カナダGP後半、可夢偉は7位でゴール
ということで、CSの方で再放送を見直しましたので、前回のエントリーの続き。
カナダGPは24周目を終えたところで、大雨のため赤旗中断。
2時間近くの中断があり、このまま終了か…と思ったところで、レース再開となりました。
タイヤをインターミディエイトに交換せず2位まで順位を上げていた小林可夢偉は、そこから3位マッサを抑え込みます。
この間、中継でラップリーダーのベッテルのタイム差は可夢偉のモノが表示されていたわけで、もちろん当たり前と言えば当たり前ではありますが、やはり嬉しいものがありました。
ベッテルとの速度差もそこまで大きいものではなかったですし。
その後、インターミディエイトに変えても可夢偉の順位は変わらず、タイムもトップチームと遜色ないスピードでした。
そして、アロンソがバトンと接触しマシンを止めて、セーフティーカー導入。
再開後も可夢偉は良い状況だったのですが、雨が止みドライコンディションになると、マシンの性能差が出てしまい、苦しい状況になって行きます。
そして、50周前後にマッサと後方から驚異的な追い上げを見せてきたシューマッハーが後ろに付けると、可夢偉がこらえきれずにミスをし、一気に4位に落ちてしまいます。
その後バトンにも抜かれ、ハイドフェルドもぴたりとついていた状況で、可夢偉が遅めのブレーキングをし衝突。
ハイドフェルドのウイングが大破して、またもセーフティーカーに。
セーフティーカースタート直後にペトロフにも抜かれ、これで6番手。
その後はペトロフに食らいつくも、レース終盤にはタイムも落ちて、ラストラップ最終シケン先のホームストレートでDRSとKERSを使ったマッサに僅差で抜かれて7位となってしまいました。
一時は2位走行、7位ポイント圏内でフィニッシュということで、それだけを聞くと良いレースだったようにも思っていたのですが、どちらかと言うと悔しさの残るレースでした。
ドライでのマシン状況が良くないということで仕方ない部分もあったのかもしれませんが、自らのミスでマッサ、シューマッハーに抜かれたり、あまりぬかれかたもよくなかったかなぁと。
(どうもシケインに大きく乗り上げるとマシンがバランスを崩すため、ドライだとタイムが非常に悪い状況だったおようです。実際、フリー走行では可夢偉、デラ・ロサがシケインに乗り上げてクラッシュしていますし。ウェットなら全車シケインを使えないから、そのあたりのマシンの課題が露呈しにくいということのようですね。)
その抜かれ方もあまりよくはなかったかなぁと思います。
まぁ、最終ラップでバトンに抜かれ、2位となってしまったベッテルも最後は驚異的なタイムで追い上げてきたバトンのプレッシャーで、ミスをして順位を譲ってしまったわけで、それに近い感じだったのかなぁとは思いますが。
ただ、やはりウェット時の安定したスピードは立派だと思います。
やはり上手いドライバーというのは雨でも速さを発揮するものだと思いますし、そのあたりは十分見せてくれたんじゃないでしょうか。
そこに関しては大きな収穫と言っていいのかもしれません。