アムカル・ペルミのリーグ残留決定 クラブ名変更も?

 ロシアプレミアリーグは1月25日会議を行い、24日付でアムカル・ペルミのリーグ撤退要請を取り消したと発表しました。
 リーグの公式リリースはこちらで。
 クラブの公式サイトにも同様のリリースがアップされており、財務面の変化があったためリーグ撤退の取り下げに至ったようです。


 報道によるとペルミ市が予算の70%を賄うとアムカルのスポーツディレクターがコメントしたと言われていましたが、クラブ側はこれを否定
 ペルミ市の条例によるとスポーツクラブなどには全予算の50%しか市は援助できない(このあたりは以前にも他の記事で読んだことがあります)ため、虚偽の情報であると言ったようなことが書かれています。
 ただし、発表には「これを変更する場合は、ペルミ議会の採択と知事のサインによって行われる可能性がある」とも書いてあり、今後ペルミ市からの支援が増える可能性も含んでいるようです。
 ということは、あながち全てが嘘ではないのかもしれませんね。


 なお、その報道には「スポンサーはまだ見つかっていない」というコメントもありました。
 こちらの記事によると、アムカルの新社長もスポンサー獲得の必要性を認めており3億ルーブル(日本円にして約8億円)の予算を準備しなければいけない模様で、こちらによると選手達は年俸の10%を減額されることになる(ただし勝利給やボーナスなどで穴埋め出来ることになるとのこと)ようです。
 また、こちらによるとアムカルの新社長はクラブの名称売却も考えているようで、2億ルーブル(約5.5憶円)を用意できれば話し合う用意があるとのこと。
 ちなみにWikipediaにも書かれていますが、アムカルはもともとペルミ無機肥料工場の労働者によるクラブチームで、『アムカル』の名称もその関係から出来たものなのだそうです。
 ロシアプレミアリーグ撤退の取り消しは正式に決まりましたが、財政状況が厳しいことには変わりないのかなと。
 今後もスポンサーが見つからなければ規模縮小の可能性もあり、巻も含む選手達の動向も気になる状況になるのかもしれません。


 そういったアムカルの経営状況もあって、東京Vの巻獲得の報道もわりと真面目に気になったところがあります。
 東京V移籍の可能性は低いとは思いますけど、一度はアムカルの前社長に放出候補として名前をあげられてしまったこともあるわけですし、巻の移籍自体は今後の状況次第ではありえるのかもしれません。
 そんな状況で“助け舟”的な意味合いも込めて(少なくとも今オフにジェフ復帰とはならないでしょうし)、飯田産業のサポートもあって昼田さんが巻にオファーを出した…なんてこともありえなくはないのかなと。
 それで今期の獲得が出来なくても、将来的な獲得などに繋がる可能性はあるのかもしれませんしね。


 なお、アムカルのトルコキャンプに参加中の巻は、昨日行われたキャンプでの練習試合2試合目となるFCチョルノモレツ・オデッサ戦でスタメンフル出場を果たしました。
 チョルノモレツは09-10シーズンまでウクライナプレミアリーグに所属し、1部リーグに降格したクラブだそうです。
 試合は2-0で勝利したものの、巻のゴールはなかったようです。


 ついでに、メモも兼ねて。
 ここのサイトでは、巻がアムカルに移籍した際の移籍金は45万ドル(約3700万円)と書かれていますね。
 ちなみにゴールという結果の出なかった昨年の巻ですが、オフのまとめでは「巻がアムカルにスピードを加え、1対1でbeatする(競れる?)貴重な存在だった」と報じているメディアもありました。



 一方で、残念ながらアムカルの後に撤退を表明したサターンは、プレミアリーグ撤退が決定。
 代わりにロシア1部リーグ5位のクラスノダールが、プレミアリーグに昇格することも併せて発表となりました。
 クラブの公式サイトにも短く除外が決まったことだけ発表されています。
 サターンは昨年末クラブ売却の交渉を行っており、今年に入ってからもロマノフ氏による買収の話がありましたが、どちらも交渉は決裂。
 今後の状況も不透明な状況のようです。