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田代、佐藤祥が契約満了に

 契約満了の選手が立て続けに発表されていますが、1つ1つ取り上げていきたいと思います。
 選手の入れ替えは当然必要なことだと思いますが、やっぱりさみしいところはありますね。
 まず17日に田代真一、佐藤祥の契約満了が発表になりました。



 田代真一は2014年に、横浜FMからジェフに完全移籍。
 ジェフとしては高さがあって足元の技術もあるボランチとして、期待していたのではないかと思います。
 高さのあるボランチは、長らくジェフに不足していた部分でした。


 しかし、期待よりもフィジカル面ではもう1つのところがあって、守備面での強さを発揮しきれない部分があった印象です。
 今年途中に大岩がCBから外れた時期に田代ではなく栗山が起用されたのも、栗山の方が体幹の強さや跳躍力があると思われたからではないでしょうか。
 また、スピード面にも課題が感じられ、裏を取られる場面もあったように思います。
 栗山のようにマークを完全に見失うようなことは少なかった印象ですが、走力で勝負となった時に苦しい部分も感じました。
 


 一方でパスの供給源としては、期待以上の能力を見せてくれた印象です。
 ミドルパスの精度が高く、視野も広いため、縦へのパスを期待できる選手でした。
 ただ、ジェフではよりプレーに安定感があり、サイドへの散らしたパスを出せてビルドアップを作ることができる健太郎と被るところがあって、出場機会が伸びなかった。


 クラブとしては技術があって守備で跳ね返せるボランチを期待したのではないかと思うのですが、後者がもう1つだったためそれなら健太郎の方が…となったのではないでしょうか。
 今季はボランチだけでなく左SBなどもこなし、守備面における便利屋として起用されていた部分もありました。
 途中出場からトリプルボランチの一角として、プレーしていた時期もありましたね。


 来年も関塚監督が続投することになれば、富澤はDFラインの中心として固定化するのではないかという予想もできます。
 富澤をボランチとして計算しないとなると現状では田代がボランチの4番手となり、実際パウリーニョと勇人が出場停止となった岡山戦では富澤をCBに固定して健太郎と田代がダブルボランチを組みました。
 SBやCBとしてプレーできることもありますし、今季もベンチに入ることは多かったですから、来期も残るのではないかと思っていました。
 しかし、斉藤氏が補強した選手ということもあって、契約満了になったということなのでしょうか。



 下部組織から生え抜きの佐藤祥は11年に2種登録となり、12年から正式に加入。
 今年の夏からJ3の秋田に、レンタル移籍していました。
 下部組織からの生え抜き選手ということもあって、心情的に残念な思いもあります。
 

 ただ、レンタル先の秋田では出場機会に恵まれていましたので、その時点で来季はジェフを離れるのだろうなと思っていました。
 残念だったのは、今年の夏までに戦力として一度も活躍できなかったこと。
 もうプロ入り4年目でA契約枠として計算されるわけですし、これ以上は見守るのも難しいという判断ではないかと思います。
 何よりもせっかく秋田で本職のボランチとして活躍し始めたところで、再びジェフに戻してまた1年を棒に振ったらその後の選手人生にも大きく影を落とすことになります。
 本人のことを考えても、仕方のない状況にあるのでしょう。


 レンタルとなる前に一度でもジェフで可能性が見いだせていたのなら、状況は変わっていたのかもしれません。
 佐藤祥は運動量豊富で危機察知能力も高く、前への反応が良くグッと相手につめられるボランチだと思います。
 しかし、現実問題として考えると、中盤のバランサーとしては勇人がいたし、カバーリング能力で言えば山口慶もいた。
 井出のようにアタッカータイプなら試合で試すことも容易かったでしょうが、チームの心臓であるボランチで若手を試すのは難しいところがあったのだろうと思います。
 だから、SBとして試された部分もあったのかもしれません。


 それでもボランチとしてポテンシャルは十分持ち合わせた選手でしたから、将来に期待したファンは非常に多かったのだろうと思います。
 こういった形で若手がチームを離れる可能性もあるからこそ、具体的に誰がどうのといった話ではないですが、全体のバランスとしてベテランに頼る選手構成ではなく、若手も頑張らなければいけない状況をクラブ単位で作りあげることが大事なのではないかと思います。
 近年のジェフは早期昇格ばかりを目指した結果、ベテラン重視の状況となり若手が出てきにくい状況となり、チームの土台作りにも悪影響を及ぼしていたのではないかと思います。



 来季においても、初めに契約満了が発表された選手6人は若手〜中堅選手ということになります。
 1人1人は契約満了も仕方がないと思うところもありますが、全体としての方向性はどう変化していくのか。
 もともと昨年からジェフは選手の保有人数が少なく、開幕直前に補強された3人も人数を埋めようといった意味合いが強かったのではないかと思います。
 若手〜中堅を放出してまた同世代の選手たちを獲得しても変化はないですし、放出された分即戦力のベテラン選手を補強することになるのでしょうか。


 あくまでも例えばですが、ボランチに関しては来年でもう32歳とベテランの域にかかる健太郎が、退団する可能性もありえるのかなと思っていました。
 個人的には健太郎は好きな選手ですが、関塚監督の方向とは若干ずれるところもあると思うし、それくらい思い切ったことをしないと世代交代は難しいのではないかといった思いがあります。
 しかし、ここまでの流れだと田代や佐藤祥といった、比較的若い選手が放出となった。
 あるいは栗山にしてもそうですが、戦力になりきれるかどうかといったレベルの若手〜中堅選手を放出したということが言えると思います。


 その分、ベテラン選手は残すということになるのでしょうか。
 確かにベテラン選手の方が来年の戦力としては確実に計算できると思いますし、関塚監督にとっても重宝して便利なところはあると思うのですが、将来性ということを考えれば若手〜中堅の方が期待できるかもしれない。
 やはり来年もJ1昇格に向けて、短期での結果重視で挑むということになるのか。



 そうなると、どれだけスポンサーからお金を集められるのか、親会社から引き出せるのかが重要になってくるかもしれない。
 J2に落ちてからこれまででも十分わかったように中途半端に数人のベテラン選手を補強しても大きく変わることはなく、将来的には逆にマイナスにもなりかねないわけですから、その方向で行くのであれば相当の補強をしなければ変われないでしょう。
 今年の成績、チーム状況を考えれば、余計に大幅な補強が必要になってくる。
 それが現状のジェフにできるのかどうか。


 J2に降格してからここまでの経営情報を見るとジェフは徐々に苦しくなってはいますが、結局予算の多くは親会社からのお金でやりくりしているのでしょうから、親会社の意向次第では大量補強も可能かもしれないし、そこは外部には予測しきれない部分もあります。
 特にJR東日本は野球部にプロ球団以上のお金をかけている話すらあるようですから、本気になればそれだけの予算はあるのでしょう。
 しかし、これまでと同様の予算なのであれば、世代交代に移りかけていたジェフが、また元に戻るだけとなってしまう可能性もあるのではないでしょうか。



 ともかく、二選手、ジェフではお疲れ様でした。
 田代はJ2でも欲しがるチームがあるのではないでしょうか。
 良いチームに加入できるといいですね。


 佐藤祥は秋田への完全移籍が一番ではないかと思います。
 ただ、レンタル先での活躍によって、秋田に限らずJ3の関係者にはアピールできた部分があるのではないでしょうか。
 個人的にはぜひ間瀬さんの下で頑張ってほしいと思うところですが。