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五輪代表メンバー発表 オナイウは選外

五輪

 遅くなりましたが、リオデジャネイロオリンピックを戦う日本代表のメンバーが発表になりました
 私が6月1日時点で予想したメンバーと比較すると、まずOAで予想した森重と酒井高が外れで、実際には塩谷と藤春が選出。
 OAは全く読めなかったので好きな選手を選んだのですが、意外と報道初期の選手がそのまま選出されており、素直に信じておけば良かったかなと思います。


 U-23の選手では藤春が選ばれたこともあり、予想していた三丸が外れて両SBをこなせる亀井が選出。
 そして、スーパーサブ役として予想していた野津田はバックアップメンバーとなり、原川が選ばれました。
 しかし、上記4人以外は当たりましたので、まずまずの的中率ではないでしょうか。


 バックアップは冨樫、喜田、杉本の予想で、実際には鈴木武蔵、野津田、中谷、杉本が選出されました。
 実際のバックアップは4人だったのですが、なぜか3人だと勘違い。
 三丸、富樫、喜田とトゥーロンでアピールしたと思われる面々は、ことごとく外れたことになりますね。
 おおむね順当な18人といった印象で、過去の数大会に比べても波乱の少ないメンバー発表となったと思います。



 オナイウは残念ながら選出されませんでした。
 ただ、それなりにチャンスをもらえたにもかかわらず、このチームでは公式戦でゴールを決めていないはずですし、妥当な結果と言えるでしょう。
 興梠、浅野、久保、武蔵に続く5番手を争う立場だったと思いますし、OA枠がいなくても厳しい状況だったと思います。
 最終選考には外れましたが、長く選出してもらえて悔しい思いも出来たことは、オナイウにとって良い経験だったのではないでしょうか。


 ほぼ主力メンバーが揃った南アフリカ戦で改めて感じたのは、やはりこのチームの武器は前で囲い込んでボールを奪い、そこからの細かなパスワークでのカウンターだということ。
 前線や2列目に素早くテンポの良いパスワークをこなせる選手が多く、その展開でオナイウが活きるのはなかなか簡単ではないと思います。
 実際、オナイウが初めてこのチームで出場した時は、1人だけ素早いパスワークについていけず孤立していました。


 もちろん高さに関しては不安もあるチームなのでしょうが、単純な高さだけならオナイウより武蔵が選ばれたのではないかと思います。
 武蔵もヘディングは得意ではないと話していたそうですが、オナイウも絶対的な高さがあるわけではない。
 身長で言えば武蔵が185cmでオナイウは180cmと5cmも低く、体つきも武蔵の方ががっしりしているように見えます。



 このチームのサッカーにはオナイウが合わなかった…と言いたいところですが、ではオナイウに合うサッカーとは何なのかと考えると悩ましいところです。
 下がって受けたがるものの小技の利くタイプではないし、加速に乗った時の跳躍力はあるもののクロスを引き出すのがうまいわけでもない。
 前への飛び出しなどには可能性を感じますが、相手DFとの駆け引きから何度も裏に飛び出せるようなタイプでもない…。


 自分の強みがはっきりしていない、あるいは活かし切れていないというのが、一番の課題なのではないでしょうか。
 そのためオナイウに合うサッカーや、オナイウを活かす展開といったものがイメージしにくい。
 スイートスポットが狭い選手になっているように思います。


 ゴールを決めた清水戦や先週の愛媛戦のように、時折光るプレーを見せることはある。
 しかし、現状だと野球でいうところの、"意外性のあるバッター"といった印象を受けます。
 今では良い意味で使われることも増えた言葉ですが、本来は「打率が低くたまに長打を打つ打者」という意味だと思います。
 それでも野球の場合は守備面や捕手ではリードなどを評価されて使われる場合がありますが、オナイウの場合は守備もあまり得意ではないわけで…。



 自分の短所と長所を理解し自分を活かせる状況を理解するためには、出場機会が大事だと思います。
 ジェフでも使い方を迷っている…というか、チーム自体が迷い始めている印象もあるので、本来はレンタルで経験を積ませた方が良いのではないかとも思わなくもありません。
 ただ、ジェフの場合のレンタルは片道切符で終ることが多いだけに怖いものがあります。


 何とかジェフで少しずつ経験を積んで、選手としての"完成度"を少しずつ高めていくしかないといったところでしょうか。
 だからこそ、U-23日本代表で経験をつめたのは、オナイウにとって良かったのではないかと思います。
 その経験をうまく糧にしていくことが大事ですね。



 さて、五輪代表チームに関しても少し。
 先日の南アフリカ戦では快勝となりました。
 南アフリカはスピードに自信があるのか相手DFが積極的に前に出てきた上にラインも凸凹だったため、どんどん裏をつける展開でしたね。


 「裏狙いが多すぎた」といった印象も受けるかもしれませんが、かといってあれだけ前に出てきて裏を狙わないのも問題だと思います。
 五輪本番であそこまで裏狙いが成功するかどうかはわかりませんが、南アフリカも五輪本番には出てくるわけでああいった試合がないとも言い切れないと思います。
 ロンドン五輪の時のスペインが酷い出来だったように、この年代のチームは"玉石混淆"といった印象で、相手の出来がチームの結果を大きく左右するところがある印象です。



 先ほども話したように、このチームはうまく前でボールを奪う形を持っている。
 今年のジェフはエウトンと町田がガツッと潰しに行くことが多い印象でしたが、このチームは前線だけでなく中盤の選手も囲い込んでいき、複数人でパスコースを完全に消して奪うといった展開を狙っているように思います。
 どちらが良いというのではないですが、そのプレスがはまっている時は強い。


 しかし、プレスがはまらず、リトリート時になると守備の甘さを感じます。
 ベースはフラットな4-4-2で左右にスライドする方針ですが、サイドで追い込めないこともあって、そこから逆サイドに展開されやすい。
 そのためサイドへのスライドが遅れて、そこから後手に回る…というのが、そこが大きな課題といった印象です。


 トゥーロンで戦ったイングランドなどは深い位置からビルドアップを開始したこともあって、前からのプレスが効かなかった。
 そういった対策を取られた時にどう守るのかが、戦術的な一番の課題となるのではないでしょうか。
 だから、最後の1枚に原川を選んで"3ボランチ"というよりも中盤を5枚並べたフラットな4-5-1にして、左右をカバーする守り方を検討しているのかもしれません。



 五輪代表チームに限らず、最近の日本代表はリトリート時の守備に脆さがあります。
 ザッケローニ監督時代から目立っていますが、単純に中央のサイズ不足で弱さが出るだけではなく、サイドの守備も甘く簡単に中央に上げられてしまう。
 全体のバランスがもう1つで、現在のフル代表もそこに課題を抱えているように思います。


 なぜリトリート時の守備で、簡単に弱さが出るようになってしまったのか。
 今後の代表チームにおいて、心配な要素ではないかと思います。
 そういった課題を五輪という真剣舞台の場で、解決することができるのか。


 本番ではブラジルの暑さ対策や様々な要素と戦わなければいけないと思いますが、しっかりと対策を練ってまずは最後までやりきってほしいところですね。
 五輪代表チームは21日に現地に出発し、30日にブラジル代表と強化試合。
 そして、8月4日にナイジェリア代表と五輪初戦を迎えることになるそうです。