桐生第一DF乾貴哉ジェフ入団内定 GK碓井は清水復帰?

乾 貴哉選手(桐生第一高等学校)の来季加入内定について(ジェフ公式サイト)


 ジェフが桐生第一高校のDF乾貴哉の入団内定を発表をしました。
 187cmの長身DFということで大型CBか?と思いきや、調べてみると攻撃に魅力のある左SBなのだそうです。
 実際にどのようなプレーをするのか、気になりますね。


 サッカーダイジェストのウェブサイトに、今年の11月【写真付|高校サッカー】来季のプロ入り「内定&有望選手」の選手権予選は?という記事がアップされており、その中に乾貴哉の名前も挙がっています。
 その記事によるとSBだけでなくCBもこなせ、空中戦に強く、左足の技術力もある選手とのことです。
 群馬のDF乾大知を実兄に持ち、前橋ジュニア、前橋ジュニアユース、桐生第一と、高校まで同じサッカールートを歩んできたそうです。
 しかし、兄の大知はその後、流通経済大に進学。
 そこでジェフ移籍の噂もでている鹿島DF山村と、CBのコンビを組んでいたことになります。
 また、日刊の記事によると次男の智貴も桐生第一出身のDFで、現在は仙台大に在籍しているそうです。
 「乾三兄弟」と言われているそうですね。



 その長兄・大知の話題と併せて、BLOGOLAには昨年の全国高校サッカー選手権群馬県予選決勝の記事がありました。
 前橋育英戦との群馬予選決勝で、乾貴哉はCKでのゴールを決め、その1点を守って全国大会進出を決めたとのこと。
 全国大会では宮崎の日南学園と初戦を戦い、1-2で敗退となっています。


 今年は残念ながら群馬予選の準決勝で前橋育英と戦い、1-4で敗れたそうです。
 ゲキサカの記事などによると、その試合で乾貴哉は3トップの中央でスタート。
 前線で攻撃のポイントとなり、先制ゴールをアシストするなどの活躍を見せたそうです。
 試合途中から本職の左SBに戻ったったようですね。


 高校サッカーではたまにありますが、ポテンシャルの高い選手を前で使って得点を狙いに行ったということかもしれません。
 それだけ能力の高い選手ということになるのだと思います。
 しかし、プロに入ってからは出来る限り本人の適性ポジションで、育ててあげたいところですね。



 ジェフの左SBには今季のチームで唯一リーグ戦全試合フルタイム出場を果たした中村がいますので、左SBには大きな壁が待ち受けていることになります。
 加えて、先日U-18日本代表のロシア遠征メンバーにも選出されたジェフU-18の浦田も来季昇格が内定しています。
 乾貴哉とは同い年、同じポジションのライバルということになります。
 乾はサッカーダイジェストなどによるとCBも出来るということですから、もしかしたらジェフの強化部としては将来的にビルドアップ能力のある長身CBとして育てていきたいという思いもあるのかもしれませんね。
 今年2種登録したジェフU-18のDF岡野もいるとはいえ、若いCB候補は少ない状況ですし。


 少し気になるのが佐藤祥の立場です。
 本来はボランチの選手ですが、今年はSBでのプレーが長かったはずです。
 しかし、来季は本職のSBとして、北爪、浦田、乾と3人も加入することになります。
 加えてボランチにはパウリーニョも加入し、より厳しい状況に立たされるかもしれません。


 誰かを獲得するということは、誰かと別れが近づくことに繋がるわけですから、そのあたりも心に留めておくべきでしょう。
 祥も来年で4年目ですし、そろそろ目立った活躍が欲しいところ。
 複数のポジションが出来る器用な選手ですし戦力として計算できるようになれば、使い勝手のいい選手になるのではないかと期待しているのですが…。
 来季は残ったとしても、レンタル移籍などの可能性もあるのでしょうか。



 祥もトップ昇格時にはSBをやるとは思っていませんでしたし、乾もどのように育っていくかはまだわかりません。 
 しかし、近年のジェフは高卒新人を無暗に数多く補強することはしない印象がありますし、乾にも将来的にしっかり戦力になるよう期待したいところではないでしょうか。
 一方で近年は、大卒選手の伸び悩みも気になるところです。
 これはジェフに限った悩みでもないのかもしれませんが、チーム全体の成長を考えても大きな問題になっている印象があります。


 時間はかかるかもしれませんが、オナイウ、浦田、仲村、乾といった高卒新人をじっくりと育て、チームのベースアップを図ることが長期的なビジョンにおいても非常に重要となってくるのかもしれません。
 簡単に公式戦出場とはいかないかもしれませんが、一歩一歩成長していくよう頑張ってほしいと思います。



 話題代わって、本日付のニュースですが、清水がジェフのGK碓井の獲得に動いていると報知が報じています。
 清水は今季2番手GKだった相澤と三浦が契約満了となっており、GKが不足している状況となっています。
 記事によると碓井の清水移籍が有力で、櫛引らとレギュラー争いをすることになると書かれてます。


 碓井は清水からジェフに移籍しており、もともと前任のゴトビ監督時代の2011年には一時レギュラーのポジションを獲得していました。
 その後は山本海人の存在や林彰洋の加入もあって出場機会を失い、2013年にジェフに完全移籍で入団しています。
 しかし、その山本も2013年には神戸に移籍。
 林彰洋も昨年のGK大量移籍の中、鳥栖に移籍しています。
 碓井は怪我もあってジェフでは出番もなかったですから、2人の抜けた清水で再び定位置争いをしたいという気持ちがあるのかもしれません。



 報知の記事では契約満了で移籍と書かれていますので、ジェフからの発表はないですが、クラブ側も契約延長のオファーを出さなかったということなのでしょうか。
 今季のジェフは岡本の離脱もあり、シーズン終盤には高木がレギュラーポジションを獲得しました。
 しかし、高木は川崎からのレンタルですから、来季の状況は不明となっています。


 現在ジェフはGK3人体制ですし、2人も抜けられると困る状況なはず。
 逆に考えると高木の確保にはめどが立ったという事なのでしょうか?
 そうでなければ、碓井の移籍は大きな損出となってしまうことになりますが…。



 GKは出場機会を得るのが難しいポジションでもありますから、本人としてもいろいろと悩むところもあるのではないでしょうか。
 ジェフの来季GK体制も気にはなりますが、碓井には出場機会のない状況が続いていましたし本人の意思も重要ですから、納得のできる決断をしてほしいところですね。