読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2年ぶりとなるちばぎんカップ

 明日、21回目の開催となるちばぎんカップが行われます。
 昨年は柏がACLプレーオフ出場のため開催中止となり、2年ぶりの開催です。
 昨年はジェフと柏が対戦しなかった、珍しい1年だったということになるのでしょうか。



 無事"復活"したちばぎんカップですが、考えてみれば千葉県サッカー協会も主催として名を連ねているので、県協会としても大事な収入源なのかもしれません。
 以前は観客動員数1万人を下回ることの多かった大会ですが、今では公式戦を含めても人気のカードとなっています。
 ジェフがここ数年フクアリ移転などで動員力を増したことが大きな要因ではないかと思いますが、他サポも多く集まる大会と言われていますし、関係者がここまで地道にやってきたことも重要なのだろうと思います。
 まさに継続は力なりですね。


 順番でいけば柏のホーム開催となる今年ですが、昨年は結果的に柏の事情で開催中止となったためか、第20回に続いて今回もフクアリでの開催となります。
 明日は春一番が吹く可能性が言われており気温は高まるようですが、風が強く雨も予想されるため天気が荒れる可能性も考えられます。
 観客も気を付けなければいけないですし、ピッチ上でも対応力が求められる状況になるかもしれません。



 柏は昨年8位でシーズンを終了。
 ACLではプレーオフを突破、グループリーグも首位で通過し、トーナメント初戦の水原三星にも勝利しましたが、準々決勝で広州恒大と対戦し2戦合計2-4で敗れました。
 シーズン後に長年アカデミーを牽引してきた吉田達磨氏が、1年で監督退任となっています。


 後任にはポルトガルやブラジルなどで監督経験のある、ブラジル人のメンデス監督が就任しました。
 日本はおろか東アジアでの監督経験のない指導者ですので、どのようなサッカーを実施するのか全く読めない状況です。
 今回のちばぎんカップが、公の場でのお披露目ということになるのでしょうか。



 しかし、外国人監督は比較的プレシーズンマッチで手の内を隠すことが多い印象もあるので、どれだけ本気で戦ってくるのかは未知数なところ。
 特に今年の柏は新任監督の初年度ということで、開幕まで全てを出さない可能性もあり得なくはないのかなとも思います。
 また、コンディションなども、明日の試合にどこまで合わせてくるのか。
 そして、ジェフのことをどれだけ下調べして、大会に臨んでくるのかも重要なところだと思います。


 この試合での勝利が重要でないと考えれば、相手対策などもせず単純な調整試合と捉えて準備する可能性もあるでしょう。
 特にジェフと柏は現状だと公式戦での対戦は天皇杯以外ではないわけですし、緻密なスカウティングは必要ないとも考えられるかもしれない。
 しかし、プレシーズンでも手を抜かずに臨むタイプの監督であれば、ニューイヤーカップでの中継などをチェックする可能性もあるでしょう。
 ちばぎんカップへの臨み方によって、監督の特色が見えてくる部分もあるかもしれませんね。



 柏はオフに菅野が京都へ移籍、クリスティアーノがレンタル元の甲府へ復帰。
 工藤がアメリカへ、キム・チャンスが韓国へ、そして近藤が契約満了後にジェフへ加入しています。
 加えて、鈴木大輔も海外移籍を目指すため退団となっています。


 一方、補強面では仙台から鎌田が、甲府から伊東を獲得。
 そして、レンタル先の福岡で活躍した、GK中村の復帰も決まりました。
 2年連続で監督が変わったことも影響したのかもしれませんが、顔ぶれをみると一世代が終わったのかなとも思わなくもありません。
 選手・監督も移り変わり今後どのような方向性で運営していくかを定める上で、重要な1年ということになるのかもしれませんね。



 対して1つの方向性すらなかなか確立できず苦しんでいるジェフですが、今年は異例とも言える人数の選手が入れ替わりました。
 ただ、ニューイヤーカップでは選手個々のコンディションもよさそうでしたし、基本的にはあの3試合でのサッカーがベースとなるのではないでしょうか。
 選手起用に関しても、熊本戦と鹿島戦のスタメンが主力候補となるのではないかと思います。


 試合のボール支配率に関しては相手との力関係やコンディションに影響する部分も大きいとは思いますが、ちばぎんカップでは相手がボールを支配すれば、相手後方にスペースができやすい状況になるのではないかと思います。
 そのうなった時にリトリートして後方を固めて、相手をおびき寄せて、裏に向かって船山などが走る。
 そこにアランダを中心としてスルーパスを出すというのが、1つの狙いになるでしょうか。


 ボールを支配する状況になれば、サイドにボランチが顔を出してパスをつなぐ。
 あるいはSHが中央に入ってきて、相手のバイタルエリアを狙う。
 これが基本的なサッカーになるのではないかと思いますが、遅攻に関しての細部は昨年から大きな課題でもあるため、基本的には相手が前に出てきてくれた方がやりやすくなるのではないかと予想します。
 その時に相手の攻撃に耐えうる守備を、構築できるかどうかが見どころでしょうか。



 ジェフとしては2年ぶりの千葉ダービー開催というだけでなく、貴重なJ1チームとの対戦ということにもなります。
 ニューイヤーカップでの鹿島戦も、相手のレベルが高く勉強になるところは多かったと思います。


 例えば中盤での攻防で、鹿島がサイドから中盤経由で逆サイドに繋いでいくシーン。
 ジェフの逆サイドのSHは中央のパスコースを消しつつ、サイドにパスをつなぐよう誘うことで、鹿島の攻撃を遅らせようとしていました。
 J2のチームならリスクを回避してサイドに繋いでくれることも多いのではないかと思いますが、鹿島の中盤はそれでは温いと判断して、中央へのパスを選択してそのままゴール方向に攻め込んできた。



 ジェフからすれば「中央を消しつつサイドに追いやる守備」だったはずが、鹿島が見ると「外と中にパスコースが2つある状況で中央から仕掛けられる状況」だったことなります。
 こういったところから中盤での劣勢・攻勢が決まっていき、守備側からすれば後手に回ってしまうのだなと感じました。
 このケースは、あの試合だけでも複数回見られました。


 もちろん鹿島の中盤はJ1の中でもパスセンスのあるチームだからこそ、中央のパスコースが見えてそこに通せたとも言えるでしょう。
 さらに鹿島は昔から対人プレーに強みがある選手が多いため、縦に通した後のプレッシャーがかかった状況でも仕掛けられる前線の選手がいることも大きかったのだろうと思います。
 それでもジェフとしてはJ2ではなかなか経験できない攻撃だったのではないかと思いますし、貴重な試合だったのではないかと思います。


 ちばぎんカップでもそういった経験を期待しつつ、自分たちの良さを出せる展開を作り上げたいところです。
 開幕も徐々に近づいてきましたし、ニューイヤーカップからの修正がどこまでできているのか。
 選手が多く入れ替わった分、個々の連携がどこまで深まっているのかにも注目だと思います。


 次の更新は火曜日ということで。
 たぶん。