今週末、シンガポールから連戦で鈴鹿開催

 F1ネタでは久々の更新となります。
 今年もF1は見続けているのですが、日本人ドライバーが不在となったこと。
 サッカーも見ていると視聴時間もなくて、どうしても更新が遅くなってしまうことなどもあって控えていました。
 しかし、今週末はいよいよ鈴鹿ということで、今シーズンの流れを軽く振り返ってみたいと思います。


 まず今年注目されたのが、ホンダのF1復帰。
 欧州でも注目度は高かったようですが、これまでのところ大きく苦戦。
 昨年のマクラーレンも決して状況が良くなかったとはいえ、181ポイントを稼ぎランキングでは5位。
 しかし、今年は現在のところ残り6レースで17ポイントしか稼げておらず、ランキングも9位で資金難のマノーに続き下から2番目の成績。
 マクラーレンは昨年も結果が出せていなかったから…というフォローを目にしたことがありますが、しっかりと成績を見ればその差は歴然ということになります。


 F1は昨年からエンジンレギュレーションが大幅に変更となっています。
 V6ターボとなりエネルギー改正システムも変更となってこれがホンダ復帰の後押しにもつながったわけですが、今年から参戦するホンダは1年間準備期間ができてしまい、他メーカーから情報を得られることに対して不満の声も上がっていました。
 しかし、結果的に言えば、そのメリットを完全にものにすることは出来ずに苦しんでいるということになります。


 ただ、コアなモータースポーツファンからは、ホンダがうまくいくのか疑問の声も上がっていました。
 現在のホンダはインディ、スーパーフォーミュラ、WTCCなど多くの主要カテゴリーで苦戦。
 第3期F1時のホンダも大きく苦しんだこともあって、再び低迷する可能性もあるのではないかという予想もありました。
 私もそううまくはいかないだろうとは思っていましたが、ここまでの苦戦は予想外でした。



 鈴鹿でもマクラーレンホンダには、あまり期待できないのではないかと思います。
 鈴鹿もエンジン全開率の高いコースで、マクラーレンホンダにとっては苦手なサーキットと言えるのではないでしょうか。
 見どころはそれ以外のところということになるのではないかと思います。


 2014年からエンジンレギュレーションが変更になって、前年の開発を中断してまで力を入れてきたメルセデスが19戦中16勝を納めるなど圧倒的な強さを見せてきました。
 今年も13戦中10勝をメルセデスが勝利。
 特にルイス・ハミルトンが安定した速さを見せており、チームメイトのニコ・ロズベルグを抑えこのままチャンピオンに輝く可能性が高まっています。



 しかし、先週末行われたシンガポールGPでは、メルセデスがまさかの大苦戦。
 予選・決勝を合わせてフェラーリレッドブルに先を行かれる展開となってしまいました。
 この苦戦の原因がなんなのかが、現在注目の的となっています。


 一番に考えられるのが、シンガポールが市街地コースでエンジン全開率の低いサーキットであるため苦戦したというもの。
 加えてメルセデスが苦手なソフト・スーパーソフトタイヤでのレースだったので、タイヤとの相性が悪かったという可能性。
 これらの場合、シンガポール限りでの苦戦と考えられます。



 しかし、それにしてもここまで苦戦したメルセデスというのは本当に久々であるため、それだけの理由なのか?という疑問もあります。
 もう1つ原因として考えられるのが、ドイツGP終盤にセバスチャン・ベッテルのタイヤがバーストしたことにより、タイヤの内圧に関する制限が加わったというもの。
 翌戦のイタリアGPではレーススタート直前にメルセデスの2台がその規定を守れていなかったことが後に発覚し大きな騒動となったわけですが、その翌戦となったシンガポールGPでは測定方法も変わり内圧制限を守ったと思われるため苦戦したのか…。


 もし内圧制限による苦戦なのであれば、今後のレースでも影響が出てくる可能性が考えられます。
 ただ、内圧制限だけで、あそこまでの苦戦となるかどうかというのも怪しく。
 複合的なものだったのかもしれませんが、メルセデスの苦戦が今後も続くのか、それともシンガポールだけの現象なのか。
 そこが一番の見どころということになるのではないかと思います。



 また、単純に鈴鹿はテクニカルで難しいサーキットとも言われてます。
 スパと並んでドライバーの腕前を感じ取れるコースだと思いますから、そこも楽しみの1つです。
 1つ1つのコーナーの攻略方法を、じっくりと見たくなるサーキットと言えるのではないでしょうか。


 フジテレビNEXTでは金曜日から各セッションを生放送
 毎年恒例となっているF1GPニュースの生放送も、木曜日から日曜日にかけて毎日放送となっています。
 その他、BSフジで録画放送されるだけでなく、今回は地上波でも関東ローカルで決勝のみ深夜に放送があるそうです。
 ホンダ復帰で地上波放送も再開するのではないかと言われていましたが、この苦戦でどうなることか…と思われていました。
 しかし、何とか鈴鹿の決勝だけは放送するのですね。



 なお、昨年は大雨での鈴鹿開催となり、ジュール・ビアンキが大クラッシュ。
 長く昏睡状態が続いていましたが、2015年7月17日に亡くなりました。
 あのような事故がF1で二度と起こらないように祈りつつ、ビアンキの分までクリーンで素晴らしいレースが見られるように期待したいと思います。
 改めて、ビアンキのご冥福をお祈りいたします。