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真価を問われる首位大宮との対戦

 シルバーウィーク3連戦の最後は大宮と対戦。
 大宮は現在J2で首位。
 2位磐田との勝点差は10となっており、J2優勝争いで1つ抜けた存在になっています。


 しかし、最近5試合の成績は1勝3敗1分。
 一時に比べると、調子を落としている状況と言えるでしょう。
 前節東京V戦では1-0で久々の勝利となりましたが、苦労した末の勝ち星だったように思います。



 今季J2に降格した大宮はシーズン序盤こそ苦労したものの、その後は長らく好調をキープ。
 4月11日にジェフに敗れてからは、6月28日の東京V戦まで黒星がなく、その直後の長崎戦からはまた安定して勝ち点を伸ばし8連勝。
 しかし、8月15日の愛媛戦に1-3で敗れると、そこから4試合勝ち星なしの状況となっていました。


 サッカーのスタイルに関しては、前回ジェフと対戦した頃と大きく変わっていない印象です。
 フラットな4-4-2で戦い、守備はコンパクトに。
 攻撃では前線の家長やムルジャのキープ力を駆使しながら、サイドをワイドに仕掛けていく。


 シンプルな戦い方だからこそ、戦力で他チームに勝る大宮はここまで勝ち点を伸ばしてきたのかもしれません。
 C大阪、磐田に加えジェフなども含めた他の昇格候補は、自ら転げ落ちて成績を延ばせなかった印象もありますし…。
 逆に現在の大宮は選手たちの調子も落ちており、それがそのまま結果にも出てしまっている部分があるのでしょうか。
 特に守備における最終局面で、粘りに欠けている部分があるように思います。


 
 ジェフとしては、首位の大宮を叩くチャンスとも言えるのかもしれません。
 現在首位の大宮と7位ジェフの勝点差は21で、ここからの逆転を狙うのは現実的ではないと思います。
 けれども、首位の大宮と良い試合をして結果も残せれば、チームの勢いも増してくるかもしれない。


 しかし、ジェフの方も、決してチーム状態は良くないと思います。
 前々節には北九州相手に1-3で敗れて、栃木戦では前半に大苦戦。
 栃木戦のハーフタイムまでは、このままだと本当にチーム崩壊か…とすら、思ってしまうような状況でした。


 後半に入ってからは、ともかく積極的に前に出る姿勢を見せて、後方を顧みず勢いで戦う展開になっていったと思います。
 ハイプレス復活を望む声もありますが、もしかしたらあれが現状での精一杯のハイプレスに近い状態だったのかもしれません。
 シーズン開幕直後の数試合こそハイプレスが90分機能していた試合もありましたが、その後は試合途中から失速する試合も多かったと思います。
 90分ハイプレスをこなすのは、無理があるということではないでしょうか。



 そうなると、キックオフからハイプレスを実施するのはリスクが大きい。
 行けるところまで行って後半は守るプランだと、どうしても試合終盤に疲労困憊状態で守らなければいけなくなり苦しくなってしまう可能性が想定されると思います。
 実際、ジェフは前半に比べて後半の方が失点数が極めて多いことを考えると、前半から飛ばすプランはリスクが大きい。
 それを考えるとハイプレスをやるとすれば試合途中からから、前へ圧力を高めていく展開となるのではないでしょうか。


 しかし、栃木戦の後半の戦い方を考えると結果的には良かったですが、内容には不安も残ったように思います。
 前に出ていく分後方にはかなりのスペースが出来ていたし、攻撃から守備の戻りも遅く、前への勢いが強すぎて落ち着く時間も作れなかった。
 75分には栃木に決定的なシーンを作られてしまいましたし、スコアほど良い状態ではなかったと思います。


 先日も話した通り、5月末の北九州戦などでも前に出ていこうとして裏を取られてしまいましたし、そこからハイプレスをあきらめたという面も大きかったのでしょう。
 栃木戦後半もこのスタイルでの戦い方に、限界も感じた部分があったように思います。



 今ハイプレッシャーを実施するのなら、後半から仕掛けていくしかないのかもしれない…。
 それはようするに、昨年終盤に後半途中からケンペスを投入して一気に前へ仕掛けていく、あのサッカーに近い状態なのかもしれません。
 どんどん前へ攻め込んで押せ押せ状態になって、相手を圧力で圧倒する。
 しかし、守備のリスクは非常に大きく、相手を押し切れなければ裏を取られるリスクがある。
 こういった傾向は、ミラー監督時代の2007年頃から見られた、ジェフの大きな課題ですね。


 サポーターにもあの守備を無視したイケイケ状態が好まれる傾向があり、選手たちも積極的に前に出ていく。
 その勢いを止めてしまえば、逆にやられてしまう不安もどこかにあるのかもしれません。
 前への勢いをコントロールして戦っているわけではなく、相手を前に押し込むことで守備も回避しているわけで、受けに回った時のことなどは考えていない状態と言えるでしょう。


 しかし、毎試合相手を狙い通りに押し込むというのは簡単なことではなく。
 攻撃も一本調子になり、逆に裏を取られてやられる試合もある…。。
 ようするにバランスの取れていない、ピーキーな状態と言えるのでしょう。



 選手たちのコメントを読むと、栃木戦では2点目を狙うために先制ゴール後も前への姿勢を強めて行ったということだったようです。
 ということは、今後もあの姿勢で戦っていくのか。
 しかし、下位チーム相手ならそれで誤魔化せても、トップチーム相手では難しいところもあるのではないかといった不安もあります。


 首位の大宮相手に、どのようなゲームプランで挑むのか。
 中村と金井などの起用法も気になりますし、栃木戦で苦しんだサイドの奥の守備なども注目ではないかと思います。
 7月26日の熊本戦以来となる複数得点をあげて栃木に勝利をしたジェフですが、最下位となった栃木相手だったわけですし、真価を問われるのはこれからだと思います。