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2位と勝点差14で折り返し 後半初戦は水戸戦

JEF

 早いものでジェフは、前節愛媛戦を終えてシーズン前半を終了。
 今週末の水戸戦から、後半戦に突入します。
 熊本大震災の影響もあって試合消化数にばらつきがありますが、ジェフは9位で折り返すこととなりました。


 ここまで7勝6敗8分で勝点29となっており、6位清水との勝点差は5、2位C大阪との勝点差は14。
 鈴木監督解任時に「2位との勝点差10が目安だった」と当時の齋藤TDが説明しており、実際解任時の2位との勝点差はちょうど10でした。
 現在はそれ以上に差を付けられていることになりますが、状況が違うと言われればそれまででしょうし、PO出場権はまだ狙える位置にいると言えるでしょう。



 ただ、それ以上に気になるのは、ここまでの経過や内容に関してだと思います。
 2月、3月は3勝1敗1分と、好スタートを切ったジェフ。
 しかし、それ以降は失速していきます。


 ニューイヤー杯でも懸念していた通り、昨年に続いてシーズン序盤にピークを合わせたため、今年も開幕直後は好調だった。
 明らかに相手チームの選手よりも動きが良く、コンディションで相手を圧倒。
 しかし、ピークを序盤に持っていった結果、それ以降は下がるしかない状況でした。
 2014年はスタートダッシュに失敗したため、それも懸念して開幕時にピークを合わせているのでしょうか。



 4月に入ると1勝3敗1分と低迷し、4月9日金沢戦以降は1ヶ月以上勝ち星から遠ざかります。
 内容も攻撃は船山頼りで、守備も引いて守る分、中盤にスペースが出来がちでした。
 しかし、5月15日熊本戦で勝利をあげると、一度持ち直します。
 エウトンと町田の前線と左SH船山の起用も当たり、プレスからのハーフカウンターが機能していきました。


 けれども、6月に入ると、再び勝ち切れない状況に陥り1勝1敗3分と苦戦。
 特に6月12日東京V戦でプレスからのハーフカウンター対策を取られて苦戦したところが、1つの分岐点だったのではないでしょうか。
 北九州戦、愛媛戦と2連敗を喫して、シーズンを折り返すこととなりました。



 以前にも話したように、関塚監督が就任してから1つ何かを大きく変えると一度は良い状態になる。
 けれども、その状態を継続し、強化し、発展させることが出来ずに対策を取られて、右肩下がりに成績を落としてしまうという大きな問題があります。
 ようするに、一言で言えばチームを成長させられていない。


 確かに今年はメンバーが大幅に入れ替わった中で、大崩れしなかった点は評価されるべきなのかもしれません。
 しかし、関塚監督の場合はチームをコツコツと積み上げるタイプではなく、選手の入れ替えや組合せなどでやり方を変えて戦っていくタイプなだけに、結果的には良かったのかもしれません。
 むしろ昨年のメンバーがあのまま残っていたらもはや組合せはほとんど残っていなかったでしょうから、"弾切れ"状態に陥っていた可能性があります。
 選手起用の組合せによる変化だけで、あれ以上を期待するのは難しかったのでしょうし。


 しかし、今年は選手が大幅に入れ替わったと言っても永遠に"弾"が続くはずもなく、組合せによる変化だけでは限界があるでしょう。
 もちろんやり方を変えた結果としてそれで数ヶ月でも戦えればいいのですが、関塚監督の場合は切り替えの効果が1ヶ月ほどしか持たない傾向にある。
 そのため昨年も"弾切れ"状態に陥った印象ですが、それだけでは今年も厳しくなるのは見えていますし、チームの将来はおろか、短期的にも結果を残すのは難しいものがあります。



 とはいえ、このあたりは昨年末の時点で十分に見えていたこと。
 監督続投が決まった時点で、あまりそのあたりは期待できないだろうと思っていました。
 それだけに、そこまで大きな落胆はないように思います。


 6月26日北九州戦では試合後にブーイングが起きており、記事にもなりました。 
 確かに内容に乏しく、ブーイングが起きても仕方のない試合だったとは思います。
 ネット上では解任を望む意見も増えている印象ですが、昨年最終節後には関塚監督にブーイングが起こらなかっただけに意外でもあります。



 関塚監督は人格者であり、試合後にも毎回のようにサポに感謝の言葉を述べています。
 それによってイメージや雰囲気も良く、面と向かってのブーイングはしにくいということなのかもしれません。
 ただ、サッカーに限らずですが、そういったイメージと実際の仕事への評価などは別物と考えるべきだろうと私は思います。


