勇人、町田戦で公式戦に復帰 米倉も実戦復帰

 怪我で戦線を離脱していた佐藤勇人が、町田戦の後半32分から出場。
 試合復帰を果たしました。


 得点差がついた状況で、まずは慣らし運転というレベルだったのではなかったかとは思いますが、これから夏に向けて他選手の疲労なども心配になってくる時期ですし、良いタイミングでの復帰だったのかなと思います。
 もちろんできれば本人も望んでいたというゴールデンウィーク連戦中での復帰が良かったのかもしれませんが、無理をして怪我をしても良くないですしね。
 また、勇人には中盤においてのバランスや、周りへのコーチングなどにおいても期待したいところです。
 このあたりのバランスはどうにも気になるところで、攻撃での全体の動き、守備で出ていくタイミングなどは、もっとチーム全体で意識してやっていくべきところではないかなぁと思います。
 ゴールデンウィーク前よりは全体のバランスが良くなってきたのかな?とも感じますが、そこに勇人キャプテンは復活してさらに良くなっていけばいいですね。



 また、左足腓骨骨折で全治2ヵ月半と長期離脱を診断されていた、米倉も練習試合で復帰したそうで、いきなりゴールも挙げたようです。
 一時期は兵働が前線に近い位置でプレーして、潰されていることが多かったですし、前節の町田戦でも深井がFWの位置に入って倒されるシーンも何度かありました。
 FWが前線の高い位置で踏ん張る…というのは、木山監督において重要なタスクなのかな?とも思いますし、そういったプレーの面で期待したい選手ですね。


 現在所属する選手たちとはちょっとプレースタイルが違うタイプの選手だと思っていますし、米倉が復帰してどうなるかというのは楽しみな部分もあります。
 まぁ、とはいえ、怪我も少なくない印象がありますから、まずはしっかりと怪我を治して、怪我を再発(他の部分への誘発も含めて)しないように調整することが、大事なのかなとも思いますが。



 その他、町田戦で少し気になったのが、外国人選手が3人ともベンチスタートとなったところ。
 もちろん戦力だからこそベンチ入りしているわけですし、これまでにスタメンで起用されている選手もいますけど、木山監督はそこまでの信頼を3人には置いていないということなのかなと感じます。
 水戸時代も予算の問題も大きかったのでしょうけど、外国人選手は(韓国人選手以外)ほとんどいなかったはずで、そういった傾向の監督さんである…ということなのでしょうか。


 日本人選手だけの方が統一感がありサッカーとしてまとめやすいところがあるのかもしれませんが(だから日本人っぽい動きをするレジナルドが良かった?)、できればチームの可能性を広げていくという意味において、ポテンシャルのある選手ならば多少異物感があったとしてもうまく取り込んでいってほしいなぁとも思います。
 もっとも、外国人選手に頼るサッカーをするよりは、日本人選手を中心としたコレクティブなサッカーを目指した方が良いのかなぁとも思うところもありますが。



 まぁ、ともかく、まずは昇格ができるレベルの強いチームを作ること。
 そして、その先の伸び代も感じられるチームを作れることが今季の目標だったはずですし、細かな方法論はともかくとして、まずはそこを目指して突き進んでいってほしいと思います。
 今期のJ2はもしかしたらレベルが低い?とも思わなくもないですし、柏のようにJ2のチームは見向きもせずに、理想のチーム作りに励んでいくことが、将来を見据えると重要なのかななんて思ったりもします。