JFA、中超からの審判派遣要求を断る
「中超」とは中国スーパーリーグの略称なわけですが、それはともかくとして。
中国メディアによると、日本サッカー協会が中国スーパーリーグからの審判派遣要請を断ったとのこと。
中国スーパーリーグでは昨年八百長事件に関わっていたとして、収賄の容疑で日韓W杯で笛を拭いた審判や中国サッカー協会副会長などが、逮捕されています。
この影響もあって審判が不足しており、日本サッカー協会に今回の要請を行っていたと報道されているそうです。
個人的にはタイムリーなニュースとなります。
先日の深セン紅テン対陝西宝栄でも非常にきわどい判定があり、こちらの記事などでも審判団に関して大きく取り上げられています。
トルシエ監督も「ジャッジに関しては本来追及したくないが質問状を送りたい」と言うようなことを話していたようで、かなり不満のある判定だったのではないでしょうか。
実際、ゴール時の判定も疑問でしたが、それ以外でも主審はナーバスに笛を吹いて、プレーにも追い付けていないことが多かった印象です。
開幕戦となった天津康師傅戦での審判に関しては、さほど問題がなかったと思うので、問題のある審判ばかりではないとは思うのですが。
あのジャッジも、もしかして八百長だった?と疑ってしまうのは、さすがに失礼でしょうか。
まぁ、あの試合に関しては0-1での敗戦という結果も残念でしたが、それ以上に攻撃を作れなかったことの方がショックだったわけですけど…。
中国サッカーの八百長問題は根深く、リーグだけでなく代表の試合などでも2002年のW杯予選の頃からすでに八百長疑惑があったとの記事が。
深センも2005年5月に当時の監督が数名の選手による八百長への関与を発言するなど、渦中のクラブの1つだった模様です。
09-10年オフに大がかりな調査が行われ中国サッカーリーグの会長なども逮捕されたことで、状況は改善された…のかどうか、といった状況のようですね。
その調査の影響もあって、審判不足に陥っているということのようですね。
ただ、日本側としては、審判を派遣してもあまりメリットは考えにくいのかなぁと思いますね。
審判が国際経験を積むことは重要なことだと思いますが、、Jリーグと比べてレベルが高いとは言えないでしょうし。
もちろんACLでは中国のクラブ相手に苦戦することもありますから、侮ってはいけないのかもしれませんが、リーグ全体のレベルはそこまで高くはないと思いますし。
あえて言えばビジネス的な観点…ということになるのかもしれませんが、そこまでのお金を支払ってくれるかどうか…。
それに日本だって、審判が余っているというわけではないでしょうからね。