ちばぎんカップ見送り 大塚コーチは札幌 竹内は名古屋へ

 本日は日曜日と言うことで本来当ブログはお休みなわけですが、ジェフに関するニュースがいくつか発表されましたので、本日から数回に分けてなんとか年内に取り上げ切りたいと思います。
 1度にまとめて取り上げてもいいのでしょうが、1つ1つが大きな話題となりますのでじっくり見ていきたいと思います。


 まず、ちばぎんカップについて。
千葉ダービーマッチ「第21回ちばぎんカップ」の開催見送りについて(ジェフ公式サイト)


 伝統あるプレシーズンマッチの開催が見送られることになったということで、残念なニュースだと思います。
 対戦相手の柏のACLプレーオフ出場が決まったため、日程の問題もあり開催見送りになったとのこと。
 ただ、これに関しては仕方のないことではないかと思います。


 今回からレギュレーションが代わって、日本からのACL出場は3.5チームとなりJ1優勝のG大阪天皇杯も制覇したため、J1で4位だった柏が繰り上げでACLプレーオフ出場ということになりました。
 ACLプレーオフは2月17日で、昨年のちばぎんカップは2月16日に行われているため、見事に開催時期が被ることに。
 それだけなら多少後に遅らせるだけでいいと思わなくもないのですが、柏がプレーオフを勝ち進めばACL本戦は2月24日・25日から始まるわけで、そこからは過密日程となっていきます。
 両チーム、開幕に向けキャンプなどを行い調整をしていくことを考えれば、あまり早くにちばぎんカップを開催するのは良いこととは思えないわけで、見送りという決断は妥当ではないかと思います。
 個人的にはACLを勝ち抜くということは、柏やJリーグのみならず日本サッカー界においてきわめて重要なことだと思いますので、そこはしっかりとACLを優先すべきではないかと思うところです。
 

 大事なのは、次回以降しっかりとちばぎんカップを開催してくれるかどうかではないでしょうか。
 「開催中止」ではなく「見送り」という言葉を使ったことからも次回以降の開催への意欲を感じるところがありますし、ぜひとも関係者の方たちには次回以降の開催に向けて頑張ってほしいところではないかと思います。


大塚俊介フィジカルコーチの就任先について(ジェフ公式サイト)


 こちらは明るいニュースですね。
 ジェフ退団が発表になっていた大塚フィジカルコーチですが、札幌加入が決まったとのこと。
 ジェフ加入は2012年でしたが、千葉県にある国際武道大学を卒業され、そのまま母校サッカー部のフィジカルコーチに。
 市立船橋サッカー部のフィジカルコーチを経て、熊本、ジェフとフィジカルコーチを経験していった経歴を持つ方ですから、千葉とのゆかりの深いコーチと言えるでしょう。
 来年はライバルとなりますが32歳とまだ若いですし、今後の飛躍に期待したいところですね。



 そして、昨日はこのようなニュースが。
竹内彬選手 名古屋グランパスへ移籍のお知らせ(ジェフ公式サイト)


 事前報道の通り、竹内が古巣名古屋に復帰することとなったそうです。
 竹内は2011年にジェフに加入。
 神戸TD、ドワイト監督と言った元名古屋ルートもあって、ジェフ移籍となったのではないかと思います。
 

 初年度はレンタルでの加入でしたが、36試合にスタメン出場。
 CBのレギュラーとして、チームの中心選手となりました。
 空中戦に強く足元の技術もあり、スピードのあるミリガンとのCBコンビは相性も良く、J2の中でもレベルの高いものだったのではないかと思います。
 ちょうどこの年が現役最終年となった茶野が負傷して戦線を離脱することが多く、茶野と入れ替わる形でポジションを確立していったことになります。


 特筆すべきは、リーグ戦7ゴールという得点能力の高さ。
 オーロイ、ゲッセルといった長身選手がいる中で、動けるターゲットとしてゴールを狙い、セットプレーからゴールを量産。
 米倉と並んで、チーム2番目のゴール数を稼ぎ出しました(チーム得点王は深井で14ゴール)。
 前年名古屋ではリーグ戦で6試合しか出場できていませんでしたから、竹内にとっても大きな1年だったのではないでしょうか。


 2012年も竹内はレギュラー選手として活躍。
 木山監督が深めのDFラインを組むことも当て、山口智と後方で跳ね返すディフェンスをしていました。
 この年は竹内にとって初めて、リーグ戦全試合でスタメンフル出場を達成。
 しかし、シーズン後半は疲れも見え、スピード面などで課題も感じたシーズンでした。
 ゴール数も他に長身選手がいなくなったこともあってか、前年の7ゴールから2ゴールに大きく減少してしまいました。


 怪我もあって、そのシーズン後に出術をしたという噂もありました。
 それもあって、2013年はより苦しいシーズンになってしまったように思います。
 リーグ戦36試合に出場と出場試合数は決して少なくなかったのですが、ドリブルへの対応に苦戦。
 細かいステップについていけなくなりずるずると下がって相手に寄せきれず、そのまま目の前でシュートを放たれて決められてしまうといったシーンが目立った年でした。
 相手チームにそこを狙われていた印象もあり、それもあって夏以降は新人のキムにポジションを譲ることが増えていきます。
 鈴木監督になって縦にズバッと通す縦パスの重要性が増し、ビルドアップで貢献していた面も大きかったのですが、肝心の守備面で課題を見せてしまいました。


 そのまま2014年は大岩、キムとのポジション争いに敗れる形で、出場機会を失っていきます。
 シーズン序盤は米倉、高橋の離脱によってレギュラーの定まらなかった右SBでの出場もありましたが、スピードや攻撃面などにおいてはもう1つといったところもあり、ポジションを確立するまでには至りませんでした。
 結局リーグ戦での出場は8試合。
 年齢も31歳とベテランの域に達していましたし、ベテランの多いジェフの状況を考えれば今季でお別れではないかなと思っていました。



 以前にも話しましたが、名古屋はベテランDFも少ない状況だと思いますし、影から支える役割を期待されているということでしょうか。
 竹内にとってはJ1でのチャレンジということでチャンスともいえると思うのですが、決して楽な挑戦にはならないかもしれません。
 けれども、こういった形での個人昇格と言うのはめったにないことだと思いますし、ぜひとも名古屋で存在感を見せてほしいところです。
 今年のJリーグはなぜか古巣復帰が多い印象なのですが、何か理由があるのでしょうか…。


 個人的には2011年の活躍を見て、今後のDFリーダーとして期待していました。
 しかし、翌年にタイプの近い山口智が加入して、立場的に難しくなった部分があったように思います。
 そして、その後の怪我も本人のプレー面においては、非常に大きかったのではないでしょうか。
 その怪我からも2年がたって癒えてきた部分があるかもしれませんし、来年はJ1での活躍を期待したいと思います。