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松田力、水野に「早めのタイミングでクロスを入れてくれ」

 愛媛戦後の松田のコメントより。
 松田は「晃樹さん」と呼んでいるのですね。
 どうしても水野に関してはどこかで「永遠の若手」といった見方をしてしまう部分があるので、ちょっと意外な呼ばれ方でした。


 実際には、水野ももう30歳。
 しかし、同世代でユース代表などでプレーしていた家長は、J2首位を行く大宮を引っ張るエース的な存在。
 年齢では1つ下の本田も、ミランや日本代表でプレーしています。
 水野もまだまだ悪い意味で落ち着くというか老け込む年齢ではないと思いますし、更なる成長を期待したいですね。



 そんな先輩水野に対し松田は、「早めのタイミングでクロスを入れてくれとしつこいくらいに言っている」そうで、自分をしっかりと主張しているようです。
 ストライカーとしての姿勢を感じますね。
 昨日も話した通り「早めのタイミングでのクロス」は水野の真骨頂だと思いますし、まだ試合でうまくいく回数は少ないですが、2人の相性は良いのではないでしょうか。
 水野が出場時間を伸ばしているのも、"松田効果"といったところがあるのかもしれません。


 またチームとしても、ここ数試合ロングカウンター時の攻撃参加の枚数が増えている印象です。
 これも松田の存在が大きく、スピードのある松田が長い距離を走る。
 あるいは前で体を張ることでシュートまで持ち込めなくともマイボールにすることができるため、他の選手が信頼して前に出ていけるようになったのではないでしょうか。



 松田本人も「カウンターは起点になる部分で打開できればチャンスが作れる」、「自分のところで収まれば攻撃を組み立てられる」と話しており、その自覚はあるのでしょう。
 試合をみてもカウンター時には、「まずは素早く松田にあてる」というのが約束事になっている印象です。
 愛媛戦での先制ゴールも松田がうまく落としたところから、水野が裏に出るかたちが出来ていました。
 28分のカウンターでも松田が中盤で2人抜いて、1人でチャンスを作った展開でした。


 カウンターの枚数は増えたもののチャンスを作れた回数は少なく、細かな連携面などはいまだに課題だと思います。
 カウンター時に松田にあてて、選手たちが前に走る。
 そこまでは出来たものの、そこからどこに落として、どう展開して、どう仕掛けるのかに関しては、まだ詰め切れていないように感じます。



 松田は守備でも貢献度が高く、ペチュニクを2トップの一角で使えたのも、松田が最後まで粘り強く追いかける。
 体を張って守るといった動きなどが出来ているからではないでしょうか。
 組織として相手ボランチをどう見るのか。
 ボランチが前に出ていくのか、FWが下がるのか、相手の間に立って"マークをぼかして"守るのか…といったところは以前曖昧なままではありますが、松田ががむしゃらに追うことで何とかなった試合でもあったように思います。


 守備での運動量や体を張るという点においては、愛媛戦でもオナイウに課題を感じましたし、松田からしっかりと学んでほしいところではないかと思います。
 ペチュニクが疲れて守備固めで入ったと思うのですが、その守備でズルズルと下がってしまい全体のラインも下がってしまった。
 チームとしても森本が欠場でペチュニクがスタメンでFWとして起用された時点で、守備固め要因のFWが必要だったと思うのですが、なぜ安あたりを入れなかったのか…。
 逆に町田あたりはどういったケースになったら起用されるのかわかりませんでしたし、この辺りに詰めの甘さを感じます。



 松田に関しては現在のジェフを引っ張る存在になりつつありますし、来季残ってほしい選手の中でも特に優先順位の高い存在ではないかと思いますが、残留は簡単ではないのかもしれません。
 名古屋は来季監督交代が決定。
 外国人選手も全員退団する可能性も報じられています


 新監督としてはひとまずポテンシャルのある選手をその目で見たいところでしょうし、川又、永井などがいるとはいえ、ジェフで活躍している松田も戦力候補の1人となるのは自然な流れではないかと思います。
 監督交代がなくともこれだけ能力のある選手ですから残留は厳しいのではないかと感じていましたし、あまり期待は出来ないのではないでしょうか。
 レンタル選手ということで、まずは名古屋が松田をどう判断するのかが優先されるはずですしね。



 ジェフとしては、レンタルバックの可能性があっても欲しい選手だった。
 例え半年間になったとしても、ジェフで戦ってほしい選手だったということではないでしょうか
 実際、松田の効果は単純な得点能力だけでなく、今までできていなかったカウンターや守備など様々な部分に好影響を与えていると思います。


 もちろん完全移籍の補強の方が、チームにとって望ましいのは当然のこと。
 しかし、松田がいなければ今季のジェフは、早々に終戦していた可能性もあるのではないでしょうか。
 それだけ緊急補強が必要な状況だったと、言えるのではないかと思います。



 ジェフとしてはJ1に昇格して、より選手にとって魅力的な環境を作る。
 そして、松田や松田のようなポテンシャルのある選手を、補強していく必要が出てくるのではないでしょうか。
 もちろん自前での育成も目指していくべきですが、来季昇格してもこのままでは厳しいシーズンになると思いますし、昇格となれば残留に向けて必死にやっていくしかないでしょう。
 まずは今季を戦い抜くことが大事ですが、裏では当然来季の準備を進めていかなければいけない時期に入ってきましたね。