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ジェフがC大阪独走のキッカケを止められるか

 本日は4月1日ということで、新年度のスタートですね。
 今年のJリーグは2月末スタートなので中途半端なところがありますが、開幕から約1ヶ月が過ぎたことになります。
 ジェフはここまで3勝1敗1分。
 まずまずのスタートを切ったと言えるでしょう。


 ここまでのジェフは横浜FCや徳島など状態の悪い対戦相手も少なくなく、対戦カードに恵まれている面も大きいと思います。
 それでも大きな取りこぼしはなく、勝点を積み重ねてきたと言えるとも思います。
 ただ、接戦を頑張って何とかモノにした試合が多かったにもかかわらず、順位は7位と思ったよりも低い印象を受けます。



 その原因は得失点差と、総得点が少ないこと。
 ジェフと同じ勝点10のチームは4つありますが、ジェフは得失点差と総得点で後れを取っており、この順位に留まっていることになります。
 特に総得点5はこの4チーム中で最も少ない数字であり、やはり得点力が大きな課題となっているのでしょう。


 「攻撃陣にはタレントが多い」と言われることが多い印象のある今年のジェフですが、実際の試合では攻撃面で苦しむことの方が多いように思います。
 やはりサッカーはチームで戦うものであり、いかにチームとしての形を明確に打ち出せるかが重要でしょう。
 チームとして昨年後半のように全体のラインを引いて、そこから攻撃に移るといったサッカーになっているので、守備で緊張感を保てている今は何とか勝星を拾えている印象もあります。


 問題はその緊張感が、いつまで続けられるか。
 そして、守備で耐えているうちに攻撃の形を作れるかどうかが、今後の大事なテーマとなっていくのではないかと思います。
 いつまでも得点力不足が続くようでは、守備陣も耐え切れなくなってくるかもしれません。



 現在J2首位は熊本。
 熊本はニューイヤーカップ初戦でも面白いサッカーをしているとは思っていましたが、ここまで結果を出してくるとは思っていませんでした。
 4勝1分負けなしの成績で、巻も前節長崎戦ではスタメンフル出場を果たすなど、35歳にして頑張っています。


 一方でJ1からの降格組は軒並み苦戦しており、昇格候補の一角と言われていた清水は9位。
 ジェフに0-1で敗れた松本も、ここまで1勝しか挙げられておらず12位。
 山形に至ってはいまだ勝ち星を上げられず、21位となっています。
 昨年の大分のようになってしまうのでしょうか。



 そんな中で、今週末ジェフと対戦するC大阪は現在2位。
 ここまで4勝1分で、勝点で言えば熊本と同数。
 良いスタートを切ったと言えると思います。


 今年のC大阪は、開幕時から大熊監督が指揮を執っています。
 2011年にFC東京を1年でJ1復帰させた時もそうでしたが、大熊監督は特別なサッカーをするわけではないものの、素材をそのまま活かせるタイプの監督ではないかと思います。
 今のC大阪には適したタイプなのかもしれません。



 今年のC大阪は柿谷、杉本健勇といった復帰組を含めると、大きくスタメンが入れ替わっています。
 外国人枠の三選手は総入れ替えされ、全員がレギュラーに。
 ボランチにはジェフが獲得を目指した山村が入り、右SBには松田力の弟である松田陸がポジションを獲得しています。


 チームの印象としては、攻守に非常にシンプルな戦い方をしているように見えます。
 フォーメーションは4-4-1-1で、1トップに長身のリカルド・サントス、トップ下に柿谷を起用。
 ポジションを重視した4×4のボックスディフェンスで、そこからプレスをかけていく形。


 攻撃では大熊監督らしく、SBからの積極的なクロスを狙う展開。
 それに加えて、リカルド・サントスをターゲットにしつつ、2列目が仕掛けていく。
 間を狙って前を向く柿谷の攻撃センスはもちろん、ブルーノ・メネゲウも鋭い仕掛けを持っており、ボランチのソウザもパワーのある選手だと思います。


 フォルランカカウなどが所属した昨年の方が世界的に有名な選手は多かったと思いますが、2人は守備をせずDFラインの4枚と中盤の3人だけで守る時間帯も長い状態でした。
 その分の得点力を引き出せればよかったのかもしれませんが、さすがにあれでは無理があったようにも思います。
 今年の方が全体のバランスは良いと思いますし、外国人選手も実行力という意味では今年の方が計算できるのではないでしょうか。



 しかし、前節はここまで勝ち星のない金沢相手に、2-2の引き分け。
 C大阪は開幕から4連勝でこのまま独走するかとも思われましたが、試合内容も悪く課題が見えたように思います。
 コンディションもあまり良くないように見えました。


 金沢戦ではキックオフ直後に先制したものの、その後は防戦が続く展開に。
 前線2人のプレスが甘く、そこからボールを出されて押し込まれてしまいます。
 後方から簡単にボールを出されてしまったためセカンドボールも拾えないし、奪い返してもラインが低いため押し上げが遅れてボールを繋げない悪循環に陥っていました。


 攻守に運動量が足りない状況が続き、CKから失点してしまいます。
 後半からはさすがに運動量も増して1点を奪い返しますが、悪い流れを払拭しきれず。
 試合終盤にPKから失点して、2-2の引き分けで終ってしまいました。



 他のライバル候補も不甲斐ないチーム状況となっていますし、戦力面で考えれば今年のJ2を独走する可能性も十分にあるチームだと思います。
 しかし、前節のような試合内容が続けば、C大阪も迷走していくのではないでしょうか。
 そうなれば今季のJ2は、例年よりも増して大混戦となるかもしれませんね。


 金沢戦で気になったのは、得点を奪ってからの戦い方。
 開幕から4連勝を遂げたC大阪ですが、全て1-0と最少得点で勝利しています。
 内容で言えばC大阪の方が押し込み決定機も多い試合展開が多かったですが、大量得点は出来ていないことになります。


 金沢戦でも得点を奪ってから油断が見えたというか、気が抜けた部分があったようにも思わなくもありません。
 特に金沢戦では4分という早い時間帯にゴールを決めてしまったため、そこから長い時間動きが重くなってしまったのか。
 堅実なチーム作りを目指しているからこそ、そういった問題が出てしまったのかもしれません。



 今年のジェフも1点を奪うと、そこから失速してしまう試合が多い印象です。
 今年は特に守備の意識が強い印象も受けるため、1点を奪うと簡単に引いてしまうということなのでしょうか。
 しかし、昇格を目指すことを考えると、得点力をさらに求めていきたいところ。
 両チームともに、まだ"堅守のチーム"とまではいかないようですし…。


 開幕から4連勝後に引き分けとなったC大阪
 ここから前節の課題を解決し、勢いに乗っていけるのか…といった点は、J2全体においても大いに注目されるところではないかと思います。
 ジェフもまずまずのスタートを切ったものの、昨年は開幕が1ヶ月が経ったあたりから失速しているわけですから、ここからが本当の戦いとなるでしょう。
 C大阪を相手にどこまでやれるのか注目ですね。