大岩にオファー、大分DF若狭獲得、京都GK杉本に興味
今年は例年以上に、移籍情報が早く出ている印象があります。
来シーズンはJ1、J2ともに2月末スタートといつもより早い状況ですので、移籍の決定も前倒しになっているのでしょうか。
もっともジェフに関しては、千葉テレビや千葉神社のHPによると1月17日に新体制発表会を行うようです。
昨年もちょうど1月17日に新体制発表会を行っていますし、例年通りそこからチームも始動となれば、昨年と変わらないことになりますが…。
さて、取りあげるのが遅くなりましたが、18日に仙台が大岩へ獲得オファーを出したとの報道もされました。
ちょうど契約の切れ目で移籍金が発生しないということですが、そこは仕方のないところもあるでしょう。
これが高橋GMが問題視していたところなのでしょうか。
もちろん移籍金を取れることに越したことはないし、契約が切れる年の前に長期契約を結べば移籍金は発生したはずです。
しかし、移籍を検討している選手としては長期契約は好ましいことではないわけで、その分年俸などは高く支払わなければいけない。
湯水のようにお金を使えるのであれば長期契約もできるでしょうが、ここで重要なのは昨季ジェフは赤字決算だったということ。
予算的な余裕はなかったはずです。
大岩の移籍に関しては15日にも話していた通り、可能性はあるだろうと思っていました。
単純に昨年もJ1チームから声がかかっていたという情報がありましたし、今年は昨年以上に良いプレーが出来ていたと思いますから今年もオファーが来るのも当然だろうと。
あとはまだ「オファーが来た」段階とのことですから、大岩がどう考えるのかですね。
ジェフとしては、残ってほしい大事な戦力だと思います。
ペチュニクや中村は今年のサッカーにフィットしきれなかった部分、活かし切れなかった部分もありますが、大岩はそうとも言えなかったはずです。
いくら出ていった選手の分代わりの補強をしたとしても、主力選手が出てばかりでは地盤がますます弱くなってしまうと思います。
これだけ主軸選手の多くが移籍を考えるのは、やはりチーム状況が悪かったにもかかわらず、監督を継続する方向だからという点が大きいのではないでしょうか。
いくら良い選手でもチーム状態が悪ければ良いパフォーマンスは出し切れませんし、それが来年も続くとなれば不安も残るでしょう。
大岩の場合は今季開幕から健闘していたと思うのですが、チームの戦い方の変更によってスタメンから外されたり、ポジションが変わったりとバタバタしてしまったことも、来季に向けて気になる部分なのではないでしょうか。
一方で同記事によると仙台は、鎌田が柏、上本が長崎への移籍が確実とのこと。
特に鎌田はレギュラーCBですから、もし移籍となればポジションが1つ空くことになります。
大岩としてはJ1でレギュラー選手としてプレーできる、絶好の機会ということになるのかもしれません。
また、将来的には右SBでのプレーも考えられるかもしれない。
菅井もゴール前に飛び込んでいくプレーが得意で、SBとしての大岩も近いところがあります。
菅井は現在31歳とベテランの域に入っていますし、そちらでもいつかはチャンスを狙える可能性もあるかもしれません。
そう考えていくと、移籍の可能性は十分あるのかなと。
ジェフでも今年1年を通して確固たるレギュラーとは言えなかったことを考えれば、J1でレギュラーを狙えるというのは大きな要素と言えるでしょう。
こうなるとジェフとしては穴を埋めるための補強を、考えなければいけないのではないかと思っていました。
そして、21日に大分DF若狭の獲得が決まりました。
ちょうど大岩と同じ26歳で、CBもSBもこなせる選手。
大岩の代わりとして期待されているのではないでしょうか。
大分の状況を考えると、獲得しやすい選手だったのかもしれませんね。
パワー系のDFといった印象で、長いキックも蹴れる印象。
より関塚監督好みのDFとも言えるのかもしれません。
一方で小技は得意な印象はなく、安定感には課題があるのではないでしょうか。
その点では大岩の方が、計算出来た印象もあるように思います。
大岩は意外と器用なところがありますからね。
安定感に関しては、今後ジェフで成長していかなければいけない部分なのではないかと思います。
一方でGKに関しては、京都GK杉本獲得に興味を示しているとの報道が出ています。
まだ22歳と若い選手で、京都では12試合に出場。
今年はJ-22にも参加し1試合出場しています。
湘南、鳥栖も興味を示しているようで、ジェフが獲得できるかどうかはわからない状況です。
しかし、GK高木が川崎にどうか戻るかに関わらず、実力のあるGKはほしいところだと思っていました。
杉本もこの若さで京都での出場機会があることを考えれば将来性は高い選手なのでしょうが、今必要なのは即戦力だと思います。
福岡GK中村のような例もありますが、中村はユース時代からフル代表を期待されていた選手で、柏のコーチだった井原監督が連れてきた形。
ああいったパターンはそうそうないものだと思います。
2列目から前の補強に力を入れている印象が強いですが、GKは優先順位の高い補強ポイントだと思っていましたので、なんとか良いGKを補強してきてほしいところですね…。
これで噂レベルも含めると主な戦力として考えられる選手は、中村が退団で阿部獲得、ペチュニクが退団でアランダ獲得、大岩が退団で若狭獲得、松田が復帰で吉田を獲得…といった感じなのでしょうか。
あとは2列目の長澤、船山がプラスになれば…といったところですが、田中も退団が決まっていますし、2列目の選手が多いので他の選手の退団も考えられます。
中盤が増えた分、栗山、田代といった後方の選手が満了となっており、守備陣の人数面も気になるところです。
そう考えていくと動きは多いですが、実際のところはどうなのかなと。
中盤にテクニカルな選手が増えたのかなとは感じますが、それをうまく関塚監督が活かせるかどうか。
あとは外国人FWを獲得するのであれば、そこが当たるのかどうかですね。
基本的には退団する選手がいれば、加入する選手もいるのは当然のことだと思います。
退団選手分お金は浮くしポジションも空くわけですからね。
問題はそこで如何にプラスを作れるかどうか、全体のバランスとサッカーのスタイルをどのように考えていくのかどうかでしょう。
個々の選手が良くてもサッカーに合わなければ意味がないわけで、そのあたりも含めて見ていきたいところではないでしょうか。