ベッテルが2連勝で盤石の態勢に
安全性を重視する傾向にあるF1において、数少ない高速サーキットとなったモンツァ。
フェラーリが予選でチームメイト同士をスリップストリームで引っ張りあったり、決勝でもストレートでのせめぎあいが合ったりと高速サーキットならではの見どころもありましたけれども、結果はいつもと大く変わりませんでした。
ここでも優勝は、チャンピオンシップを独走するレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
ポールトゥウインの安定した走行で、途中ギアボックストラブルなどがあったものの、それも大きな問題にはなりませんでした。
チームメイトのマーク・ウェバーも、相変わらず1周目で順位を落としはしましたが、3位表彰台に。
2位にはフェラーリのフェルナンド・アロンソが入り面目躍如。
もちろん優勝できれば理想的だったのでしょうけど、レッドブルの速さには敵わず、マシンの状況を考えれば十分出せるものは出したのではないでしょうか。
その他ではザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが予選で3位、決勝で5位の大躍進を遂げました。
小林可夢偉の代わりにフォース・インディアから移籍したヒュルケンベルグ。
移籍当初から中堅チーム間での移籍に関してメリットはあるのかと疑問視されておりましたが、実際に今季のザウバーは低迷してしまったため移籍は失敗だったといえるのではないかと思います。
今回の5位フィニッシュでようやくそれなりの結果が乗せた…といった感じですね。
これで早くもヨーロッパラウンドは今季終了。
結局大きなドライバー移籍の発表もなく終わりましたが、今週中にもロータスのキミ・ライコネンがフェラーリに移籍するのではないかと噂されています。
フェラーリの地元であるイタリアGP前に発表してしまうと、現ドライバーへの影響などもあると考えられていたのでしょうか。
また、その場合ヒュルケンベルグがロータスに移籍するとか、ライコネンではなくヒュルケンベルグがフェラーリに移籍するのではないかという報道もまだ出ているようです。
アロンソが入れ替わりでロータスに移籍するのではないかという報道もありますし、ここ数年レッドブルに水を空けられているフェラーリが大きな決断をするのか注目されています。
単純なF1ファンとしてはアロンソにも残ってもらって、ライコネン対アロンソの直接対決を見てみたい気もしますけど、チームとしてドライバーとして実力派ドライバー2人が並ぶことが良いことかどうかと考えると、ちょっと疑問がある気はしますね。