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森本、高木、安が退団、船山、山本真希が加入

 土曜日ですが、ジェフも含めて各チーム仕事納めに入っている印象で、情報量が多いので消化していきたいと思います。
 まずは森本の川崎移籍が発表になりました
 磐田移籍の決まった中村や、移籍の噂のあるペチュニク、大岩に関しては、予想できる部分もありました。
 また昨日、横浜FM移籍の噂が報じられた金井も1年目だから今年はないだろうとは思っていましたが、能力的にはオファーがあっても不思議ではないように思います。
 しかし、森本に関しては予想外でした。


 13年夏に加入した森本は、その年のリーグ戦で12試合出場し2ゴール。
 14年こそ37試合に出場し10ゴールの成績を収めましたが、今年は27試合に出場し5ゴールと低迷しています。
 昨年後半にゴールが集中している結果となり、昨年後半の活躍は本人も話してた通り「絶好調」だったことが大きいのではないでしょうか。



 個人的には昨年終盤にも何度か話していたように、15年もコンスタントに得点を決められるかどうかというのは微妙だと思っていました。
 一番の理由は、特にボックス内において確固たる強みがないこと。
 ケンペスのような強さ・高さがあるわけでもないし、松田のようなスピードがあるわけでもな、ペチュニクのように駆け引きのうまい選手でもない。
 強いて言うのならミドルシュートがうまいFWということになるのでしょうが、ミドルだけでは警戒されると厳しいところがありそれによって昨年終盤からすでに勢いが失速していた印象です。
 

 今年序盤は守備で貢献していた面も大きかったですが、がむしゃらに走り回っていたという印象で、例えば巻のように特別にパスコースを消す動きがうまいというわけでもないかった。
 足元の基礎技術は高くトラップやボール捌きはスムーズですが、一方でポストでタメを作ったりチャンスメイクが出来るわけでもなく、体を張って周りをサポートするようなタイプでもない。
 今季途中からは守備やポストでの甘さも目立ち、怪我の影響か90分間は持たない試合も多い状況でした。


 加えて、空中戦でのターゲットにもなりきれなかった。
 今年途中からは引いて守る展開が増えてよりロングボールが増えていきましたが、森本はそこで相手に競り勝てる回数が少なかった。
 安が必要となったのは、そのためでしょう。



 足元の基礎技術は正確だけれど、ゴール前での強さ・怖さが足りない。
 そのため、一時は2列目をやった方がいいのではないかとすら思っていました。
 確かに川崎ならパスをつなぐサッカーをしており、タイプ的には合うのかもしれない。
 とはいえ、FWですからやはり最終的にはゴール前での強さを求められると思いますので、J1でどこまで戦えるか…。


 思うに本人自身、若い頃のイメージとのギャップに悩んでいる部分があるのではないでしょうか。
 森本と言えば以前は前への動き出しに関するキレが武器で、ゴールを積極的に狙うFWといった印象がありました。
 現在は以前ほど前への鋭い動きはなく、能力的にはシンプルにさばくポストプレーの方があっているのではないかと思います。
 けれども、本人の中にも周囲にも昔のイメージが残っているため、周りを活かすような仕事には徹しきれず、結果的に中途半端になっている印象があります。



 とはいえ、ジェフもFWは少ない状況。
 …というか、噂も含めるとこれで森本、安、ペチュニク、松田と前線の選手が抜けることになりますから、数が足りなくなるでしょう。
 昨日も話した通り関塚監督は攻守にそつなくこなす選手を好むところもありますから、森本はそれに適した安定感のある選手でもありました。


 現状の森本のままだと、将来的にはチームに限界が来てしまうのではないかとも思っていました。
 しかし、まだオナイウなどはプロ選手として未成熟な面が多く、加入した吉田もまだ戦力としては未知数な部分がありますから、今後は若い選手が森本を実力で越えられればベストなのかなとも思っていました。
 でも、そう理想通りにはいかないですね。
 ジェフでの2年半、お疲れ様でした。
 川崎で壁を超えられるかどうか、遠くから見守っていたと思います。



 森本に関連して、安柄俊の川崎への復帰が発表になりました。
 安は確かに荒削りな面が多い選手だと思います。
 フィジカルが非常に強いため、それに任せて体で相手を止めてしまったり、ぶつかっていって警告を受けたりというプレーが多かった。
 ただ、あの親愛的な強さは日本でもそうそう見ない選手で素材としては高いものを持っていたと思いますし、使い方次第で十分に戦力なる存在ではないかと感じていました。


