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パウリーニョ欠場理由は「連戦が1つのポイント」

 熊本戦ではキャプテンのパウリーニョが、スタメンから外れました。
 ベンチスタートでしたが、途中出場もせずこの試合は欠場ということに。
 パウリーニョは第16節群馬戦で累積警告のため出場停止となりましたが、それ以外での欠場は今季初ということになります。
 スタメンを外れたのも初めてで、第23節群馬戦で途中交代となった以外はフル出場を果たしていました。


 関塚監督は「連戦で試合が続いていたのが1つのポイント」と答えています
 関塚監督は連戦になると主力選手を休ませる傾向がある印象で、先日の第24節磐田戦ではキムが欠場しています。
 ジェイがいる磐田戦でキムを起用しなかったのは驚きでしたが、第25節水戸戦ではスタメン復帰したことを考えると、コンディションを考えて休ませたということなのかもしれません。



 ただ、「1つのポイント」という言い方からして、他にも理由があるということではないでしょうか。
 試合後にも話しましたが、パウリーニョは自由にプレーするところがあって、それによって中盤に穴ができてしまう部分がある。
 チームとしてそのパウリーニョを制御しきれていないところがある印象があるため、それもあって試合に出さなかったという可能性もあるのではないかと思います。
 本当に休ませたいのであれば、ベンチからも外すべきだったのではないかとも思いますし。


 要するに、関塚監督はパウリーニョの手綱を握りきれていない印象があるということになります。
 川崎でも試合にあまり出場できていないのは組織的にプレーできないことが原因の1つではないかと思いますし、パウリーニョ自身にも問題があるのでしょう。
 しかし、今季のジェフはパウリーニョを主軸として考えてきただけにその影響は大きい。



 攻撃時にパウリーニョがDFラインに入る戦い方をとった第23節群馬戦でも、パウリーニョが前に出て行ったところからカウンターで失点してしまいました。
 すると、その試合では61分にパウリーニョを健太郎と交代。
 そして、翌戦の磐田戦からはパウリーニョをDFラインに下げるのではなく、この試合から左SBで起用された大岩がDFラインに残ってCB二人と後方で守る戦い方に代わっていきました。
 大岩の左SBに厳しい声も上がっていましたが、SBの位置でCBのようなプレーを求められたことで難しくなった部分もあったように思います。


 パウリーニョをDFラインに下げて3バック気味にしたのも、自由に前に出ていくパウリーニョの抑制をしたかったのかもしれない。
 また、シーズン序盤に見られた試合途中からのトリプルボランチも、疲れが出てくると前に出て行って交わされることが多くなっていたパウリーニョをアンカーの位置に留めておく…。
 あるいは、残りの2ボランチで、前に出ていくパウリーニョの穴を埋めるという狙いがあったのかもしれません。
 しかし、どちらの策も応急処置でしかなく、パウリーニョを制御するには至らなかったように思います。



 熊本戦で勇人と健太郎のボランチになって、守備面で改善された部分も見られたように思います。
 ボランチから積極的に前に出ていくようなプレーはありませんでしたが、しっかりと中盤のスペースは消して大きな穴は作らなかった。
 特に前半はボランチ2人がバランスを保っていた分、サイドの高い位置でうまく相手を囲い込むことが出来ていたと思います。
 結果が出ていないということもあって、前半のジェフは守備面を重視して試合に入った部分もあるのかもしれませんね。


 ハイプレスが効かなくなっていることも大きくパウリーニョの存在感は薄れつつあり、逆に課題の方が目立つようになってきている状況になっている部分があるのではないでしょうか。
 健太郎は今年のロングボールが多いサッカーには合いにくい部分もありますが、それでも要所要所でボールを散らしていた。
 またプレースキッカーに関しては中村が帰ってきたし、後方からは富澤が長いボールをサイドに展開できる。


 それらによってパウリーニョである必要性は、小さくなっているのかなと。
 今後、無難に戦うのであれば、パウリーニョを外すという選択もあり得るのかもしれません。
 もし熊本戦で勝っていれば、よりその方向にシフトする可能性は高くなっていたとも考えられるのではないでしょうか。



 ただ、今季加入していきなりキャプテンを任され、戦術的にも主軸であったパウリーニョをここで外すということは、今季ここまでのチームを否定することにもつながりかねないように思います。
 また、勇人・健太郎のダブルボランチになれば、昨年後半の組み合わせということにもなる。
 昨日話した後半途中から勝負を仕掛けるパターンも含めて、戦い方が昨年に戻る可能性も出てきてしまいます。


 そうなるとこの半年はなんだったのか、半年間を使ってもチームを進歩させられなかったのか…という話にもなってくるかもしれない。
 しかし、実際のチームは、むしろ後退しているようにも見えてしまう。
 そう考えれば、いっそパウリーニョを外して元に戻してみるというのもありなのかもしれませんが、そこまでの思い切った決断ができるかどうか…。


 富澤がCBだと不安だということであれば、富澤をボランチに上げて勇人あたりと組ませ、大岩や栗山を使うという手もありかもしれません。
 しかし、どちらにせよパウリーニョを外すかどうかという話になってくれば、そこが今後の大きな分かれ道になるのかもしれませんね。