ライバルチームとの連戦で反撃の狼煙を

 さて、こんなタイミングでの更新でいいんでしょうか?(笑)
 まぁ、ジェフ優先ということで。


 W杯期間中も絶え間なく開催されているJ2。
 シーズンも序盤戦を過ぎて既に中盤期間に入っています。
 18試合を経過した時点での順位を確認したいと思います。


     勝点
湘南   51 
磐田   37

松本   34
北九州  30
岡山   30
大分   29

栃木   28
千葉   27
長崎   26
福岡   26
京都   26
山形   25
水戸   25
熊本   24

 赤色が自動昇格圏内、黄色がJ1昇格プレーオフ圏内で、緑色がそれ僅差で追う中段チームとなっています。


 続いて今後のジェフの日程を見てみましょう。


6/21 北九州 本城
6/28 松本  フクアリ
7/5  大分  大銀ド

7/20 栃木  栃木グ
7/26 長崎  フクアリ
7/30 山形  フクアリ
8/3  湘南  BMW
 色分けは上記順位表とリンクしているわけですが、見ての通り昇格のライバルチームばかり。
 ここからの約1か月半が今季のジェフにとって、非常に大事な時期と言えるでしょう。



 もっともこれには、ちょっとした裏があるとも言えなくもないと思います。
 記述した順位表を見ても今年のJ2は接戦。
 毎年J2は接戦と言っている気もしますが、今年は特に中段チームの争いがし烈で、4位北九州から14位熊本までの勝点差は6。
 その間、勝点差3以上の差が開いていないことになります。


 そうなってくると当然、大事な試合が増えてくる。
 連敗すれば一気に順位が下がる不安もあるけれども、当然上位進出のチャンスもまだまだ十分にある。
 W杯のように一発勝負ではないものの、ハラハラドキドキする展開が続くということになりそうですね(笑)
 ジェフとしては自動昇格圏内の後ろについて、2位にプレッシャーをかけていきたいところですが…。
 


 この連戦に関してはもちろん勝ち続けることが理想的ではありますが、セオリーで行けば負けないことによりも、ライバルに勝点を与えないことが非常に重要になってくると思います。
 そういった意味で、昨日も話したように守備が改善されつつあることは、前向きなポイントだと思います。
 もちろん福岡戦での失点や京都戦において攻め込まれた時間帯を考えると、完璧というわけにはいかない。
 特に足が止まった時にボランチから前の守備において相手を捕まえきれない場面があることは気になるところですが、全体的に見れば悪くない状況と言えるのではないでしょうか。


 一番の課題はやはり得点面。
 前節3ゴールを奪ったとはいえ、京都は前に出てくるチームだったためやりやすかったという部分もあったでしょうし、前半にもチャンスを決めきれなかったシーンが目立ちました。
 それでも京都戦での3ゴールによって、選手たちの気負いを捨て、思い切った仕掛けができるキッカケになれば…と思います。


 出来れば前節も2ゴールをあげたケンペスだけではなく、攻撃の厚みを増すためにももう1人、2人とコンスタントに得点を決められる選手が出てきてほしいところです。
 やはり期待は井出、大塚、谷澤といったところでしょうか。
 大塚に関しては得点でなくても、決定的なアシストを量産することによって、得点面の改善を期待する…というパターンも考えられるかもしれませんね。



 対する北九州は、現在4位とここまで素晴らしい成績をあげています。
 一昨年は9位だったものの、三浦監督が退団し多くの選手が東京Vに引き抜かたことにより昨年は16位だったわけですが、今年再び浮上してきたことになります。
 個人的には以前から話している通り、三浦監督時代も与那城監督の頃から我慢して築きあげてきたパスサッカーがベースにあるのではないかと感じていました。
 そして、現在の北九州もテンポ良くパスをつなげるサッカーを実施しているところ見ると、監督が変わってもしっかりとアイデンティティを継続しているのではないかなと改めて思います。
 まだJリーグ入会間もないクラブなのに、しっかりとしていますね。


 FWへのくさびのパスを中心に斜めにパスをつないで行って、サイドなどを攻略する展開は与那城監督時代から見られるもの。
 それに加えて今年は原一樹が加入し、裏へのスピード、縦への鋭さも増した印象で。
 市船時代から期待されていた原一樹ですが、ようやく自身のプレーがピタリとはまるチームに巡り合ったのかなとも思わなくもありません。


 北九州は守備においても、バランスよく安定した戦い方が出来ているように思います。
 4-4-2ということもあって相手ボランチが空きやすいところもあるように思いますが、ジェフはボランチからの展開が1つの武器になっていますから、対応してくるかもしれません。
 とはいえ、前節北九州戦を見る限りでは、ここが1つの狙いどころ・勝負どころかなと思います。
 前節松本山雅にも勝利し、気持ちの面でも乗ってきているのではないでしょうか。




 まだ先の話になりますが、ジェフはこの厳しい日程の最後に湘南戦を控えています。
 思えば4月13日に湘南に0-6で敗れてから、ジェフは今の戦い方にシフトしていきました。
 湘南戦までの戦い方は反省すべき点もあったとは思いますが、あの大敗からチームを再建できたことは評価されるべきではないでしょうか。


 延命措置かとも思った4-4-2でしたが、今となってはシーズン序盤よりも攻守に安定した良いチームになってきたと思います。
 あとはこの戦い方で、どこまで結果を積み重ね、どこまで伸びていけるか。
 それが問われるここからの試合。
 まずは4位の北九州を相手に、反撃の狼煙を上げたいところです。