 特に空中戦の強さに関しては特筆すべきものがあり、後方からのボールに対して多少不利な状況でも相手に競り勝てる強さのある選手だったと思います。
 かといって、ただフィジカルが強いだけではなく足元の技術もありドリブルなどの仕掛けなども期待できる選手。
 荒ささえ取れれば、非常に楽しみな選手だったように思います。



 FWで空中戦に強い選手ということもあって、来年も残ってくれればスタメン出場はわからないにしても、途中出場でチームに貢献できる可能性は十分にあるだろうと思っていました。
 関塚監督は結果的にロングボールの多いサッカーになることも多いし、森本やオナイウは決してアバウトなロングボールに強いFWではない。
 今年終盤もオナイウなどを押しのけてスーパーサブとして起用されることが多かったですし、スタメンではなくとも大事な戦力になっていたと思います。
 こういったスーパーサブとして活躍できる選手がどれだけいるのかという点も、チーム構成においては極めて重要なことでしょう。


 加えてこれだけFWが退団する可能性があるとなれば、ますます残しておきたいところだったと思います。
 外国人FWなどの獲得も見込んでいるのかもしれませんが、どうしても移籍してきた選手は計算しにくいところが出てくるでしょう。
 まぁ、安の場合はレンタルですから川崎の意思と選手の想いが優先されたのでしょうが、安にとっても残ればチャンスはあったのではないかとも思います。


 安は金沢に再レンタルされるそうで金沢も今年はFW不足に悩まされていた印象ですので、そちらの方が出場機会が得られると見たのかもしれません。
 安としては、金沢でエースストライカーの座を目指す挑戦ということなのかもしれません。
 ライバルチームとなりますが、新チームで頑張ってください。



 加入が決まった船山に関しては、以前にもお話した通り
 前への飛び出しが得意な2列目の選手、といったイメージです。
 確かに2列目は補強ポイントの1つなのかもしれませんが、アランダや長澤なども入りましたし、井出と被るところがあるのではないか。
 そして、関塚監督は2年連続で守備的なSHで穴を埋めた印象があるわけで、そういった選手の補強は大丈夫なのか…といった心配もある気がします。


 続いて、川崎を契約満了になっていた山本真希の獲得も発表になりました。
 中盤で走れてパスを散らせるボランチといった印象があります。
 清水ユース時代から2種登録で公式戦に出場し大いに期待されていた選手でしたが、そこから大ブレイクとまではいかず。
 森本同様に高校時代から期待された早熟の選手で、世代も同じだったため当時はワンセットで紹介されていたことが多かったように思います。
 2人がプロに入ってここまで苦労すると想像する人は、少なかったのではないかと思いますが…。


 ジェフは今年ボランチからのパスワークに苦しんだところがあったので、そこの補強ということなのでしょうか。
 しかし、パウリーニョとのコンビということになると、どうしてもパウリーニョのサポートを任されることになると思いますし、バランスを取りながらパスも出すというのは簡単な仕事ではないように思います。
 栃木もそのあたりに悩んでいたところがあった気もしますし、結局勇人が重宝される可能性もあるのではないでしょうか。
 そのため、もう1人守備的でバランスの取れるボランチを探してくるのかなと思っていましたが…。



 ジェフは清水の六平にもオファーを出していたようで、そちに失敗したために山本獲得となったのでしょうか。
 全体的に中盤のテクニシャンが非常に増えた印象です。
 しかし、その分他のポジションは大丈夫なのか。
 そして、何度も言うように、関塚監督にそれがあっているのか。


 そして、昨年フィジカル中心の構成にしただけに、そこからまだ1年でパスサッカーに戻すのは無駄に労力がかかって効率が悪いようにも感じます。
 もちろん監督など関係なく単純に選手構成を見ればパサーが足りていないは明白なのですが、それも関塚監督の意向が強かったのではないかと思いますし、織り込み済みでやっていたのでしょう。
 そのあたりを新体制の強化部はどのように考えているのでしょうね。


