栗山が町田にレンタル移籍
栗山直樹選手の期限付移籍について(ジェフ公式サイト)
ジェフDF栗山の町田へのレンタル移籍が先週発表されました。
栗山は昨年ジェフに加入した、プロ2年目の選手。
とはいえ、大卒の選手ですし、DFで途中出場などの可能性も少ないですから、新天地で出場機会を求めるということになるのでしょう。
関塚監督がプレーを見て、戦力とはしづらいと判断したタイミングでの決定ということでしょうか。
練習で何度か見た感じだと、試合形式では大岩などが前に潰しに行って、栗山がDFラインの最後尾でバランスを取るプレーが多かったのかなと思います。
大学時代から言われているように、跳躍力があって、空中戦に強い選手。
バランスを取りながら、出てきたロングボールなどを跳ね返すプレースタイルといった感じでしょうか。
とはいえ、決して見た目にも長身選手とは言えない印象ですし、背の高い選手に比べて特別に高さがあるのかと言われると難しいところなのかもしれません。
特に関塚監督のサッカーを考えると、長身CBというのが大事なのかなとも思います。
かといって、テクニカルなプレーに特徴があるとまではいえず、DFラインでリーダーシップをとれるタイプでもないのかなといった感じでしょうか。
まぁ、栗山の場合ジェフ加入前に左前十字靭帯断裂をやってしまっていますのでその影響というのもあるのかもしれませんが、もう一歩強みが欲しいところだったのかなと。
特にDFラインをコントロールする役割を担うのであれば、もっと声が出せるようになってほしいところではないかと思います。
そこが町田で経験を積むことによって、伸びてくるといいですね。
今回のレンタル移籍は、大岩やキムの成長もあって、結果的に栗山が押し出される形になったとも言えるのかもしれません。
現実問題として、このままジェフを退団という可能性もありえるのかなとも思います。
栗山としても、もしオフに退団の可能性が高まっているのであれば、このレンタル移籍が他クラブへアピールするチャンスとも考えられるのではないでしょうか。
一方でジェフにおいては大岩、キムといった選手達が出てきたとはいえ、全体的に見るとDFが少ない状況になってしまった。
CBを任せられるのは、山口智、竹内、大岩、キム…。
そのうち智は36歳の大ベテランで、竹内も31歳とベテランの域に。
若手・中堅世代が少なく、将来においての不安も残ります。
もしかしたら、ボランチ起用も考えられていた田代が、CBとして起用されるのでしょうか。
ベテランの多いジェフの将来のためにも若い選手には残ってほしい気持ちもありますが、とはいえジェフではチャンスを得られる可能性が極めて少ない選手なのであれば、そういった選手を「若いから」と言うだけで残すのは、選手を腐らせることにもなりかねないでしょう。
半年後にどうなるかはわかりませんけれども、ともかくまずは町田で試合に出場して、一回りも二回りも成長してほしいところだと思います。