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北爪が今年初スタメンで左SHとしてプレー

 先日の京都戦で、北爪がスタメン出場。
 今季ここまで4試合に途中出場していた北爪でしたが、スタメン出場はこれが初。
 なお、昨年専修大からジェフに加入した北爪ですが、昨季は合計11試合に出場しその内4試合がスタメン出場でした。



 守備においては、石櫃が前に出てくるコースをブロック。
 関塚監督の求めたタスクを、しっかりとこなしていたと思います。
 これによって、前半の京都はビルドアップに苦しんでいた印象です。


 後半からの京都はイ・ヨンジュが入ったことと、左サイドからの攻撃が増えたことで攻撃も改善されていきましたが、前半の京都は右サイドから組み立てようという意識が強く、攻撃に工夫がなかったとも言えたように思います。
 京都が左サイドからの攻撃を増やしたこともあって、北爪を左SHに置く必要もなくなったのではないでしょうか。
 77分に多々良に代えて菅嶋を投入し、北爪は本職である右SBに移動。
 そちらでもそつなく仕事をこなしていたと思います。



 また、北爪は攻撃面でも、何本か良いタイミングで前へ飛び出していました。
 後半にはハーフウェイラインの前からボールを受けて、ゴール前まで長い距離をドリブルで持ち込むといったシーンも。
 単純に90分を通してのスタミナだけでなく、ワンプレイに対する持久力も感じられたシーンでした。



 コンディションも良いのか、全体的な動きにキレがあったように思います。
 一方で連戦の影響もあってか、京都の選手たちには疲労の色も見られましたね。
 ただ、欲を言えば、北爪はラストプレーの質を上げていきたいところ。
 右サイドではなく左サイドで起用されたのは本人が器用にこなせるというポジティブな要素もあるとは思いますが、右足でのクロスもあまり期待できないので左サイドで起用しても大きく変わらない…といった面もあるのかもしれません。


 特に北爪の場合は、パスを受けて、繋いで…といった中盤的なプレーはあまり得意ではない。
 それだけに今後もサイドでアップダウンする役どころが求められるのでしょうから、どうしてもクロスの質を高めることが求められてくると思います。
 昨年から感じる課題ではありますが、やはりそこが乗り越えるべき壁ではないでしょうか。



 関塚監督は今シーズン序盤にも小池を積極的に使っていたように、SHの片方に縦に飛び出せるサイドアタッカーを置くプランも考えているように感じます。
 守備だけでなくそういった意図もあって、北爪をSH起用で起用したのかなとも思います。
 特に今年は両SBの攻撃参加が抑え気味と言うこともあって、SHが縦に仕掛けることでサイド攻撃を活性化していきたいという狙いもあるのかもしれません。


 ただ、讃岐戦では井出と町田が2列目で起用されて、相手のバイタルエリアに入っていく動きに可能性を感じただけに、北爪をSHで起用したことによってそれが失われたのは勿体ない印象も受けてしまいました。
 また、特に前半は北爪がサイドで飛び出しても、中央が船山と町田のコンビで高さには期待できなかった。
 左SHの吉田が中に入っていく動きもしていましたが、それでも中央に高さが足りない印象でした。


 サイドの裏を取っても、中央に強さが足りないため効果が薄い。
 これは井出が途中投入されて右サイドの裏を積極的に取る動きが増えた後も、同じような印象を受けました。
 サイド攻撃によって相手のラインを下げた効果はあったと思いますが、サイド攻撃あらの得点にはあまり可能性が感じなかったようにも思います。



 北爪のプレー自体は可能性を感じましたし、京都戦での数少ないポジティブな要素だったのかもしれません。
 しかし、可能性だけならこれまでの試合でも十分に感じるものはあったはず。
 讃岐戦後にも言いましたが、可能性をいかにモノに出来るかが重要となってくるはずです。
 例えば井出や町田がバイタルエリアに入っていっていくパターンにも可能性は感じましたが、そこから確実に崩して得点を奪うまでは至っていないのもまた事実だと思います。


 多くの可能性を集約して、1つの形にして、チームとしてモノにすることが出来るかどうか。
 それがチームの強さを作ることと言えるのかもしれませんし、やはりそこが大きな問題点となっているように思います。