 確かに今年がダメだったから変えるというのは理解できるのですが、むしろ割り切って引いて守る展開にするのかと思っていたので、こちらの方向に行くとは思ってもいませんでした。
 新強化部が監督のやれること・やれないことを把握しているのか。
 強化部と監督のコミュニケーションがしっかりと取れているのか。
 あるいは、強化部の方針と"監督続投を決めた誰か"の方針が、同じ方向を向いているのか。
 いくら良い選手を補強しても、最終的に良いチームを作らなければいけないわけで、そのためには監督にあった体制づくりといったものが重要だと思うのですが…。
 それとも既に関塚監督以降を見据えているという可能性もあるのでしょうか。




 最後に高木のレンタル復帰も発表になりました。
 今季は昨年ほどの活躍は出来なかった印象もありますが、それでもファインセーブは少なくなかったですし、ロングキックも蹴れる良いGKだったと思います。
 まだ26歳と経験が重要なGKとしては若く、ここからの伸び代も期待できたのではないでしょうか。


 ここ2年岡本は精彩を欠いている印象で今年夏も最終節でもミスが多かったことを考えると、高木を残して高木のライバルとなるGKを獲得するのが理想ではないかと思っていました。
 やはりGKが安定すると守備全体が安定しますし、実際に昇格したクラブを思い返していくと優秀なGKが多いと思います。
 ここ2年プレーオフから昇格したチームも、GKが注目されていましたしね。



 それだけに高木の復帰は非常に残念。
 ジェフとしては高木、安とレンタル選手に出場機会を与えて、川崎に戻すということになってしましました。
 逆にパウリーニョ、船山、山本と川崎で活躍しきれなかった選手を補強。
 そして、ジェフで主力だった森本が川崎移籍と、川崎にいいように使われている印象があります。
 もちろん川崎と仲良くやってこちら側にも恩恵が受けられればいいのでしょうが、今のところは不利益の方が多いように思います。


 今年は千葉出身の選手も多いですが、それもこだわりすぎるのはどうかと思います。
 以前には元ジェフの選手を大量に獲得しましたが、重要な戦力になったのは一握りでした。
 それも千葉出身ということで交渉や契約が有利に働くのであればもちろん良いのですが、こだわりすぎて結果的に効率の悪い補強になってはマイナスだと思います。
 サポーターの受けは一時的にはいいかもしれませんが、結局サポーターも最終的に求めるのは良いチームを作ること、結果を残すことだと思いますし。



 また、これで噂を含めると中村、森本、大岩、ペチュニク、金井、高木、松田とJ1への個人昇格の話が続いています。
 また、レンタル復帰の岡や田中も個人昇格することになりました。
 やはり今季はそれだけ戦力があったと言えるでしょう。
 これらがすべて実現したら、ここまで主力選手が引き抜かれるのは、07-08オフの大量流出以来ではないでしょうか。
 単純な移籍はこれまでにあったとしても、今オフは主力選手を引き抜かれるケースが極めて多くなっています。


 その分補強も進んではいますが、やはりJ1で活躍できなかった選手やJ2の選手が多い。
 一方で個人昇格組はJ1クラブに評価されての移籍になるわけで、全体的な戦力でえばやはり不安だと思います。
 当たり前ではありますが、オフは選手を獲得するだけでなく戦力の維持という観点も極めて大事になってきます。



 やはり厳しい状況での関塚監督続投が、マイナス評価に進んだのか。
 あるいは、強化部のトップが変わったことが影響しているのか。
 J2暮らしが長いというだけではこれだけの流出は可能性レベルでも起こらない気もしますし、内部で何かしら問題があるのではないかと疑ってしまいます。
 補強が進んでいる分不安は軽減されてしまうところもありますが、内部にいる選手にとっては外部にいる我々以上に、クラブに対する何らかの危機感を感じている可能性もあるのかなと思わなくもありません。
 もちろんまだ全選手の退団が決まったわけでもないですし、さすがにこの心配は杞憂に終わるといいなとも思っているのですが…。



 07-08オフもアマル監督の退団だけでなく、強化部のトップも変わって先が見えない状況となっていた。
 そして、クラブのビジョンが見えず、それを不安視する選手たちが退団していった印象です。
 その分加入した選手たちも健闘してはくれましたが、それだけではどうしても厳しく2年後には降格してしまった。
 同じ轍を踏まないためにも、やはりまずはクラブとしてどのような方針でクラブ作りを進めていくのかを、明確に提示しなければいけないのではないかと思います。