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町田が2ゴールをあげチーム得点ランクトップに

JEF

 町田が熊本戦で2ゴール。
 これで町田は一気にチーム内の得点ランキングトップに躍り出ました。
 ここまでの町田はゴール数が少なかったことを考えると、意外な展開と言えると思います。


 ただ、とはいっても、町田もまだ今シーズン通算3ゴール目。
 現在J2得点ランキングのトップが清水FW大前の9ゴールであることを考えると、大きく水を空けられています。
 震災の影響で試合数が少ないクラブがあることも考えると、さらにその差は大きく感じます。


 現在ジェフの総得点は14で、J2では11番目の数字。
 22クラブあることを考えると、ちょうど中間程度となります。
 極端に少ない数字とは言えないにもかかわらず、チーム内トップスコアラーが3ゴールしかあげていない。
 それだけ「どうやって点を取るのか」が、はっきりしていないということでしょうか。



 町田にとっては、5月3日讃岐戦に続いてのゴールとなりました。
 5月になってからゴールが増えているのは関塚監督も話しているように、コンディションが良いということが1つの要因でしょうか。
 町田は熊本戦でも最後まで走れていた印象ですし、ここ数試合は動きにキレも感じます。


 もう1つ今年の町田は、積極的にこぼれ球を狙っているといった点もあるのではないかと思います。
 もともとは相手のMFラインとDFラインの間を取って、そこからパスワークを形成するのが得意な選手。
 しかし、今のジェフは後方からのビルドアップが作れていないため、間を取ってもそこにパスが入らないことが多い。



 そういった状況に合わせて、相手の間よりも裏に飛び出す動きでボールを引き出すプレーが増えた。
 そして、ゴール前ではこぼれ球を拾う動きを狙うことによって、シュートチャンスも多くなっているように思います。
 実際、熊本戦での1点目も船山のキックミスによるこぼれ球を合わせたものだし、熊本戦での8分のミドルシュートも井出が仕掛けた後のこぼれ球を拾って放ったもの。
 また今季初ゴールとなった讃岐戦も、エウトンのシュートのこぼれ球を若狭がアバウトに中央に放り込んで、それを合わせて決めたものでした。


 ドリブルからのシュートだと、ボールが伸びすぎて足元に合わなかったり大きく吹かしてしまったりといったミスが多い。
 その課題は今季も変わらない印象ですが、ダイレクトでボールに合わせるのはもともとうまい選手。
 こぼれ球に合わせる展開ならダイレクトでシュートを放つケースが増えるし、町田にとって合っているのかもしれません。



 また、現在のジェフは細かい展開で相手を崩すことがなかなか出来ていないので、アバウトにゴール前に攻め込むケースが多い。
 そうすると、結果的にこぼれ球も増えてくる。
 こぼれ球を先に触ってしまえばフィジカルコンタクトも関係なくなり、町田の課題も出にくいということになるのかもしれませんね。
 町田はこぼれ球の予測もいいし、アジリティもあるのでうまく隙間に入っていけている印象もあります。


 ただ、2ゴールを決めたとはいえ、相手は動きの止まっていた熊本。
 これで町田が一皮向けたというのは、まだ時期尚早でしょう。
 これまでも町田は練習試合などでは得点を決めているわけですし、相手の状態が悪ければ決してゴールが決められない選手ではないと思います。



 またチームとしても、こぼれ球を町田が拾ってゴールを狙う形で、どこまで戦えるのか。
 いくら町田の予測が良くても、こぼれ球からの展開で確実にゴールを奪い、チームの武器として成長させることが出来るのか。
 こぼれ球の行方はランダムだからこそ相手にも読まれにくいところがあると思いますが、ランダムなのはこちらにとっても同じこと。
 どこまで狙ってやれるのかは、不透明だと思います。


 攻撃の軸を1つ作った上で、さらにそのこぼれ球を町田が狙うというのであれば、厚みの面で期待できるかもしれません。
 ただ、メインにするにしては、不確定要素が強すぎるのかなと。
 それこそ巻のような空中戦に強い選手がいてその選手をファーストターゲットにクロスを上げて、そこを拾うというのであれば武器になるのかもしれませんが。



 今必要なのは何よりも攻守の形作りだと思いますし、そこへの解決への糸口が見つからない限りは勝ち星も手放しでは喜べない状況だと思います。
 町田が好調で得点もあげられたことは良いことではありますが、コンスタントにそれを今後も続けられるかどうか。
 そこが一番重要ですね。