戸島が育成型期限付移籍で藤枝MYFCへ

戸島章選手の育成型期限付移籍について(ジェフ公式サイト)


 先週末、戸島の移籍が発表になりました。
 育成型期限付移籍ということで、今年テスト運用されている新しいルールでの移籍ということになります。
 本来は許されない移籍ウインドー期間の移籍を、23歳以下の選手に限って許可するというもの。
 ただし、J1所属の選手ならJ2以下のクラブへ、J2所属選手はJFL以下のクラブにしか移籍できないとうものですね。


 来年本格導入となってまた変わる可能性もあるかもしれませんけれども、現時点の主なルールは以上の通りのようです。
 6月末にジェフに加入した鈴木隆雅も、このルールが適用されているはずです。



 元ジェフ関係者の多い成立学園から入団した戸島ですが、トップチームでは昨年の天皇杯に3試合出場したのみ。
 しかも、途中出場だけということでその中で1ゴールは上げましたが、大活躍といった内容ではなかったように思います。
 プレーに関しては練習と天皇杯で何度か見た経験しかありませんが、身長はあるもののどちらかといえば柔らかい足元でのボールの受け方が得意な選手なのかなと。
 昨年末の状況だとスピードだとか体幹においては、プロではまだ通用しない部分もあるような印象を受けました。


 サポコミなどでのフロントからのコメントから察するに、クラブとしては期待していた部分もあると思います。
 もちろんサポとしても数少ない若手高卒選手の1人でもありますし、頑張ってほしいと思う気持ちは強かったと思うのですが、戸島も今年でプロ入り4年目。
 リーグ戦には出場できていないことも考えると、経験が大事な時期でもあると思いますし、JFLへの移籍は悪くないように思います。
 今期のジェフの戦術にも合っていないようにも感じましたし、実戦で経験を積んで逞しく成長してほしいですね。


 移籍先は藤枝MYFC
 JFLで現在10位の位置につけています。
 ちょっと意外な名前ではありましたがJ3入りを目指すクラブですし、ケルロンなどもいるはずですし良い経験を詰めるかもしれません。



 タイミングからして、森本の移籍も無関係ではなかったのかなと。
 戸島の移籍が発表されたのは8月17日で、8月16日までだった移籍ウインドー期間内に移籍することもできたのではないかと思いますし。
 そう考えると、森本の補強もギリギリまで悩んだ…あるいは交渉がうまく進んでいなかった可能性もあるのでしょうか。
 だから、国際移籍証明書の発行も、多少遅れているのかなとも推測できなくもないのかなと。


 戸島に関しては、まずはしっかりと移籍先チームで出場できるように頑張ってほしいですね。
 ジェフとしてはレンタル移籍中の久保もどうなるかわかりませんし、森本ももしかしたら将来的な移籍などもあり得るかもしれませんから、戸島も含めて長期的なプランを考えていかなければなりませんね。


 もちろんその前にJ1昇格を決めたいところではありますけど…。
 それによって補強動向も変わってくるだろうし、予算も当然違ってくる。
 クラブとしては昇格した場合と失敗した場合も含めて、様々なケースを考えていかなければいけないんだろうなと思いますが、理想はやはり自動昇格圏内に入って早めに来期J1への準備を決めたいところですよね。
 まぁ、チームにおいては目の前の試合に集中することが今は大事なんだと思いますが、フロントに関してはそろそろ来期以降も真剣に考えていかなければいけないのでしょうし、広い目でいろいろなことを考えていかなければいけないんだろうなと思います。


 ともかく、移籍先でも頑張ってほしいですね。
 いってらっしゃい。