ヒュルケンベルグ、来期ザウバー入りか
来期ザウバーのシートにニコ・ヒュルケンベルグが収まるのではないかと報じられています。
当初はスイスのBlick紙の記者が、ヒュルケンベルグとホナス・グティエレスが来期ザウバーのドライバーに有力と伝えていたといわれています。
しかし、Blick紙の記者は以前にもザウバーの小林可夢偉に批判的な話しをしていたので、信憑性はいかほどか?と思われていたのですが、その後BBCもヒュルケンベルグのザウバー入りを報じ一層その可能性が高まったといえると思われます。
ドイツ人ドライバーのヒュルケンベルグは、現在フォース・インディアでF1に参戦していますが、フォース・インディアは親会社がごたごた続きということもあって、ザウバーの方に魅力を感じているのでしょうか。
また、グティエレスはメキシコ人ドライバー。
現在のザウバーはセルジオ・ペレスの加入もあって、メキシコの大手通信会社テレメックスなどがスポンサーについています。
グティエレスはそのメキシコ系スポンサーをつなぎとめる役割ということでしょうか。
ただ、テレメックスなどがついているとはいえ、それでも予想以上にメキシコ系メーカーが増えなかったとも以前から報じられていて。
ヒュルケンベルグがどういったスポンサーを連れてこれるのかはわかりませんが、より一層のスポンサー確保のために小林可夢偉を放出する可能性があるということなのかもしれません。
その小林可夢偉に関しては、ヒュルケンベルグのザウバー加入話が本格化する直前にスポンサーの必要性をマスコミへのインタビューで答えていました。
本人は長期的に考えてF1にとどまるためにはスポンサー集めをしなければならないというような話をしていただけで、来年に関してスポンサーが付かなければ退団となる…というような話はしていなかったのですけれど、それを拡大解釈されてスポンサーがなければ退団というような報じ方をされてしまいました。
まぁ、拡大解釈というか現在の状況も含めて考えればそうとも言えるのだろうというような感じで、欧州ではよくあることだと思いますが。
ちょうど1つ前のオーロイの話も、そんな感じだと思うのですけどね。
まぁ、実際スポンサーがつかなければ退団となる可能性もあるのでしょうし、そうなれば非常に残念なことではあります。
海外のサイトなどもまわりましたが、やはり可夢偉のドライバーとしての人気は決して低いものではなく。
ただ、その一方で「実力あるドライバーがスポンサーがついていないという理由で、F1から出ていかなければいけなければ残念」という意見も海外のファンも含めてあるそうですけど、個人的にはそれよりもそういったドライバーにスポンサーがつかないことのほうが残念かなぁと思っております。
モータースポーツに限らず、スポーツというのはファンだけでなくスポンサーの助けもあって成り立っているものであって。
ホンダやトヨタが撤退した今、横の関係を大事にする日本企業が動きにくいのはわかりますけど、どこかが出てきてほしいなぁと思ったりします。
鈴鹿で起こった異例の"カムイコール"が、可夢偉の来期以降にも繋がりますように。