波乱の夏休み明けとなったベルギーGP

 先々週、スパ・フランコルシャンでベルギーGPが開催されました。
 夏休み明け一発目のレースと言うことになります。


 山間に作られたサーキットで、スパウェザーとも呼ばれる気まぐれな天気が特徴となっているスパ・フランコルシャン
 フリー走行3までは雨に降られなかったものの、予選はウェットコンディションで行われました。
 それでも強かったのが、今季を独走するメルセデスで雨でも予選で1-2を確保しました。


 しかし、決勝でメルセデスの2台が大きな騒動を巻き起こします。
 予選2位となったルイス・ハミルトンポールポジションニコ・ロズベルグをスタートでぬくと、両者は接近戦へ。
 そして、2週目に両者が絡み、ハミルトンはタイヤをバースト、ロズベルグフロントウイングのエンドプレートを破損してしまいます。


 レース後、ハミルトンは故意にぶつけたとチームメイトを批判。
 ロズベルグも謝罪し、チームから処分を受けることに。
 わざとと言うことはさすがにないでしょうけど、冷静にやれば接触は避けられたようにも思いますし、チャンピオンシップをリードするロズベルグにプレッシャーからの焦りが出てきた部分もあるのでしょうか。


 結局接触したハミルトンは種版でリタイア、ロズベルグは2位と言う結果に。
 優勝はレッドブルダニエル・リカルド
 昨年チャンピオンでありチームメイトであるセバスチャン・ベッテルを当然のように抜いて、そのまま優勝。
 これはホンモノですね。
 一方でベッテルは苦しい立場になっています。
 早くもストーブリーグの話も出てきていますが、来季どこで戦うのか…。


 3位にはこちらも勢いに乗っているウィリアムズのバルッテリ・ボッタス。
 チャンピオン争いはメルセデスの2人に絞られてきていますが、意外とリカルドやボッタスがカギを握ってくる可能性もあるのかもしれませんね。



 今週末はイタリアGP。
 前回欠場した小林可夢偉は、今回も出場できない可能性があるとか。
 そちらは本当に残念ですが、チャンピオン争いに関しては、さらに精神的な争いが熾烈になってくるのかもしれません。