJ1に昇格した徳島が21位と、J2の下から2つをプレーオフ昇格組が埋めることになってしまいました。



 徳島のサッカーは、基本的には2年前とあまり変わっていないと思います。
 しかし、あの頃よりも中盤の高い位置で、ボールを奪おうという意識が高まったのかなといった印象を受けます。
 4-1-4-1でインサイドハーフの二人を中心に、前から囲んでいこうというスタイル。
 当時は引いてスペースを消そうという意識が強かったですから、前への意欲が高まったのかもしれません。


 また、攻撃においても、インサイドハーフがポイントになっている印象です。
 インサイドハーフが一度ボールに絡んでからサイドに展開することで、中央に相手の守備陣を集めて空いたサイドを使う狙いなのでしょうか。
 基本的には以前のようにサイド攻撃がメインであることには変わらないのでしょうが、その前で1つ中央を見せていく形となっているのかもしれません。



 徳島もJ1からの降格ということで、2年前とは違って追う立場から追われる立場になる可能性が出てきた。
 それによってリアクションだけでなく、自分から前へアクションを仕掛けていく要素も必要になってきたいうことなのかもしれません。
 しかし、戦力的には大きく変わっていないため、自らのアクションを成立させるのは簡単ではない…。
 そこで苦しんでいるのかなとも思います。


 例えば攻撃でインサイドハーフを使う形も、そこから中央への仕掛けがスムーズにいく回数は少ない。
 中央からの攻撃がうまくいっていないため、中でタメてサイドへという展開もあまり有効には作用していない印象で、結局大外からの確率の低いクロスが増えてしまっているようにも見えます。
 チームの成長段階においては必要な変化だったのかもしれませんが、現実は厳しいということでしょうか。



 ジェフはここ数試合の流れからすると、意外と攻め込まれた方が苦しいのかもしれません。
 徳島も変わろうとしている印象はあるものの、基本的には守備のチームだと思うので比較的相性の良い相手ということになるのかもしれません。
 また、徳島はセットプレーからの失点が非常に多いということで、ジェフとしてはそこが狙い目ということになるのではないでしょうか。
 単純に高さに課題がある印象もありますから、クロスからの攻撃も期待したいところです。


 元ジェフの福元にとっては空中戦における負担が大きくなっている印象もあり、福元とジェフFWとの対決が試合のカギを握る可能性もあるかもしれませんね。
 なお、福元は前々節讃岐戦でFKに頭に合わせてゴールを決めていますが、意外にもこれが公式戦初ゴールだったそうです。
 おめでとうございます。



 スカパーによると、ジェフは枠内シュート率がJ2最下位となっているそうです。
 結局、監督が代わりサッカーが変わっても、決定力の問題は変わらなかったということが言えるのかもしれません。
 現状だとなかなかチャンスも作れていない状況ですから、まずはそこからということになるのでしょうね。


 攻撃においては、この試合でも前4人の組み合せをどのようにしていくのか。
 ペチュニクの使い方も明確にできていない印象ですし、一度評価されていた水野も前節はスタメンを外れています。
 どのような形で攻撃を作るのかをはっきりとさせ、前線の動きを整備していく必要があるのでしょう。
 関塚監督は最終的には個の能力に頼るタイプではあると思うのですが、一方でFWの流れる動きなど細かな要求も多い印象ですので、攻撃陣に自由にやらせるといった印象もありません。
 その結果、前線の選手の仕事量だけが増えて、攻撃の形は作れていない悩ましい状況になっているようにも感じてしまいます。



 どこかでブレークスルーを成し遂げなければこのトンネルは抜け出せないように思いますし、チーム作りにおいて割り切る必要も出てくるのかもしれません。
 まずはいきなりブレークスルーを期待するのではなく、ブレークスルーのきっかけ探しをしていく段階という状況なのではないでしょうか。
 徳島戦は攻撃の機会が増えるかもしれませんし、攻撃における方向性が薄らとでも見えてくれば…と思います。