町田が右肩手術から全体練習に合流

J1昇格プレーオフ決勝の4日後(12月11日)、脱臼癖のある右肩の手術に踏み切った町田也真人。リハビリを乗り越えて今週水曜日(25日)から全体練習に合流しているが、「開幕ごろに合流の予定だったけど、早く復帰できてうれしい。これからめいっぱい体を動かせるようにしたい」と、サッカーができる喜びを語った。(BLOGORA

 エルゴラのブログ版BLOGOLAに、町田の記事が出ていました。
 エルゴラはまたジェフの担当さんが変わったようです。
 新たにジェフ担当になった芥川和久氏はJ's GOALの大宮担当だったようですが、J's GOALの閉鎖によりエルゴラのジェフ担当となったとのことです。
 今年からよろしくお願いします。


 さて、キャンプから姿の見えなかった町田ですが、昨年オフが入ってすぐに脱臼癖のあった右肩の手術をしていたとのこと。
 確かに相手選手と接触するたびに右肩を気にしているところがありましたし、あのままでは肩が心配なだけでなく接触プレーを怖がるようになってしまう可能性もあり、精神的な不安というものもあったのかもしれません。
 記事によるとリハビリは過酷なものだったようですが、無事2月25日に全体練習に復帰できたようで良かったですね。



 昨シーズン終盤にトップ下の位置でレギュラーポジションを勝ち取った町田ですが、2月22日の山形戦では水野がトップ下でスタメン出場、後半途中からは水野に代わって井出がトップ下に入りました。
 水野は予想以上にキレのあるプレーを見せてくれたように思います。
 谷澤など他選手がボールを持った状況で、タイミングを見計らってグッと加速する動きなどには水野らしさを感じましたし、スルーパスを積極的に狙う姿勢にも懐かしさを覚えました。


 水野といえば右サイドという印象が強いと思うのですが、セルティックや柏では左サイドでもプレーしていた記憶がありますし、13年、14年と在籍した甲府ではトップ下でもプレーしていた経験があります。
 アマル監督がトップ下で起用したときは批判も多かったですが、今からすればそこまで奇抜な采配ではなかったといえるでしょう。
 水野の場合、右サイドで起用すると縦に仕掛ける動きばかりになりがちなところがあったために、トップ下で起用したいという面もあったのではないでしょうか。


 今回、関塚監督が水野をトップ下で起用した理由も、その点にあるのかもしれません。
 特に1トップだと、SHには中央への動きも期待したくなるところがあるでしょうし。
 なかなか純粋なサイドアタッカーが、活きにくい時代でもあるのかなとも思います。
 3バックならまた状況は違うでしょうが。



 山形戦での水野は積極的に前に仕掛けていって、自らの力でチャンスを作ろうという意欲を感じました。
 そういった水野の動きが原因なのか、チームとしての狙いだったのかはわかりませんが、結果的に森本との2トップのようにも見えました。
 森本も水野もあまり相手DFラインへのプレスに行かなかったこともあって、余計に2人が同列の位置に見えた部分もあるのかもしれません。


 しかし、前への積極的な姿勢が見られた分、ボールを受ける・パスを散らすいったパスワークにおいてはあまり貢献できなかったように思います。
 特に前半は相手のプレスが厳しかったせいか、チームとしての狙いなのか、遅攻でのパスワークというのは作れなかったので、ますますその点が目立ってしまったように思います。
 水野をトップ下で起用するにしても、あくまでもアタッカーとして計算すべきであり、典型的な10番タイプの選手としては考えにくいように思います。
 これは井出に関しても、近いことが言えるのかもしれませんね。
 井出の方がもう少し器用にパスを回せるのかな?とも思わなくもありませんが。


 チームとしてカウンターを積極的にやっていこうというのであれば水野のトップ下でもいいのかもしれませんが、少なくとも山形戦ではそのカウンターでも連携不足もあったのかチャンスは作れませんでした。
 また2トップ気味の状態で戦っていこうということになれば、ボランチなどを中心に他の選手たちだけでどれだけビルドアップを作れるのかという点も大きな問題になっていくでしょう。
 昨年終盤は町田が動いてパスを散らしてと、1人でパスワークを作っていたところがあっただけに。
 加えて、守備面でも町田などの貢献は大きかったように思います。
 どのような守備組織にしていくのかも含めて、人選を考えていかなければいけないのではないでしょうか。



 トップ下の選手はチーム全体の構造にも大きな影響を与える可能性が感じられますから、誰が最終的にレギュラーになるのか注目の1つになるのではないかと思います。
 町田と水野・井出ではタイプが大きく異なると思いますし、それによってチーム全体も変わってしまう可能性があるかもしれません。
 町田も復帰したとはいえいきなり公式戦に出場できるかどうかはわかりませんし、ペチュニクもトップ下で起用するには運動量やアジリティの面で疑問があるのかもしれません。
 大塚やナムも退団してしまいましたし選択肢は限られてくるのかもしれませんが、まずはチームの方向性を定めてそれに合った人選をしていく必要がるのではないでしょうか。