シーズン終盤に向けて京都と対戦

 天皇杯国際Aマッチ開催のため、2週間日程の空いたJ2が今週末から再開。
 J2も残すところあと12試合となりました。


 この国際Aマッチ期間中に、ジェフではペチュニクと安がそれぞれ自国の代表に選出されました。
 スロベニア代表に選出されたペチュニクは、9月5日に行われたスイス代表とのアウェーゲームに58分から出場
 しかし、2-0でリードしていたスロベニアですが、80分から立て続けに2ゴールを奪われ、後半アディショナルタイムにも失点して2-3で逆転負け。
 9月9日にホームで行われたエストニア代表戦では1-0で勝利しましたが、この試合ではペチュニクの出場機会はありませんでした。


 直接のライバルであるスイスに逆転負けを喫してしまったスロベニアは、現在3位で2位スイスとの勝点差は3。
 3位でも最も成績の良いチームは本戦出場となり、それ以外の3位チームにもプレーオフがありますが、4位エストニアも勝点2でスロベニアを追っている状況で、最後までどう転ぶかわからない状況です。
 EURO予選の残り2試合は、10月上旬に行われます。


 一方、安が選出された北朝鮮代表は、9月3日にアウェイでバーレーン代表と対戦し1-0で勝利
 これで北朝鮮は3戦全勝となり、順調に勝利を重ねています。
 なお、2次予選初戦となったイエメン代表戦では1-0で北朝鮮が勝利したのですが、イエメンが出場停止中の選手を起用したため没収試合となり、3-0で北朝鮮勝利の扱いとなったそうです。



 週の半ばに代表に参加したこととなった安は、先週末の天皇杯岐阜戦でもすでにベンチに入っています。
 一方のペチュニクは過密日程となっていますが、エストニア代表戦では出場機会がなし。
 しかし、長距離移動をこなしているわけで、その影響が気になるところです。


 ペチュニクイングランド代表戦に参加した直後に行われた6月21日の大分戦でもスタメンを外れ、後半スタート同時に途中起用されていますので、今回もスーパーサブに回る可能性があるのかもしれませんね。
 ペチュニクはコンディショニングには課題がある印象ですし、今後への影響を考えても無理はさせたくないところなのではないでしょうか。
 そうなると天皇杯でアシスト面で結果を出している水野が、スタメン候補となるのではないかと思います。



 天皇杯2試合で水野が起用されたのも、そのあたりに背景があるのかもしれませんね。
 左サイドからの攻撃がうまくいっていない状況でもありますし、水野とすればリーグ戦でもチャンスが回ってくる可能性があるかもしれません。
 水野自身は岐阜戦でもコンディションは良さそう見えましたが、岐阜に警戒された後半はそこまでチャンスを作れなかった印象もありましたし、京都戦もマークを厳しくしてくる可能性があるのではないでしょうか。


 また、健太郎が累積警告で出場停止ということで、こちらも天皇杯岐阜戦でスタメンとなったパウリーニョが出場する可能性もあるのではないかと思います。
 パウリーニョとしても、レギュラー復帰を目指すためのチャンスということになるのかもしれません。
 岐阜戦では課題も感じられましたから、京都戦でアピールしなければいけないのではないかと思います。




 対する京都は、現在勝点33で18位。
 しかし、J3との入れ替え戦に回る21位の岐阜とは勝点4差となっているので、まだ安全圏とは言えません。
 それでも、リーグ戦ここ4試合は2勝2分。
 天皇杯でも初戦で立命館大と対戦し、2-2の末PK戦で勝利。
 2回戦では流通経済大に4-0で勝利しています。


 前回対戦時は大雨の中、ジェフが2-0で勝利しましたが、あの頃とはお互いにチーム状況が異なっていると思います。
 京都は和田監督が解任され、前愛媛監督の石丸コーチが昇格。
 元ジェフの山口智も和田監督終盤に出番がなくなり、石丸監督になってからは試合に出場していません。



 基本的には4-4-2で大きく戦い方が変わったわけではないのかもしれませんが、若い選手を多く使って前への圧力が増しコンパクトに戦えるようになったのかなといった印象を受けます。
 前節の金沢戦でも右サイドの伊藤、石櫃でチャンスを作りながら、宮吉や駒井が積極的に仕掛ける形が作れていたように思います。
 ジェフは中村の左サイドが守備の課題だと思いますので、そこを狙ってくる可能性もあるかもしれませんね。


 また、京都は7月に元札幌のFWフェホを獲得。
 197cmの長身FWで途中出場から起用してくる可能性もあるかもしれません。
 スーパーサブの大黒と合わせて、どのように使ってくるのか注目ですね。



 京都は昨年までライバルのチームの1つですから、現在は下位に苦しんでいるとはいえ、油断ならない相手だと思います。
 しかし、ホーム・フクアリでの対戦ですし、ここからジェフが上位を目指していくには結果を残さなければいけないでしょう。
 ジェフとしては天皇杯も含めるとホームで3試合行えることになるわけですし追い風は吹いていると思うので、しっかりと勝ってシーズン終盤に向けて勢いをつけていきたいですね。