錦織圭、全米オープンで準優勝
久々のテニスタグとなります。
5月にマドリードオープンで、フェデラーに勝利して以来となったそうです。
錦織や国枝を中心にテニスのニュースも追ってはいたのですが、なかなかじっくり試合を見る機会が少なく、小さなニュースならtwitter等でもいいか…と取り上げる機会が減っていました。
こうやってブログが衰退していくんですね…(笑)
今回はベスト4に入ったことで、久々にWOWOWに加入しじっくりと視聴しました。
正直、今回のUSオープンは直前に足の指を手術し直前の大会も欠場していましたから、無理をすることはないのではないかと思っていました。
おまけに準決勝前にはファイナルセットまでもつれ込む接戦を2試合もこなしていましたから、準決勝の相手がジョコビッチだったこともあって厳しい試合になるだろうと予想していました。
それでもWOWOWに入ったのは、半分は錦織が準決勝でプレーするというその雰囲気を楽しめれば良いかな…なんてことまで思っていたのですが、やってくれましたね。
確かにこの日のジョコビッチは、本調子ではなかったように思います。
ジョコビッチは質実剛健な選手で、プレーの安定感が強みである選手。
しかし、準決勝ではミスも少なくなく、気持ちの面でも乗り切れていな印象をうけました。
それでも要所要所での強さはありましたし、そこを錦織は逃さずしっかりと打ち返せていた。
自身の強みであるストロークでの勝負やバックでのショットを十二分に披露し、ジョコビッチを追い込んでいきました。
自分らしい素晴らしいテニスを見せていたと思います。
しかし、決勝ではその自分らしさを出し切れなかった印象でした。
確かにチリッチのビックサーブやパワーショットは強力でしたが、それに押されることは決勝前からわかっていたこと。
準決勝ではあのフェデラーもチリッチのパワーに押し込まれ、ストレートで負けたわけで、あの試合をチェックしていれば楽ではない相手であることは明白だったと思います。
錦織はもともとビックサーバーを苦手とする印象もありますし…。
それでも相手のファーストサーブを粘り強く拾って、チャンスボールをしっかり叩いていくことで、チリッチにプレッシャーをかけていきたいところだったのですが、錦織はなかなか乗っていけませんでした。
元来スロースターターなところはあるわけですが、それでもジョコビッチ戦では少しでも甘いボールが来れば思いっきり打ち返してリズムを作っていったのですが、そういった場面でもミスが目立っていた。
ジョコビッチ戦では良く走ってボールを拾っていましたが、チリッチの打ち分ける長短のボールに苦しみ、そこに足を運びきれなかった。
テニスの…というかスポーツの基本である、足を使って打ち返す、と言う部分で準決勝に比べてもう少し物足りない部分があったように思います。
あまり言いたくはないですけれども、これまでの疲労もあったのか。
あるいは、初のグランドスラム決勝でプレッシャーもあったのか。
もちろんチリッチにもそのあたりは言えることで、チリッチは試合開始直後からミスなくしっかりとプレーできていたのはすごいところ。
錦織としては今回の経験を糧に、次のチャンスで自分のテニスを安定してやれるかどうか。
そして、トーナメントが基本ですから、いかに上位との試合の前に消耗しないかも大事になってきますね。
そういったことを考えられるだけでも、夢があるとも言えるのかもしれません。
けれども、ここまで来たからにはグランドスラムでの優勝を期待したいところで、私はあえてさらに頑張ってほしいと言いたいところです。
優勝のチャンスがあることに満足して結果を残しきれないと、悔いばかりが残ってしまいますからね…。
そうやってF1などでは、何度も泣きを見てきたわけですし…。
なお、車いすテニスでは男子の国枝慎吾と、女子の上地結衣が、それぞれ単複で優勝という快挙を成し遂げています。
国枝はこれで今季グランドスラムを達成。
国枝は言うまでもなく既に世界トップのプライヤーではありますが、錦織と含めて日本テニス界がますます盛り上がってくるといいですね。
9月末に行われる楽天オープンも楽しみです。