ミリガン、全体練習に合流 練習試合にも出場

 昨年夏の大きな怪我から全体練習に復帰したミリガンのインタビューが、BLOGOLAにアップされています。
 震災による影響などはしっかりクラブから情報を受け取っているようで、安心しました。


 先日の練習でも明るい表情が多く、集中して練習に取り組めている印象でした。
 昨年は日本語の話せるアレックスがネットと仲良く接していて、ミリガンはちょっと輪に入りにくいのかな?という印象もありましたが、今年は意外と社交的なオーロイが日本人選手達との架け橋になって、ミリガンもやりやすい環境になっているのかなぁとも思います。
 外国人選手やコーチングスタッフと英語でコミュニケーションを取れるのも、ミリガンにとっては追い風なんじゃないでしょうか。


 全体的なチームの雰囲気も、昨年はかなり緩い印象でしたが今年は悪くないのかなと思います。
 昨年は若い江尻監督だったというのもあるのでしょうけど、クラブ全体でJ2を甘く見ていた影響もあったのかなと思います。
 さすがにオシム監督の時のように、監督がピッチに入った途端その場の雰囲気が一転して空気が張り詰めるような状況ではありませんでしたが(ドワイト監督もそれを望んでいるわけではないでしょうけど)、程良く引きしまったよい環境だと思います。



 練習でも良いプレーを見せていたミリガンですが、水戸戦や川崎戦でも積極的にプレーしていたようです。
 昨年からの印象だとミリガンは精度の高いロングボールやスピードがある選手で、プレーにスケールの大きさを感じます。
 一方で反転のスピードなどは若干課題があり、試合では一歩目で裏を取られてしまうことも多かったのですが、今期のチームはある程度DFラインが下がって前に潰しに行くスタイルだと思いますし、ミリガンにとってはやりやすいんじゃないでしょうか。
 FC東京戦で秘密兵器として…というのはさすがに難しいのかもしれませんが、早期に戦力として復帰する可能性は十分あるのかも知れません。


 それと見てみたいのは、やはりボランチ起用ですね。
 現段階ではドワイト体制でもDFラインでプレーしているようですが、ボランチで伊藤を起用していることからもパスセンスも要求している部分があるはずで。
 練習でもショートパスからの展開は行っていましたし、ミリガンの守備力と展開力をボランチで活かせれば面白いのかなぁ…なんてことも思ってしまうのですけどね。
 まぁ、ミリガンは前へ潰しに行くプレーも得意な選手だと思いますし(大黒とのマッチアップはハイレベルで面白かった)、DFラインからのロングボールも戦術的に重要なので、CBとしても楽しみではあるんですけど。
 それとまだ実力が把握できていない、ゲッセルの能力との兼ね合いもあるとは思うのですが…。
 ポジションも被るわけですし。


 ミリガンをどこで使うのか、そして、どのタイミングで本格的にトップチームに組み込むか。
 このあたりの選択も、非常に楽しみですね。