読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

打ち合いの展開も2-3で敗戦

 悪い流れでもないのに、ぽかっと大きな穴を作って失点してしまう。
 まるで、降格するチームのようなやられ方でした。
 決してここ最近のジェフの内容を考えれば特別に悪い試合ではなかった…というか、熊本の出来がよくなかったため、ジェフとしては非常に戦いやすい状況だったと思います。
 それでも、結局負けたのはジェフの方でしたね。
■相手のクリアから失点
 ジェフは、負傷のため戦線を離脱していた中村がスタメン復帰。
 一方でパウリーニョが外れました。
 ベンチには入っていたので連戦も加味して…というところなのかもしれませんが、組織的に戦えず自由にプレーしてしまうところがあるパウリーニョを、今回は外してみたという面もあるのかもしれません。
 代わりに、ベンチからは田代が外れています。


 対する熊本は、巻が3試合ぶりのスタメン。
 加えて今月から育成型移籍で、鳥栖から熊本に加入した清武もスタメン出場。
 巻、清武と前節東京V戦で途中出場して攻撃の勢いを増した両選手を、この日はスタートから使ってきました。
 また中山もスタメン復帰しており、代わりに常盤、藏川、嶋田がベンチスタートとなっています。



 開始早々、熊本のチャンス。
 右SB養父のクロスから、清武が落として斉藤が落としてボレーシュート
 強烈なシュートでしたが、高木がセーブ。


 その後はジェフがボールを持ち、熊本がカウンターを狙う時間に。
 しかし、ボックスの外までは持てるものの、そこから前にボールを入れられない。
 熊本は4-4-2でバランスよく守りつつ、局面では激しく前へ潰しに来る。
 巻、斉藤の2トップも献身的に守備をするので、4×4も守りやすい状況になっていたと思います。



 14分、ジェフの攻撃。
 右サイドからのスローインを安が受け、前を向きます。
 そのままシュートまで持ち込みますが、GKダニエル・シュミットがセーブ。


 熊本は巻、斉藤にロングボールを蹴って、セカンドボールを拾う攻撃がメイン。
 6月に再び仙台から熊本にレンタル移籍することになったシュミット・ダニエルからのフィードも良く、セカンドボールを拾うところまでは何度かで来ていたと思います。
 しかし、そこからの攻撃の精度を欠き、パスミスなども多かった。
 その結果、両チームともにチャンスが作れない状況が続いていきました。


 24分、ジェフ左サイドからの攻撃。
 谷澤が前で粘って、中村が裏に飛び出します。
 中村はグラウンダーのクロスを選択。
 中村らしい鋭いキックでしたが、ニアの安、ファーのペチュニクにはボールが合わず。



 ゴール前でのプレーが少ない試合でしたが、突然スコアが動きます。
 29分、熊本の攻撃。
 ジェフが攻め込んだところから、熊本DFが後方から大きくクリア。
 これがジェフDFの裏に流れて、高木が飛び出すものの斉藤にかわされてしまいます。
 そのままシュートを放たれジェフが失点。


 難しいボールにはなったのかもしれませんが、守備側の選手は「ロングボールをバウンドさせてはいけない」というのがセオリーだと思います。
 富澤が目測を誤ったのかもしれませんが、最初の対応が悪かったですね。
 また、高木も無理に飛び出し過ぎだという部分もあったようにも思います。



 34分、ペチュニクのチェイシングから相手DFがパスミス
 町田に一度繋いでペチュニクが受け直してシュートを放ちますが、相手DFがブロック。
 36分には中盤でボールを受けた巻から、町田がボールを奪ってカウンター。
 谷澤がスルーパスをだし、町田が完全に抜け出してシュートを放ちますが、GKダニエル・シュミットがセーブ。
 相手のミス絡みでチャンスを作っていくジェフですが、ゴールは生まれず後半戦へ。
■後半打ち合いになるも2-3の敗戦
 この日は日中から気温が高く、キックオフの19時になっても気温が下がらなかったということもあってか、前半終盤には早くも両チームの運動量が落ちていきました。
 特に熊本はボールを追う位置が低くなり、ボックスから前へプレスをかけられなくなりました。


 54分、ジェフは安に代えてオナイウを投入。
 続いて55分、今度は熊本が巻に代えて嶋田を投入。
 嶋田をトップ下にして4-5-1にし、守備を再構築しようという狙いではないでしょうか。



 その直後、熊本GKダニエル・シュミットからのロングフィード
 富澤の横を斉藤が走り、裏を取る形に。
 GK高木が飛び出しており、富澤が寄せるもシュートを放ち、そのままゴール。


 1失点目と同じような形でやられてしまったのが、何より残念です。
 今回の場合はよりサイド寄りで中村のポジショニングも問題だったのかもしれませんが、後半開始直後も富澤の裏を狙われたシーンがありましたし、相手の研究通りなのかもしれません。
 高木もここは我慢せず待つべきだったと思いますが、富澤の寄せも甘かったと思います。
 これで0-2となりました。



