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アタッキングサードに入れず攻撃を作れなかったジェフ

 昨日は主に岡山戦でのPKの話をしたので、本日はそれ以外の展開について。
 あの試合で問題となったのは、やはり攻撃面。
 流れの中での攻撃ではPKを与えた水野のチャンスメイクのシーン以外では、ほとんどチャンスを作れなかったのではないでしょうか。


 岡山戦でのジェフは東京V戦と同様に素早く前線にあてる攻撃を狙っていった印象でしたが、やはりそれではうまくいかなかったということでしょう。
 東京V戦後にも「この戦い方で他チームに通用するかは微妙」と話しましたが、あの試合ではサイズに課題がある東京VのCB2人に対して、2トップだけでなく松田や田中も飛び込んで行って3トップ気味にフィジカル勝負に持ち込んで成功した試合。
 東京Vは守備への戻りに課題があったことも手伝って、それが有効に機能したと言えるでしょう。



 しかし、岡山は3バックだったため、ジェフの2トップとSHが中央に飛び込んでいっただけでは効果が薄い。
 岩政や近藤はフィジカル面に特徴がありアンカーの矢島もDFライン前でバランスを取っていましたから、単純にそこに放り込むだけでは攻略できなかった。
 むしろ岡山の守備組織を考えると3バックとアンカーで中央には人数がいたわけで、そこにFWとSHが人数をかけて放り込む攻撃は、相手の守備の厚いエリアに自ら入っていくようなもので中央で渋滞を起こしていた印象もありました。


 唯一SHが中央に攻め込んでチャンスメイクが期待できたのは、アンカー脇を取れていた場面だったと思います。
 相手のインサイドハーフが攻撃時に前に出てきたところで、松田と田中の走力を活かして裏を取る展開。
 それが前半の35分頃には、一時的に出来ていたと思います。



 けれども、関塚監督になってからのジェフは、バイタルエリアを取ってもそこから攻撃の形が作れない。
 攻撃の細かな組織作りができていないため、トップ下の位置でSHがボールを持ってもそこからどのようにボールを運んでいいか戸惑うシーンが多発していました。
 カウンターでSHがアンカー脇を取ってボールを持っても、前のFWが裏に抜けるべきか受けて落とすべきなのかわからず、戸惑ってお見合い状態になっていました。


 その数分をしのいだ岡山は、守備バランスを改善。
 簡単にはアンカー脇を取らせないようになり、カウンターも簡単には作らせない状態になっていきました。
 その後、前半の残り時間はいつも通りジェフが後方でボールを持っても、攻撃を仕掛けられない展開に陥っていった印象です。



 試合後に田中は「僕が抜けたところの一貴のスペースを上手く使えれば、フィニッシュまで持っていけたのではないか」と話しています。
 確かに東京V戦では左右が逆でしたが、松田が斜めに走り込んで空いたスペースを中村が使って、サイド攻撃といった展開が作れていました。
 東京VはCB2人のフォローをするためSBが遅れて中央に絞る動きをすることによって、サイドのスペースが空きがちでした。
 加えて対面の南も攻め残る傾向があったため、中村が空いたところもあったと思います。


 しかし、岡山はSHがゴール前に飛び込んで来ても、中央に問題は発生せずサイドの選手が中に絞る必要などなかった。
 むしろジェフのSHが中央に飛び込んでいくため、岡山のウイングバックはSBだけを見ればいい状態になるわけで、サイドの守備は楽な状態だったのかもしれません。
 ジェフがサイドで複数の選手が絡む攻撃をした場合は、インサイドハーフウイングバックと対処する約束事になっていましたが、そういったシーン自体が少なかったように思います。



 もしかしたら岡山はジェフのSHが中央に入ってくる動きも見越して、1ボランチの3-3-2-2を実行したのかもしれませんね。
 基本的にサイドは1人で十分だから、2トップと2シャドーのシステムにして、より前に攻め込んでいこうと。
 結局得点力不足に関しては岡山ももう1つだったとは思いますが、より可能性を感じたのは岡山の攻撃だったように思います。


 サイドからの攻撃は試合終盤に水野が相手選手にしっかりとつかれた状況でのセンタリングや、後半序盤にあった大岩のアーリークロスくらいしか作れなかった印象です。
 アーリークロスからの展開は今季序盤から狙っている形ですが、それだけでは確実性は低い。
 結局ミドルサードからゴール前にラストパスを送ってばかりでは当然チャンスメイクは難しいわけで、シーズンを通してそこから先に入っていく術を作れなかったということになってしまいますね。