五輪メンバー発表、大岩はバックアップ
ロンドンオリンピックサッカー競技のメンバーが昨日、発表になりました。
意外なメンバーもいなくはなかったですけど、基本的には予想通りかなと。
個人的には予想から、2,3人外れていた程度でした。
既に候補メンバーは発表になっていましたし、18人という制限だと大きなサプライズというのは組み込みにくいんだろうなぁとは思います。
GK:
権田修一(FC東京)、安藤駿介(川崎)
DF:
徳永悠平(FC東京)、吉田麻也(VVVフェンロ)、山村和也(鹿島)、鈴木大輔(新潟)、酒井宏樹(ハノーバー)、酒井高徳(シュツットガルト)
MF:
清武弘嗣(ニュルンベルク)、村松大輔(清水)、東慶悟(大宮)、山口螢(C大阪)、扇原貴宏(C大阪)、宇佐美貴史(ホッフェンハイム)
FW:
永井謙佑(名古屋)、大津祐樹(ボルシアMG)、斎藤学(横浜FM)、杉本健勇(東京V)
バックアップ:
林彰洋(清水)、大岩一貴(千葉)、米本拓司(FC東京)、山崎亮平(磐田)
一番の…というか、唯一のサプライズは杉本かなと思います。
これまで大迫が第一FWとして起用されており、トゥーロンでは指宿が起用されていました。
まぁ、ただ大迫はポストプレーという意味ではプラスですけど、本番ではより得点能力の面を期待したいといことなんでしょうか。
ようは求めるタスクを変える…ということだったりするのかなぁと。
ならば、指宿でもいいのかもしれませんけど、自分はトゥーロンは見ていないのでそこに関しては何とも。
まぁ、何より目の前でジェフは杉本にやられていますしね…(笑)
これ以上説得力のあるものはないというか。
もう1人、個人的には宇佐美も意外だったかなぁと。
トップ下ができることなど柔軟性を考えると、高木善朗あたりのほうが選ばれるのかなと思ってました。
それと、村松。
ここに山本康裕、大岩などが争う形なのかなと思っていました。
山村をボランチメインでCBとしても使える選手として考えるのなら、大岩選出の可能性も多少は高まったかもしれませんが、やはり山村はCB計算となったのでしょう…。
まぁ、そこを抜きにしても大岩に関しては両SBがこなせる酒井高徳の加入で厳しくなり、更にオーバーエイジでの徳永、吉田の加入で厳しくなったうえ、徳永は右SBもできることまで考えると、そこから大きなアピールでもできない限りはバックアップあたりなのだろうなぁと思っていました。
しかし、ここ数試合では、正直そこまでのアピールとはいかなかったですね。
バックアップメンバーに関しては北京五輪では比較的距離が近いこともあって、大会期間中は帯同していなかったはずだと記憶していますが、ロンドンでは帯同するのかな…と思っていました。
本人の意向はあれど、それは一番よくないパターンではないかと思っていましたが、こちらによると…。
当初、協会側は初戦のスペイン戦(26日)まではバックアップメンバーを帯同させる計画だったが、その間もJリーグが開催されていることからクラブ側に配慮した。壮行試合ニュージーランド戦(11日、国立)に向けた8日からの国内合宿には22人を招集する。
長期の帯同は免れそうです。
公式の会見でも、8日からトレーニングを開始すると書かれており、11日には国立でU-23ニュージーランド戦。
そこからイギリス・ノッティンガムに移動して、7月18日にU-23ベラルーシ代表、21日にU-23メキシコ代表が行われます。
8日にはJ2第23節の試合が行われますが、さすがにその試合は出させてもらえるだろうと信じて考えると、あとはどこまでバックアップメンバーが帯同することになるのか…ですね。
イギリスまで行かないということになれば、スケジュール上はJ2の試合への影響はなくなります。
メキシコ戦まで帯同することになれば、J2だと15日の24節と22日の25節。
ジェフで言えば横浜FC戦と甲府戦の試合に出場できないことになりそうです。
J2の試合にも影響が出て更に五輪の試合にも出場できないとなれば非常に残念ですが、バックアップメンバーに関してはJFAやチームの問題ではなく、この制度自体に問題があると自分は思っていますし、そこは履き違えないように気を付けるべきではないかと思います。
基本的に誰かのけがなどを待つのは気持ちのいいものではないと思いますし、残念ですけど大岩には悔しさを乗り越えて更なる上を目指してほしいところです。
まぁ、メンバー構成に関しては予想通りではありましたけど、あくまでその予想は今までの流れからこういったメンバーになるだろうなぁと推測したものであって。
決してそのメンバー構成が良い悪いを言っているわけではありません(笑)
問題なのはチーム作りだと思いますし、そこに関しては不安も多い。
特に軸の作れていない感じというのが心配で、これまでの山本監督も反町監督も良いチームは作れなかったですけど、目標は薄らと見えていた感じがするのですが、それすらも見えないような印象かなぁと。
その中で、最終的にオーバーエイジで守備を固めて、一発のある宇佐美や杉本を並べてカウンターを狙うサッカーに若干方向を変えてきた…という可能性もあったりするんでしょうか。
もちろん、遠藤や憲剛が呼べればまた違ったのかもしれませんけど。
まぁ、川崎の頃も基本的にはカウンターチームだったわけで、その方がいいのかもしれません。
ただ、そのあたりの方向を変えるにせよ、変えないにせよ、基本的なベースも出来ているとは言い難いチームなのかな…と感じるところもありますし、ここからメンバーをそろえて急ピッチで連携を深めていかなければいけないことには、変わりないのかなと思います。
ともかく、選ばれたメンバーには、悔いのない五輪になるよう全力で頑張ってほしいですね。