 リオ五輪が近づいて手倉森監督の露出が増えて感じるのは、五輪監督はマスコミ対応なども出来てイメージも良い方を選んでいるのではないかという点。
 五輪は国民的な行事であるために、マスコミやスポンサー、ファンなどに対して"いい顔"が出来る監督でなければいけない。
 関塚監督も元五輪監督ですから、当然そういった面を持っている。



 そして、最近のジェフもスポーツ以上にエンタメ要素が増している印象で、"イメージ"というものが重要視されているように感じます。
 ファンやサポ向けに愛想の良い選手や監督が評価され、逆の場合は毛嫌いされる。
 もちろんそういった要素も不要だとは思いませんが、それによってスポーツ的な要素や実際の仕事への評価がぶれるようであれば、そこからクラブの歪みや甘さが生まれてしまう可能性がある…。
 特に近年はSNSの普及もあって、よりイメージなどが重要視されている印象もなくはありません。


 これはジェフだけではない問題なのかもしれません。
 アギーレ監督時代のフィジカルコーチもこのように話しています

「視察で多くのJリーグの試合を見ましたが、時にショーやお祭りを見るような空気がスタジアムに流れていて、違和感を感じたことがあります。サッカーに対する捉え方の違いですね。よく言えば相手へのリスペクト、悪く言えば甘い。その空気はピッチ上の選手に伝わるんです。欧州や南米には、競争と激しさ、喜びに怒りがあります。死ぬ気で相手がぶつかってくる環境でプレーすること」


 オシム監督も代表時代に「勝者のメンタリティ」という話から、「もっと厳しく選手を見てほしい」という話をしていました。
 しかし、それを変に受け取った結果、アマル監督に試合前からブーイングをするというおかしな状態になってしまった。
 「ショーやお祭りを見る」のではなくしっかりとスポーツとしてサッカーを捉えた上で、正当に仕事に関しての評価をしていくことが重要であるということなのかもしれません。



 さて、大きく話が脱線してしまいましたが、今週末のジェフはホームフクアリで水戸と対戦します。
 水戸は18位でシーズンを折り返し。
 4勝8敗8分と、苦労している印象です。


 4月29日にジェフと対戦した際には、開始早々に水戸が先制。
 船山をスタメンから外したジェフは攻め手がなく、0-1のまま敗戦しています。
 しかし、現在の水戸はここ7試合勝ち星がなく、あまり流れは良くないように思います。



 現在の水戸は綺麗な4-4-2を構成し、組織的な守備が印象的です。
 チーム全体がハードワークするスタイルで、前からもプレスをかけ、引いて守るチームではない。
 ジェフ戦でも戦い方を変えないのであれば、ジェフとしては比較的やりやすい相手となるかもしれません。


 このところの水戸は失点が増えているようで、これが勝ち星から遠ざかっている要因の1つということでしょうか。
 ここ3試合はロメロ・フランクボランチで起用し、兵働と組ませています。
 その分パス出しなどは期待できるかもしれませんが、守備面では不安が出ている印象もなくはありません。


 一方の攻撃面では、テンポの良いパス回しからのサイド攻撃と三島の強さが特徴。
 セットプレーからの攻撃も、武器の1つとなっている印象です。 
 しかし、前節松本戦では2-3で敗れていますし、どこかを変えてくる可能性もあるのでしょうか。



 対するジェフも、北九州戦、愛媛戦で2連敗となっています。
 関塚監督は負けると何かを変えることが多いですし、また変化が出てくるのでしょうか。
 ただ、今季は前方の選手に似たタイプが多く、攻撃陣は変えにくい状況にあるのかもしれません。
 守備陣は手を加えることが出来るかもしれませんが、基本コンセプトは変わらないでしょうし、それでチームが大きく変わるかどうか。


 そう考えていくと、やはり最終的に求められるのは1つのスタイルの維持と強化が出来るかどうか。
 そこが出来た時に初めて、現在のチームにおける将来への希望が見えてくるのかもしれません。
 それが出来るか否かが、シーズン後半に置いての、そして関塚監督にとっての大きなテーマとなるのではないでしょうか。


 ともかく、まずは水戸戦。
 これまでの戦い方で来るのなら水戸はシンプルなサッカーをしてくる印象ですし、現在のジェフの特色が出やすい相手とも言えるのかもしれません。
 そういった相手に、どのような戦い方が出来るのか注目ですね。