島田社長退任、長澤がレンタルで加入、岡の復帰
先週末、ジェフからの複数の発表がなされました。
まず島田社長の退任内定と、新社長の発表がなされました。
4年で一区切りですから退任される可能性は十分に考えられるものでした。
難しい時期ではあったと思いますが、今年の成績はJ2に落ちて最も悪い順位。
経営面でも結果的に昨年度は、久々の赤字決算となってしまいました。
数字は数字でしかないとはいえ、もう4年続けるかどうかというタイミングになったところで、そのあたりが判断材料の1つになるのではないか…とは思っていました。
島田社長はまだ先のある方でもあるわけですしね。
ジェフでは良くも悪くも、大きく目立つような社長さんではなかったように思います。
強い主張を持って、クラブを引っ張っていくような印象はなかった。
実際には色々と思うようなところはあったのかもしれませんが、あまりそれを面には出さない方でした。
唯一ご自身の色が出たのが、14年開幕時の「作り直し」の話だったと思います。
しかし、その半年後には監督を交代し、その方向性もなきものとなってしまった。
内外からの圧力などもあったのかもしれませんが、社長自身も関塚監督のネームバリューに期待先行だった感はあったように思います。
とはいえ、過去数代の社長はいろいろと問題を起こしてきた部分もありました。
サポーターからの評判も一般的には悪くなかったようですし、そういった点においては良かったのかなとも思います。
4年間お疲れ様でした。
新社長はJR東日本のグループ会社である、東京モノレールから来られるそうです。
これで三木社長、島田社長と3人続けて、JR出身の社長さんということになります。
しかし、これまでのお二人と異なるのは、社長になる前にジェフでの経験がないこと。
お二人は社長になる以前に取締役などの経験があったものの、今回は全くジェフには携わっていない方が社長に就任することになります。
これによって新たな風が吹くのか、それともいろいろと難しい面が出てくるのか。
クラブが大きく変わるということを考えるとJR以外からの社長という考えもできるでしょうが、現状だと現実的ではないのでしょうね。
古河からJRに主導権が移ったように見える中で、JR出身の社長が続いていることからしても現在はJRの影響力は非常に強い状況のでしょう。
ともかく、新社長さんよろしくお願いします。
続いての大きなニュースとして、ケルンの長澤和輝が浦和に完全移籍し、浦和からジェフにレンタル加入することになりました。
長澤に関しては、先日この冬での放出の可能性をGOALが報じていましたが、海外志向の強い選手ですのでまさかジェフに来ることになるとは思っていませんでした。
期待の若手をビッククラブが完全移籍で獲得し、武者修行のために2部クラブにレンタルさせるというのは海外ではよくあることですね。
長澤は2013年まで専修大学でプレーし、大学NO.1プレーヤーとの呼び名も高かったもののJリーグではまだ未知数。
大学卒業後に加入したケルンでも一時はレギュラーだったようですが、2年間で21試合に出場ということで大活躍とまでは言えないと思います。
浦和は選手層が豊富なためすぐには戦力にはなりがたいということで、ジェフにレンタルさせたということなのでしょう。
もしかしたらペトロヴィッチ監督以降の準備、という可能性もあるのかもしれませんね。
加えて長澤は、昨年7月に左膝内側靭帯断裂という非常に大きな怪我を負っています。
今季に入ってからの出場は1試合のみということで、ジェフへのレンタルは試合勘や公式戦へのリハビリという観点もあるのではないでしょうか。
怪我による影響もまだ未知数な状況ですしね。
また、長澤は昨年5月に、ケルンとの2018年までの長期契約を発表。
年俸も一部では2億円とも言われているそうです。
さすがにそれは高すぎだとは思いますが、靱帯断裂前の評価は高く長期契約を結んで年俸も上げることで、移籍金も高く設定したのではないでしょうか。
そうなると浦和は長澤獲得にそれなりの資金を使った可能性が高いですから、ジェフにレンタルしてレンタル料を得ることで負担を軽くしようという狙いもあったのではないでしょうか。
J1からJ2への若手レンタルは珍しくないですが、その多くはレンタル元クラブで実力が足りず試合に出場できずに外に出されるパターン。
今回大きく異なるのは、浦和でプレーもせずにレンタルされたということになります。
ということは、確実にレンタルバックを想定しているのでしょう。
そうでなければ、お金の面でも元を取れないことになるでしょうし。
ジェフとしては短期間の助っ人として力を借ることになるのではないでしょうか。
長澤は地元千葉から八千代高校出身ということになりますが、専修大ルートということで斉藤氏が獲得に影響した部分も大きかったのではないかと思います。
斉藤氏は元浦和で以前には浦和での目撃情報があっただけでなく、専修大には足しげく通っていたようですしね。
長澤のプレーが見れるのは嬉しくもあるのですが、一方でレンタルバック前提なのではないかと思うと複雑な気持ちもあります。
高木や松田の復帰報道を見ても残念に思うところは大きかったですし、今回はさらにレンタルからの完全移籍が難しそうでもありますしね。
それはともかく、まずはジェフでのプレーを見たいところではありますが。
続いて、岡の甲府復帰も発表になりました。
岡はちばぎんカップの代わりとなった山形戦で出場したので、監督から期待されているのかなと思っていました。
しかし、残念ながら公式戦での出場はありませんでした。
186cmと身長が高くがたいも良いので、相手に威圧感を与えられるGKではないかと思います。
しかし、山形戦では連携の問題もあったのか、安定したプレーは出来ず。
ただ、あの試合は選手個々のコンディションも悪かったので、テスト的な意味合いが非常に強かったのでしょうし、あの試合だけで判断するのは酷ですね。
今年のジェフはコンディションのピークが開幕時だったと思うので、あの時期はコンディショニングの底だったのではないかと思います。
しかし、高木がレンタル元の川崎に復帰となると、GKは新卒の大野だけになってしまう。
高木が戻るのなら当然補強はあると思いますが、ジェフでの経験等を考えると不安な面も出てくると思います。
ですから、岡は残したい選手なのではないかと思っていたのですが、岡復帰発表の翌日に甲府GK荻が名古屋からオファーを受けているとの報道がされました。
レンタル移籍の選手というのは、まずレンタル元と契約交渉を行ってから次の交渉が行われるわけですから、甲府の都合という面が大きいのかもしれません。
岡も一時は荻からポジションを奪ったGKですし、他選手の動向次第では甲府でチャンスを得られるかもしれませんね。
ジェフでは1年限りでしたが、頑張ってほしいと思います。
その他のニュースはまた明日。
時間もなく、精神的にもちょっと苦しい状況が続いております。
出来れば年内に、今年を振り替える記事をあと2つはアップしたいのですが…。