 しかし、62分にはジェフの反撃。
 富澤の展開を受けたペチュニクが、オナイウに縦パス。
 そのままオナイウがサイドに展開すると、金井がセンタリング。
 ペチュニクのヘディングシュートは相手DFに当たりますが、こぼれ球をオナイウが拾って豪快にシュート。
 これが決まって1-2になります。


 63分にもジェフの攻撃。
 町田がうまく引き出して、金井がアーリークロス
 町田がワンタッチで足の裏を使って落とすと、オナイウがミドルシュートを放ちますがGK正面。
 この頃から熊本の守備は全く動けておらず、かなり厳しい状態でしたね。


 66分、清武に代えて藏川を起用。
 しかし、ジェフの攻撃が続きます。
 71分、健太郎が中盤で少しタメを作って、中村に繋ぐとそのままクロス。
 ファーから走り込んできた金井がシュートを放ちますが、GKがセーブ。



 ジェフが押せ押せの状況でしたが73分。
 ペチュニクが中盤で奪われたところから、嶋田に繋がれるとそのまま反転してロングシュート。
 これが見事に決まって、1-3にされてしまいます。
 さすがにこれは、相手を褒めるべきシュートだったのではないかと思います。
 強いて言えば、そこまでに早く同点ゴールを決められていれば…といったところでしたが。


 この得点で、ジェフは若干勢いが落ちた印象。
 75分、ジェフは町田に代えて井出を投入。
 そのままトップ下に入ったようです。



 84分、ジェフはペチュニクを下げて田中を起用。
 ペチュニクは自分から交代を求めていたようですし、何かアクシデントでしょうか。
 86分、熊本は中山に代えて上村を投入。


 88分、ジェフ右サイドからの攻撃。
 金井が勇人との1-2で抜け出し、スピードのあるクロス。
 谷澤がシュート放ちますが枠外。


 89分、ようやくジェフが2点目のゴールを決めます。
 右サイドの田中からロングフィード
 こぼれ球を中盤で拾って、中村に繋ぐと中村がクロス。
 オナイウが落として金井がシュートを放ち、これで3-2に。



 田中と金井はこの攻撃から、ポジションチェンジしていました。
 最後はキムが攻め上がるシーンもありましたが、同点ゴールとまではいかず。
 そのまま2-3でジェフの敗戦となりました。
■相手が崩れるのを待つ状況に
 熊本は巻、清武をスタートから使い、前半勝負という思いがあったのかもしれません。
 それでもジェフがボールを持つ時間が長かったですが、攻撃の形がなかなか作れない。
 そのうちに、ぽかっと守備に穴ができて、先にやられてしまった。


 逆に後半は熊本の守備が悪かった。
 例えばジェフ後方の選手がボールを持ってボックスに入っていくと、すっと簡単にかわされて後方のスペースを開けてしまう。
 ジェフとしては特別なことをしていなくても、スペースを取れるような状況だったと思います。



 ただ、それでも勝ち点を奪うところまではいかなかった。
 正直勝てる相手ではあったというか、昇格を目指すのならば勝たなければいけない相手の状況だったと思うのですが、勝点1も奪えなかったというのは非常に残念です。
 後半は攻め込むことができたわけですが、あの守備を相手に攻め込めたことを喜んでいいのかどうか悩んでしまうような試合でした。


 やはり相手が守備をしっかりとしている前半のような状況でも、攻撃を作れるようにしないと。
 後半途中からの勝負では、どうしても分が悪くなってしまいます。
 現状だと相手を崩すのではなく、相手が崩れるのを待つような状況になってまっているように思います。



 確かに中村が復帰したことにより、武器は1つ増えた。
 けれども、その武器をどうチームとして使うのかですね。
 この試合でもチャンスを作っていましたが、金井もクロスの精度などは決して悪いわけではない。
 金井も十分武器になるものはあるのだけれどチームとして使い切れていないので、チャンスが作れてこなかったという状況があると思います。


 また、富澤の守備も心配ですね。
 水戸戦でも失点に絡んでいますし、3失点連続でやられてしまっていることになる。
 裏への対応が苦手な印象なのに前に出たがる印象があるため、狙われていたところがあったように感じます。
 さすがに同じような形で1試合に2度やられるわけで、これは偶然とは言えないでしょう。
 もちろん、高木が前に出過ぎたというミスも大きいのでしょうが…。



 ただ、これで4試合勝ちなしですから、そういった細かな部分だけが問題ではないでしょう。
 内容はもちろんのこと、チームとしての流れも良くない印象です。
 これで夏の連戦は1分2敗。
 厳しい状況のまま、8月に入っていくことになりますね。