2010年反省会 その6 MF編2
前回のMF編1に続いて。
背番号順で取り上げているので、若い選手が多め。
その分、今回は将来への希望の光も感じられますね。
しかし、アタッカーの多いこと…。
そういった希望の光も試合に出られなければ意味がないわけで、そのあたりも含めて今期はバランスが良くなかったように思いますね。
■ミッドフィルダー編2
谷澤達也
うーん…基本、どんな状況でもなかなか大きく変わらない選手ですよね(笑)
スペシャルなプレーを見せたと思えば、いつの間にか試合から消えていたりとか。
プレーの波が激しいのは相変わらずかなとも思うのですが、体を張ってゴール前に入っていくプレーは昨年あたりから増えているんじゃないかなと思います。
ただ、やはり90分間良いプレーを保つのは難しいのかなぁと。
それを考えるとスーパーサブの方が向いているのかなとも思ってしまうのですが、もちろん本人としてはスタートから頑張りたいでしょうしね。
村井慎二
開幕戦で途中出場するも、その後は怪我で苦しみリーグ戦では4試合出場のみ。
それでも村井らしさは少しずつ見せてくれましたね。
意外だったのはコメントなどでも、かなりゴールを意識していたこと。
このあたりはウイングが点を取るという監督の意図だったのでしょうか。
しかし、中央にはネットもいましたし、あまりに多くの選手がゴールばかりに一直線でも渋滞を起こしてしまいますし、もっとクロッサーとしての村井も見たかったかなぁと思っていたのですが。
米倉恒貴
シーズン後半からの米倉は非常に面白い存在でしたね。
中盤からどんどん前に走り込んでいって得点を狙っていく。
それだけのフィジカルがある選手ですし、シュートも期待できます。
体を張れる選手がなかなかいない(というか江尻監督の好みではなかった?)ジェフにとっては、貴重な存在だったと思います。
今期後半は勇気を持って泥臭く突っ込んでいくプレーに、より磨きがかかっていた印象でした。
ボランチで見てみたいという意見もあってそれも納得なのですが、ボランチとなるとバランスやら守備やらを考えなければいけないため、なかなか前に出ていけなくなる可能性もあると思います。
将来的にならばいいとは思うのですが、基本的には今は若さあふれる勢いのまま、前目プレーさせた方がいいんじゃないかな…なんて個人的には思います。
毎年、長期の怪我が出てしまう問題と連戦で起用されると疲れが出るのか良いプレーが出来ないことがあるので、このあたりの体調管理が今後に向けての課題なのかなとも思います。
来季あたりは主力選手候補の1人としても、期待したい選手ですね。
太田圭輔
工藤とともに9月の攻撃の立役者だと思っています。
ピンポイントでのクロスがあるわけではないですが、クロスを上げる時の視野が広く、しっかりと狙って蹴ることが出来る印象があります。
だから工藤が後ろから相手のバイタルエリアに入っていく動きも見逃さずに、そこにクロスを出せていたのかなと。
今期は試合に出れた時期と、そうでない時期とはっきりしてしまいましたね。
アタッカー過多な状況もありましたしサイドアタッカーというはっきりしたタイプなだけに、監督がどういった選手を配置するつもりなのかで状況が大きく変わってしまいますね。
伊藤大介
走りながらボールを受けて、前方にラストパスを出せる貴重な存在ですね。
ジェフでこういった日本人選手が出てきたのは、本当に久々ではないでしょうか。
シーズン折り返し地点から徐々に試合に出場していくと、28節からはスタメンでも起用されます。
しかし、終盤戦に入ると出場のチャンスがなくなってしまいました。
フィジカルコンタクトを避けてプレーしたいタイプの選手だと思うので、運動量が極めて重要だと思うのですが、そのあたりで課題が出てしまったかなと。
ジェフとしては久保などと共に、しっかりと育てていきたい選手の1人ではないでしょうか。
伊藤が1人立ちするようになればエキストラキッカーを外国人選手だけに頼ることもなくなるかもしれませんし、補強の幅も広がるのではないかと思いますしね。