アムカル・ペルミ、巻を放出か
アムカル・ペルミのロシアプレミアリーグ残留ですっかりロシア方面のニュースに対して油断してたところがありますが、シーズン終了後アムカルが巻を放出するという話が出ているようです。
ブルガリア語のこちらの記事によると(記事のメインはブルガリア代表ピエフの移籍の可能性に関してのようですね)、アムカルの会長はシーズン終了後の記者会見でチームを去る数人を実名で明言しており、その中に巻が含まれるとのこと。
その会見と思われる内容がクラブの公式サイトにもアップされており、確かに巻の名前も含まれているようです。
6人もの選手が放出となるようで、残留のための夏の緊急補強もあり予算面が厳しい状況にあるのかもしれませんね。
こちらのロシア語に記事でも、巻などは売りに出されるというような内容が。
アムカルを振り返るロシアの記事では、特別ボーナスで補強したマケドニア代表FWリスティッチやMFコロメイチェフの獲得は成功したが、巻や元スロベニア代表MFルカ・ジンコの補強は失敗に終わったとの分析。
そして、巻とは契約を更新せず、「“サムライ”を移籍させる」という内容が書かれているようです。
…たぶん(笑)
巻は2年間の複数年契約を結んでいるというのが当初の報道だったはずですが、こちらの記事が正しいのであれば半年以降はオプション的な契約だったのでしょうか。
(コメントでご指摘をいただき、訂正いたします。「契約を更新せず」の文章は他選手に対してかかっており、巻に関しては「“サムライ”を移籍させる」の部分だけがあてはまるのかもしれません。そうなると、契約期間などは関係なくなりますから、契約満了後に入団先を探すのではなく、契約が残ったまま移籍先を探す形になる可能性があります。)
どちらにせよクラブ側が放出するというアナウンスを正式にしているようですから、そういった方向に進む可能性が高いのかなと思われます。
巻にとっては残念な状況ではありますが、アムカルは明らかに前線の数人で攻撃を作るサッカーをしていた上、前からのプレッシングもほとんど期待できないチームなため、巻は攻守においてなかなか戦術的にフィットしない状況になっていた印象でもありました。
もちろん巻側の課題もあるとは思うのですが、元々オールマイティな選手ではないですから戦術にあうあわないがはっきりしてしまう傾向にあるとも思います。
そういう意味ではこのチームから離れるという選択肢も、巻にとっては一概に悪いこととは言えないのかもしれません。
できればこの半年でロシアの大柄なCBに「クロスからヘディング」が通用するのかどうかをもう少し見たかった部分もあるのですが、なかなかクロス自体も上がってくる回数が少なかったですし、右サイドから質の高いクロスを上げることが出来るピエフも移籍となる可能性が出ているようですしね。
しかし、ロシアでの実績はほとんどないと言っていい状況の巻ですから、移籍マーケットに出たところでいい交渉先が見つかるかどうかが心配です。
ロシア以外の海外クラブとも交渉する可能性はあるのでしょうが、状況からすれば簡単ではないのかなぁと。
…もし、巻が日本に帰ってくるという状況にならざるをえなくなった場合、ジェフはどういった対応をするのでしょうね。
ジェフは来季の契約をしないことを前提としてアムカルに移籍させたわけですから、海外で所属先が見つからなければジェフ以外のJリーグクラブへの加入というのも可能性としてはありえなくはないのかなと。
日本での実績は十分ある選手ですし、知名度や人気の面を考えても欲しがるクラブは出てくるかもしれません。
まだどうなるかはわかりませんけれども、ファンとしてもこういった話があるということは頭の片隅に入れておいた方がいいのかもしれませんね。