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「頑張ります!」のその先は…?

 明日は連戦で栃木戦。
 ブログの更新もお休みします。
 ここ最近少しずつ勝点を稼ぎつつも、すっきりとした試合は少なかったジェフですが、北九州戦ではついにボロが出てしまったといった印象でした。


 振り返ってみれば、北九州とは5月24日に対戦した際も1-3で敗戦。
 あの時も既にシーズン序盤のハイプレスには綻びが出つつあったと思うのですが、あの試合で前に出ようとしたパウリーニョがスカッと抜かれてやられてしまい、はっきりと「このままではまずい」と感じさせられた試合だったと思います。
 北九州には2試合連続で、現実を見せつけられたことになります。



 現在のジェフはゴール前を人数で固めて、局面で「頑張って守る」のがベースとなっている印象。
 ボランチがCB前を埋めるだけでなく、SBも中央に絞って跳ね返しに貢献する。
 しかし、局面で「頑張って守る」ことがベースとなっているとなっているだけに、うまくいかなくなると一気に不安が生じる可能性があるのかもしれないと感じさせられた試合でした。


 「頑張る」ことによって、その先に何があるのか…。
 組織的に戦えていないだけに、どの方向に「頑張ればいい」のか…。
 「頑張る」ことによる成果が出ているうちはまだいいですが、そうではないと「あれ?」と戸惑う選手が出てくるかもしれない。
 その選手たちの精神的な不安や戸惑いを感じたのが、87分に勝ち越しゴールを浴び、89分に追加点を受けた間の動けなくなった時間帯に見られたような気がしました。


 そういった精神的な問題が数分だけで終わるのならいいのですが、それがより長く続いたら…。
 そして、チームの一部ではなくチーム全体に影響を及ぼしていったら、チームは崩壊する恐れがある。
 「頑張っている」のに結果が出ないことによって、チームや戦術、監督への疑問につながっていく可能性がある。
 そういった危機感を覚えた試合でした。



 攻撃面では水野が右SHに起用され、ペチュニクが左SHでスタートしました。
 水野は岐阜戦でも1人である程度チャンスを作っていたので、右からクロスを上げて左のペチュニクが飛び込む展開を期待した部分があったのではないでしょうか。
 ペチュニクはチャンスを作ることのできる選手ではありますが、1人で攻撃を作れるような選手ではなく高い位置でボールを受けてやりくりできるタイプでしょう。
 どちらかと言えば、使われる側の選手と言えるのではないでしょうか。


 しかし、さすがに水野1人では攻撃を作るまでには至らず。
 ペチュニクも右サイドからの方がゴール前に飛び込むのがうまい印象で、前半に一度水野がアーリークロスを上げた際もペチュニクは間に合わなかったシーンがありました。
 これは水野が素早くクロスを上げるタイプで、逆サイドで起用されたペチュニクとは相性が良くないといった面もあるのかもしれませんが。



 また、試合途中から攻撃時にペチュニクがトップ下に流れるプレーが増えて、中村の前が空く形となりました。
 それによって中村が高い位置でボールを持てたシーンが2,3度ありましたが、やはり中村は1対1で勝負できるタイプではない。
 周りの選手と連携して細かいパスをつなぐ中で抜け出してクロスを上げるのが得意なタイプなわけで、前が空いてボールを持っても機能しないことが多い印象です。
 やはり今のチームでは、そういった細かなパスワークが作れないといった問題が根本にはあるのでしょう。


 チュニクも中村もどちらかといえば使われる側の選手ということで、今のチームには使う側の選手がいないというのが大きな問題になっていると思います。
 タイプはそれぞれ異なりますが、兵働や大塚といった選手が退団し、町田も使われていないということで、誰がおぜん立てをするのかといったところに疑問が感じられます。
 中村憲剛のように守備も出来てビルドアップもチャンスメイクも出来るようなボランチがいれば1人で何でもしてくれるのでしょうが、そういった選手がどこにでもいるはずもなく。
 工夫をしたチーム作りというのが必要になってくると思うのですが、それが出来ていないのが現状と言えるのでしょう。



 さて、明日の対戦相手は栃木。
 栃木は阪倉監督が、第24節群馬戦での敗戦を受けて辞任。
 しかし、現在も21位とJ3との入れ替え戦圏内に入っており、苦しい状況に立たされています。


 倉田監督就任直後の讃岐戦こそ1-0で勝利していますが、そこからの成績は1勝4敗2分。
 唯一の勝利は横浜FC戦で、横浜FCの8連敗中のうちの1つということになります。
 その横浜FCも8連敗を受けて、さすがに監督交代となりました。
 なお、栃木は天皇杯初戦でも流通経済大に0-0の末、PK戦で敗れています。


 栃木は前々節C大阪戦で1-4で敗れ、前節水戸戦でも2-2で引き分けており、守備に不安がある印象です。
 倉田監督就任後も基本的にはフラットな4-4-2は変えず、サイドにボールを追いやって囲い込む守備というのを基本としている印象ですが、前からの守備がうまくはまりきらない。
 そして、中盤の守備にも甘さがあり、その状態でも最終ラインは高いため、裏を取られてやられることが多いのではないでしょうか。
 水戸戦後半ではアウェイの水戸がスタミナ切れを起こしたこともあって、試合終盤に同点ゴールを決めて貴重な勝点1を手にしたことになります。



 ジェフとしてはホームゲームでもありますし、相手の順位や状況を考えれば勝点3をものにしたい試合ということになるのではないでしょうか。
 順位も前節北九州戦の敗戦で、8位にまで落ちてしまいました。
 しかし、上位勢も乗り切れていないチームが多いですし、プレーオフのライバルもまだまだ甘さは残る印象ですから、上に行くチャンスは十分にあると思います。


 ただ、冒頭で話した通り、ジェフもここから2試合でズルズルと負けが込むようであれば、チームが崩壊する可能性もあり得るかもしれない。
 基本的には昇格を目指してきたチームということなるのでしょうから、昇格から成績が遠のくとより精神的にも厳しくなってくるのではないでしょうか。
 ここからの2試合で踏ん張れるかどうかは、今後に向けて大きな分かれ道になるかもしれませんね。