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引いて耐える横浜FC相手に1-0で勝利

 三寒四温と言いますが、一度は春の温かさを感じたものの、ここ数日はまた寒い日が続いています。
 桜のつぼみは色付いてきましたが、まだ春はもう少し先なのでしょうか。
 フクアリで行われたジェフ対横浜FC戦も、ちょっと寒い試合展開になってしまいましたね。
 このチーム状況から、どちらが先に春を見つけることが出来るのでしょうか。
■立ち上がりから守備重視の横浜FC
 前節岡山に敗れたジェフは、スタメンを変えてきました。
 エウトン、井出を下げて、吉田、長澤がスタメンに。
 長澤をトップ下に置いた4-5-1かとも思ったのですが、吉田と船山が2トップの4-4-2でした。
 ベンチからはオナイウが外れて、町田が入りました。


 横浜FCは松下がベンチに回り、大久保がスタメンに復帰。
 大久保と津田の2トップで、小野瀬が右SHに移りました。
 また前節松本戦で途中投入されたCBハリロヴィッチが、加入後初のスタメンに。
 190cmのFWイバはベンチスタートとなり、カズはベンチからも外れました。



 前節松本戦で前半1分に失点した横浜FCは、非常に慎重な立ち上がり。
 ジェフの最終ラインに対するプレスは捨てて、2トップがダブルボランチを見て守備をスタート。
 そこから3ラインで守る形で、SBもSHも中に絞って中央で跳ね返そうといった意図を感じました。


 その分ボールを持つ時間が長くなったジェフですが、最終ラインからのビルドアップがうまく作れない。
 アランダや阿部の個人技による展開が多かったものの、相手ブロックの中にはボールを入れられず。
 ロングボールも目立つ展開でした。



 対する横浜FCの攻撃は、ボールを奪ってカウンターという狙い。
 サイドのスペースを狙って、クロスを上げる。
 あるいは、シンプルに大久保の高さを使って、津田や小野瀬が拾う展開。


 11分、横浜FCの攻撃。
 中盤でパスをカットしたところから、津田が阿部の裏を取ってクロス。
 大久保がファーでヘディングシュートを放ちますが、イにあたってゴールならず。
 しかし、横浜FCの狙いが見えたシーンでした。


 21分にも横浜FCの攻撃。
 中盤の低い位置でボールを奪ったところから、ボールを持った野村が中央を持ちあがり、右サイドに流れた大久保へつなぎます。
 大久保にはアランダが対応しますが、その分中央がぽっかりと空き、佐藤がバイタルエリアからフリーでシュートを放つも、ゴールの右を逸れます。


 28分にも、横浜FCのシュートシーン。
 後方からのロングボールを大久保、津田が競り、こぼれ球が小野瀬に渡ります。
 小野瀬はそのままシュートを放ちますが、GK佐藤がキャッチ。



 攻撃が作れずにいたジェフは33分。
 右サイドからショートパスをつないで行って、最後は船山がシュートを放つもGK南がキャッチ。
 これがジェフのファーストシュートでした。


 35分には横浜FCの攻撃。
 右サイドから左サイドにパスをつないでいき、左SBの田所がダイレクトでクロス。
 ファーで大久保が落として、野村が飛び込みヘディングシュートを放ちますが、GK佐藤がキャッチ。



 37分には、ジェフが右サイドからのCK。
 山本が蹴ったボールは大久保に跳ね返されますが、阿部が中盤の位置からダイレクトボレー。
 しかし、これはGK南がセーブ。


 40分、多々良が右サイドからアーリークロス
 これは相手が先に触りますが、長澤が拾ってシュートを放つも相手に当たります。
 これを阿部が拾って、鋭いグラウンダーのクロスを上げ小池がシュートを放ちますが、これはオフサイド
 そのまま試合は、0-0で折り返します。
■1点を取るもその後は失速
 前半途中から、横浜FCの守備陣はずるずるとラインが下がりがちになっていきました。
 ジェフはサイドからボールを持ち込み、横浜FCは中央で耐える展開に。
 後半からジェフは、さらにサイドから縦へといった意識が強くなっていった印象でした。


 60分、横浜FCのFKをジェフDFが跳ね返します。
 このクリアボールを横浜FCの選手が、先に対応しようとするも空振り。
 船山がボールを奪って2対2になり、更に相手選手が転んで1対2に。
 船山は長澤にパスをつなぎ、数的優位な状況でしたが、長澤はシュートを選択。
 しかし、相手選手のブロックで終ってしまいます。


 63分、小野瀬が足を高く上げたと判断されて、ジェフがゴール前で間接FK。
 阿部が軽く触って船山がシュートを放ちますが、GK南がセーブ。


 ゴールが生まれたのは64分。
 ジェフ後方からのロングボール。
 相手のクリアが短かく吉田が拾うと、右サイドの多々良に展開。
 多々良のセンタリングを一度は跳ね返されますが、アランダが拾って再び多々良がセンタリング。
 これをファーでフリーになっていた船山がダイレクトで決めて、1-0となります。
 守りを固めた横浜FCの守備陣を、ようやくこじ開けたことになります。



