アランダ、吉田眞紀人の獲得 安は金沢へ?
ジェフ関連の情報が毎日のように出て追いついていませんが、少しずつ取り上げてしてきたいと思います。
まず報じられていた通り、エドゥアルド・アランダの獲得が発表になりました。
先日取り上げた、フットボールチャンネルの予想通りの選手でしたね。
実際に見るとまた違って見えたり細かな点がわかってきたりするのでしょうが、あくまでも動画を見た限りの印象だとタイプ的には動き回ってパスを出すような選手なのでしょうか。
そうなってくると、長澤の補強も含めて、来シーズンはパスをつなぐ方向に進むのか。
ただ、今シーズンもそうでしたが、町田が出場するとトップ下周辺ではパスをつなげるようになっても、チーム全体でつなげないとうまくいかないことの方が多い。
逆に町田起用で序盤のパワーサッカーから方向性が曖昧になってしまったようにも感じましたし、"いいとこどり"というのは意外なほどに難しく、多方面に手を出すと結局"どっちつかず"になってしまうことの方が多いように思います。
昨年の時点で感じてはいましたが、関塚監督はパスサッカーを構築できるタイプではないと思いますし、そのあたりが不安ではないかと私は思います。
続いて、水戸から吉田眞紀人が加入しました。
こちらは事前報道もなく、突然のニュースでした。
吉田は名古屋から水戸に完全移籍した時も驚きだったのですが、そこから1年でジェフに加入することになるとは。
個人的に同郷の木更津市出身ということで、勝手に注目していた選手の1人でした。
吉田は横浜FMのジュニアユース出身で、木更津からアクアラインで通っていたとのこと。
その後、流経柏に進み、2011年に名古屋に加入。
しかし、名古屋での出場機会は少なく13年には松本、14年には水戸にレンタルされそこで31試合に出場し11ゴールとブレイク。
そして、15年に水戸へ完全移籍となりました。
登録はFWですが技術力の高い選手で、ドリブルでの仕掛けやパスの出せる選手といった印象です。
そのため2列目でもプレーでき、前に強いアタッカーというイメージがあります。
180cmと身長もあり、万能な選手といった印象もあります。
タイプは全く違いますが、ポジションなどからして松田の代わりとして考えているところもあるのでしょうか。
ただ、水戸での印象だと、好不調の波がある選手ではないかと思います。
それが今年は29試合出場で4ゴールにとどまった、1つの要因なのかもしれません
また、ジェフは昔から万能な選手を使いこなせない印象もあり、うまくはまるかどうかといった不安もあるようには思います。
とはいえ、まだ23歳ですし、伸び代も期待できる選手。
センスを感じる選手でもありますので、うまくはまるかどうかは別にして非常に楽しみな補強です。
今のところ獲得の報じられている選手も含めて、個人的に一番気になる選手ですね。
長澤のようにレンタルではないので、移籍の不安もひとまずはないですし…(笑)
これで長澤、アランダ、吉田とアタッカーを補強していますが、昨年の戦力で放出が決まっているのは田中のみ。
2列目は人数過多な状態ですし、退団の可能性もあるということではないでしょうか。
考えられるのは町田や谷澤といった、昨年はまりきらなかった選手ということかなと思います。
これだけ補強すると今オフはともかくとして、将来的には井出の立場も難しくなってくるかもしれませんね…。
当初、船山やアランダ補強の話が出たときは、FWにロングボールを蹴って2列目の選手が拾ういわゆる縦ポンサッカーに近いものを考えているのかと思っていました。
そのため安は残すべきではないかとも思っていたのですが、安は金沢移籍の報道が出ています。
ジェフはレンタルを含めると森本、オナイウ、ペチュニク、松田など多くのFWがいる状況でしたが、前線で体を張って戦えるタイプは少ない状況でしたから、空中戦でのポストプレーが期待できる選手は意外と少なかったですし、状況次第で重要な戦力になると思っていました。
しかし、これだけテクニカルな選手を集めていることを考えると、パスをつなぐ方向を考えているのかもしれません。
けれども、そうなるとボランチはあのメンバーだと厳しいのではないかと感じますし、監督もタイプが違うように思います。
いっそ吉田を獲得するのであれば、監督も柱谷哲二氏を招聘すればよかったのでは…と思ってしまいます。
若手育成にも定評がありますし、鳥取監督就任が決まってしまいましたが、ジェフが声をかければ可能だったのではないかと。
すでに関塚監督続投を前提とした話をすべき時期だとは思うのですが(本来は公式発表があってからだとも思いますが)、来年の選手構成を考えていくと、また疑問が生まれてしまうところがあるような気がします。
宝の持ち腐れ状態にならなければいいのですが…。