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北爪を途中投入しての4-1-3-2

 ジェフは群馬戦のアディショナルタイムに、ボランチの山本を下げて北爪を投入。
 右SHに北爪を置いた4-1-3-2で戦いました。
 アランダが1ボランチで、2列目は右から北爪、長澤、井出となるフォーメーションでした。


 この日のジェフは、73分に小池に代えて井出を投入。
 途中投入の井出が積極的に仕掛けて、いくつかチャンスを作っていました。
 しかし、特に井出の動きが目立ったのは、左サイドに移ってからのプレーだったように思います。



 井出は投入当初、右サイドでプレーしていました。
 ただ、左足でのプレーが得意な選手なだけに、右サイドを縦にえぐって右足でそのままセンタリングというパターンはあまり見られない。
 群馬戦79分に船山を使っての斜めの壁パスから鋭いミドルシュートを放ったシーンでも、井出が右サイドから左サイドに大きく流れてスタートした攻撃でしたし、現在のチーム状況だと左サイドの方がプレーしやすいように見えました。
 スタメン復帰に向けてアピールしたい井出としては、あのシーンはなんとか枠には飛ばしたかったですね…。


 しかし、井出は中央へのカットインが得意な選手。
 長澤もサイドを縦に仕掛けられるタイプの選手ではないということで、あの時間帯のジェフは攻撃が中央に集中する傾向もあったようにも思います。
 途中投入したエウトンを目がけたロングボールも増えており、攻撃が一辺倒になりがちだった。



 そこで右SHにサイドをアップダウンできる北爪を置いて、サイド攻撃を狙おうとしていたのかもしれません。
 ただ、あまりにも短い時間でしたので、それによる効果までははっきりと見えませんでした。
 あれをやるのであれば、もう少し早い時間で見たかった気もします。


 長澤と井出を同時起用した時に、中央に攻撃が偏ってしまう傾向が見られた。
 これによって、小池を起用している意図も改めて明確に見えてきたように思います。
 小池はスピードがあり縦に走り込む動きが特徴の選手ですから、小池をスタメンで起用することで攻撃時にサイドを広く使いたいということなのでしょう。



 小池の後方にいる右SB多々良は、あまり攻撃では目立たない選手。
 クロスの精度は期待できそうですが、積極的にアップダウンするタイプでもなく、縦への仕掛けがあるタイプでもない。
 チームとして「守備重視」といった指示が出ているのかもしれませんが、ポジション取りも含めてかなり守備的なSBといった印象です。
 関塚監督らしい起用法と言えると思います。


 そのため、前方の右SHには縦に仕掛けられる選手が欲しい。
 けれども、長澤は本来中盤の選手だし、井出も右サイドから縦へといったプレーはあまりない。
 そうなってくると、右SHの候補は限られてくるということになるのでしょう。
 もっと言えば、左SBの阿部もスピードがあって縦に仕掛けるような選手ではないということで、なおさら縦に仕掛けられるサイドアタッカーをどこかに置きたいという部分もあるのかもしれません。



 右SHは小池で、CFはエウトンか吉田。
 セカンドトップが船山で、左SHが長澤か井出。
 これが現状、攻撃陣の候補ということになるのでしょう。
 実際に前方の4選手の中では小池と船山だけが、ここまでの全試合でスタメン出場を果たしています。


 ただ、現状だと右サイドからの攻撃には、物足りなさも感じるところがあるようにも思います。
 右サイドは守備重視でその分、左サイドや中央で攻撃が作れるのであればそれでもいいのかもしれません。
 または左サイドでチャンスを作って右サイドが飛び込む形を狙っている可能性もありますが、現状だとそこまでの形にもなっていないのかなとも思います。


 特に右サイドは裏にスペースがある状況なら良いですが、一度遅らせてしまうと攻撃が手詰まりになりがちな印象を受けます。
 一方のサイドが攻撃で弱いともう一方のサイドへの警戒が強まる可能性もありますし、やはりできれば左右両面でチャンスを作りたいところ。
 特に中央からの細かなチャンスメイクがなかなか作れていないだけに、チームとしてはサイド攻撃をもっと有効に作っていきたいということが言えるのではないでしょうか。