 1点を取ってからは、ジェフの攻撃も勢いが落ちていきます。
 無理をしないという発想だったのかもしれませんが、1点では何が起こるかわからない。
 相手の試合内容がもう1つということもあって、どこかで油断した部分もあったのでしょうか。


 しかし、横浜FCもなかなか前に攻め込んできません。 
 横浜FCは68分、大久保に代えてイバを投入。
 74分には、寺田に代えて中里を投入します。



 80分、横浜FCの決定的なチャンス。
 横浜FCが左サイドでボールを拾うと、中盤右サイドにスペースがあり小野瀬がフリーな状況でボールを受けます。
 そのまま裏へスルーパスを出されて、イバが抜け出します。
 GK佐藤も抜きますが、タッチが長すぎて角度がなくなり、折り返したところをジェフDFがクリア。


 このあたりから、横浜FCが攻め込む時間帯が増えていきます。
 横浜FCは83分、野村に代えて松下を起用。
 87分にも、横浜FCの攻撃。
 小野瀬が左サイドからクロスを上げ、イバの後ろを2人が飛び出しますが、触りきれず。



 ジェフは87分、山本に代えて富澤を投入。
 89分には長澤に代えて勇人を投入し、アンカーにアランダを置いた4-3-3のようなシステムに。
 守備固めに入りました。
 

 後半アディショナルタイムにも、横浜FCの攻撃。
 左サイドから、田所が右足に持ち替えてセンタリング。
 GK佐藤が飛び出しますが、攻撃参加してきたハリロヴィッチが競り勝ち先に触ります。
 ヘディングは大きく逸れましたが、ひやっとするシーン。
 これまでにもGK佐藤は飛び出しの判断で危うさを感じるところがありますが、ここではキャッチングに行って失敗したように見えました。


 試合終盤は横浜FCが攻め込むシーンもありましたが、ジェフが何とか凌ぐ展開に。
 1-0でジェフの勝利となりました。
横浜FCは唯一の勝点0に
 横浜FCはキックオフから"ともかく引いて耐える"といったサッカーで、さすがにあの守備で無失点に抑えるというのは無理があったように思います。
 "穴なく守り続ける"というのであれば別ですが、サイドにはスペースがあり、守備陣のスピードにも難があった。
 もともと引いて守る形でチームを作っているわけでもないように思いますし、ただ後方に引いて待ち構えるだけの状態になっていたように思います。


 攻撃においても、大久保や津田、イバといった攻撃陣の個人能力に頼りがちだった印象です。
 攻撃に厚みがなく、後方からの押し上げも少ない状況でした。
 これで横浜FCは開幕から3連敗。
 岐阜が勝ち、徳島、金沢も引き分けたため、3試合で勝点0は横浜FCのみとなりました。


 選手のモチベーションにも不安を感じ、下を向く選手が多かった印象です。
 失点した直後も守備に不安があるためボールロストが怖いのか、前にボールを持ち込むシーンが少ない状況が続きました。
 "耐えて守る"のであれば、強い気持ちを持って我慢すること。
 自信を持て守れる守備を維持することが重要なのではないかと思うのですが、そういったメンタリティもなかったように思います。
 


 試合に勝利したジェフですが、正直相手のの状態を考えれば、1-0で良かったとは言えないように思います。
 相手が堅守を保っているのであれば「よく1点取った」ともなるでしょうが、追加点を奪える隙は十分にあったと思います。
 あるいはジェフが堅守を誇っているのであれば"ウノゼロ"とも言えたのでしょうが、決して横浜FCに得点のチャンスがない試合でもなかった。


 前半途中までは横浜FCの方がカウンターからチャンスを作れていたし、試合終盤のイバの抜け出しや小野瀬のクロスなど危険なシーンもありました。
 前半途中から横浜FCのラインが下がって、攻撃のチャンスが作れなくなっていた。
 失点直後も横浜FCは攻撃のギアを上げられずにいたにもかかわらず、ジェフの守備にも課題があったため最後に付け入る隙を与えてしまったようにも感じます。



 また、攻撃においても1点取ったところで、落ち着いてしまった。
 岡山戦でも1点取ってから失速してしまいましたし、攻撃を維持できないという課題を感じます。
 システマチックな攻撃ではなく勢い先行なところがあるだけに、継続して攻撃を作れないという課題があるのでしょうか。


 サイドからクロスといった展開ばかりになっており、攻撃のバリエーションも感じませんでした。
 相手のクリアが短かったり、相手が大きく足を上げたり…といった、相手のミスからチャンスが生まれていたことが多かった印象です。
 横浜FCが前半途中までのような守り方を維持できていれば厳しかったように思いますし、やはり守備を固めたチームに対する打開策に関しては、今年も大きな課題となりそうですね。



 すっきりと快勝とはいきませんでしたが、勝点3を何とか死守できたのは良かったと思います。
 次はアウェイで松本との勝負ということになりますね。