連戦初戦、ジェフは好調岡山と対戦

 第3節が終了したJ2リーグですが、早くもここから連戦ということになります。
 今後のジェフの日程を確認すると以下の通り。

3月29日 16時 岡山戦  フクアリ
4月1日 19時 C大阪戦  フクアリ
4月5日 14時 京都戦  西京極

 開幕からここまで2勝1分と結果を残している岡山との試合を皮切りに、優勝候補C大阪、J2でライバル的な存在ともいえる京都と対戦になります。
 日程はもちろんのこと、対戦カードも含めて、難しい3連戦となるのではないでしょうか。


 また、京都戦以降の4月の日程は、このようになっています。

4月11日 15時 大宮戦  フクアリ
4月19日 16時 愛媛戦  ニンスタ
4月26日 16時 磐田戦  フクアリ
4月29日 16時 熊本戦  うまスタ

 11日には大宮、26日には磐田との対戦が控えています。
 大宮は昇格候補の1チームですし、磐田もオフに選手が流出しましたが、外国籍選手獲得に成功した印象があります。
 


 カード、日程ともに厳しくなりますが、3月29日の岡山戦、4月1日のC大阪戦と、連戦のうち初めの2試合がホームフクアリでの開催となっているのは、ジェフにとって追い風ではないかと思います。
 またジェフは現在好調といえるでしょうし、その間に岡山、C大阪、京都といった上位候補のチームと対戦できるというのも大きいのかもしれません。
 今のうちに上位候補を叩いておきたいところではないでしょうか。



 岡山は前節C大阪と対戦し、1-1の引き分けとなりました。
 相手がC大阪でホームということもあってモチベーションが高かった印象で、前半からの積極的なプレスが機能していた印象でした。
 後半からは岡山のプレスも弱まって、守備時は5バック気味になることも多い展開になりましたが、得点が動いたこともあってオープンな展開となっていった試合でした。
 

 3バックではありますが、プレスをかける際もウイングバックはDFラインまで戻って守る形をとっていたのが印象的でした。
 基本的には1トップ2シャドーがプレスに出ていって、そこでうまくはまれば後方の選手も出ていき、そうでなければ後方に引くという約束事なのでしょう。
 全然説の大分戦でも5バック気味になる時間帯が多かったですし、サイドのスペースを与えない意識の強い戦術といえるように思います。


 攻撃に関してはサイドでトライアングルを作って、2シャドーが前を向ければそこを狙い、そうでなければウイングバックが大外を狙うのが基本なのかなと思います。
 CFやボランチも含めて細かくパスをつなげて機動力がある選手が多い印象で、積極的ににボールを回していこうという姿勢を感じます。
 セットプレーも武器となっており、キッカーとなる元ジェフの伊藤にも注目ですね。
 また岩政、加地などが加入しメンバーが変わった中で、元ジェフのDF竹田もレギュラーをキープしています。
 どちらの選手もジェフ下部組織出身で、竹田は28歳、伊藤は27歳と1歳違いの先輩後輩ということにもなりますね。



 ジェフとしては、栃木に続いて組織的な守備を誇るチームとの対戦と言えると思います。
 栃木はボックスディフェンスで中に入らせない守備をしてきましたが、岡山は前からのプレスとリトリートを使い分け、どちらと言えば人をしっかりと見る守り方と言えるのではないでしょうか。
 守備の考え方は違いますが、前節もなかなかチャンスを作れなかった課題はみられましたので、いかに相手の守備を攻略するかがポイントとなってくるのではないでしょうか。


 また、岡山は細かいパスワークからのサイド攻撃も特徴といえると思いますので、そこを止められるかどうか。
 前節はサイド攻撃を受ける前にパウリーニョが栃木の攻撃の芽をつぶしていた印象でしたが、長崎戦、水戸戦ではサイドの裏を取られるシーンが多かったですので、岡山はそこを狙ってくるかもしれません。
 サイド攻撃対策も1つの見どころとなってくるのかもしれません。


 一方で今季のジェフの強みは、パウリーニョを中心とした中盤中央の圧力と言えるのではないでしょうか。
 それを生かしたサッカーができるかどうか。
 第3節栃木戦もそれまでの2試合に比べるとプレスが機能していなかった印象もありますし、連戦の中でコンディションを維持して切り替えからのプレスを持続できるかどうかが重要ではないかと思います。



 ここまで2勝1分と好スタートを切ったジェフですが、対戦カードに恵まれていた印象もなくはありません。
 ここからゴールデンウィークまでに、いかに安定して勝ち点を稼いでいくことができるのか。
 それによって、今季のJ2をリードできるチームなのかどうかが、見えてくるのかもしれません。