J1昇格を目指せる5つの理由

 前回に続いて、今回は前向きな方ですね。


■実績のある選手
 山口智佐藤健は昨年もJ1の主力選手としてプレー。 
 荒田も08年に木山監督の下でJ2で17ゴールをあげ、藤田も07年J2で日本人得点王となっています。
 兵働も一昨年までは清水のレギュラーとして活躍。
 特に荒田、藤田、兵働が復活させることができるかどうかが、大きなカギになってくるのではないかと思います。
 兵働、山口あたりにはキャプテンシーも求められているのではないかと思いますし、長年課題として指摘されているメンタル面の向上にも期待したいところです。


■木山監督の情熱
 それまでのイメージや多方面からの評価からも、あるいは新体制発表会でのお話を聞いても、木山監督は非常に熱い気持ちを持っている指導者で、「自分を持っている」というイメージがあります。
 ここ数年のジェフの監督はコーチ歴が長い方が多かったせいか、一般的なサッカー観は持ち合わせていてもそこからの具体的な「自分のサッカー」というか、「独自の色」というのが薄かった気もします。
 その結果、チームを伸ばしきれなかった印象もありますし、木山監督はそういった点で期待できるのかなと思っております。
 もちろん木山監督にジェフのチームカラー作りのすべてを任せるわけにはいかないと思いますが、木山監督に引っ張っていってもらいながら、ジェフらしさというモノを築き上げていければ…と思います。
 それがチームの結果の面にも、結びついて行く部分も大きいと思います。


■攻撃的なサッカー
 今期は攻撃的なサッカーを目指すという考えで、フロントも監督も一致しているようです。
 昨年監督が交代してからは確かに守備は安定したものの、やはりJ2で勝ち進んでいくには得点力というのが重要であるということを、改めて感じた部分があります。
 実際どれだけの攻撃的なチームが作れるかどうかといった問題もありますが、目指さなければいつまでたっても成し遂げられないというところもあると思いますし、攻撃的なサッカーに期待したいところではないかと思います。


プレーオフの導入
 プレーオフの導入で、今年から上位6チームにまでJ1昇格のチャンスが広がります。
 ジェフは一昨年J2で4位、昨年は6位だったわけですし、昇格ということだけ考えると、チャンスと言えるのではないでしょうか。
 もちろん昨年まで自動降格だった3位に入れば逆に損をする可能性もあるわけですけど、3位、4位になれば初戦はホームということになりますし(決定戦は中立地帯とのこと)、ジェフはホームでの試合の勝率は高いですしね。
 どちらかといえばJ1昇格に向けて、チャンスが広がったといるのかなぁと思います。


■ライバル不在
 一昨年は柏、昨年はFC東京と本命のクラブがあって、大方の予想通り(?)J2を優勝していますが、今年はそこまで飛び抜けた戦力がある明確な優勝候補はいないのかなと思います(まぁ、2年前はジェフも柏と並んで優勝候補といわれていた気もしますが)。
 ビッククラブの降格もなかったわけで、現段階では絶対的な本命と言えるクラブは不在という状況ではないでしょうか。
 また、来年から施行されるJリーグクラブライセンス制度によって、今オフから各チームはより身の丈に合った経営を目指すようになっている印象です。
 当然ジェフにも影響があるわけですが、各チームが身の丈経営を目指していけば、J2ではトップクラスの経営規模であるはずのジェフにおいては、追い風になるのではないかと思います。



 ここまで言っておいてなんですけど、個人的には結果も大事だとは思いますが、それ以上に今年は昨年末に言ったように「将来の希望の見えるシーズン」であってほしいと思っています。
 ですから、現在いる若手選手を主軸としつつ若い選手を補強して戦っていくことで、将来的なチームのベースを作る方針なのかな?と思っていた頃は、チームの今後を非常に楽しみしていました。
 移籍動向などを見ると実際には違った方向に進んでいるような気もしますが、その方法だけか「将来の希望の見えるシーズン」を目指す唯一の方向でもないとは思いますし、どこかに将来的な希望の見つかるシーズンになってほしいところです。
 自分としてはそれが今期のジェフを見守っていく上で、大きなポイントとして考えたいと思っています。